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栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
34
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      

最近中国の漫画が日本でウェブ連載、または電子書籍化して日本語でも読めるようになっています。


その中の一つに『英俊又可愛』というギャグ漫画が『ハンサム&キュート』というタイトルで少年ジャンプルーキーに連載しています。


 


リンク先: ハンサム&キュート(日本語)


 


この漫画、元気な美少女が交通事故に遭って美少年の体に意識が移されて今後は男として生活するという内容なのですが、男女入れ替わりモノに特有の「秘密性」がなく、少女が男になったことは両親から幼馴染や親友にまでバレており、本人も周囲の人間も彼女の体の変化にてんやわんやするというちょっと異色のギャグ漫画になっています。


ずっと想いを寄せていた隣人のお兄さんにオシッコする方法を聞いたり、幼馴染の女の子に抱きしめられて勃起してしまったり、外出中に一人でトイレ行くの不安だからお兄さんに付き添ってもらって同性愛者と勘違いされたり、おい下半身のネタばっかだな。


 


 


とまぁ、結構面白い漫画なので興味がある人は読んでほしいのですが、日本語版が読める作品は置いといて、今回は同じ作者の別作品を紹介します。


 


 


『食之東方』は中国らしく美食、特に中華料理をテーマにした漫画です。杭州(東部)出身の陸桃、ハルビン(東北)出身の唐梨、成都(西南)出身の銭楽児、広州(南方)出身の白桑という4人の少女が大学寮の一室で生活するという一見よくある日常系漫画なのですが、経緯がよくわからないのですが宇宙生物と戦ったりします。


 


 


 


北京の大学の学食のマズさを思い知る陸桃


 


 


 


もちろんメインは食事であり、主に少女たちが自炊をしながら自分たちの故郷の料理をお互いに教え合うという内容が描かれますが、食をテーマにしている割には食に対するこだわりやうんちくが全く描かれておらず、女の子が単に飯を食うだけで終わっているところが物足りないところです。


 


しかし、その中でも好きなのが月餅を食べる回。中秋節(中国のお月見)の日に各人が面白いと思った月餅を持ち寄って相手に食わせるというゲームを行います。ですがどいつもこいつもイロモノしか持ってこず、誰も手を付けようとしないという。


 


 


上から、ナッツ月餅とハスの実月餅、求肥月餅とスピルリナ(藻の一種)月餅、バニラキャラメルアイス月餅と漢方月餅、雲南ハム月餅とニラ月餅。


 


以前、月餅関係の文章を翻訳した時も「ナッツ月餅」の評価が明らかに低かったのですが中国人はそんなにコレが嫌いなのでしょうか。ナッツが歯に挟まったりするから?


 


中国人は本当食に対してうるさいし、地方から北京に来た学生は北京の飯が如何にマズイかでいくらでも喋れるし、各人それぞれが中華料理に対してプライドを持っていますがそれ以上に自分の故郷の料理こそ一番だと思っています。だから描こうと思えばいくらでも『美味しんぼ』みたいに他の料理をディスりまくるギスギスした漫画も、料理に関するトリビアや秘訣たっぷりの漫画も描けるはずです。


 


もう少し対象年齢が上の料理漫画がいつかできるといいですね。


 リンク先:食之東方(中国語のみ)

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 企業エリア


メインはやはりBILIBILI動画か。会場入ってすぐ見えるBILIBIRIの大きなモニターではその真下のステージで踊るコスプレイヤーのダンスが映し出されている。


企業ブースの商品には全く興味が無いのでどこも見るだけに留まったが、ゲームのブースが多く一見しただけではそのゲームが日本製なのか中国製なのか分からなかった。


 


 


 


例えば『全民舞姫』というVRを使用したダンスゲームはCVに竹達彩奈や田中理恵など日本人の大物声優の名前があるのでてっきり日本製かと思ったが、ゲーム画面に映るダンスの舞台(自室や屋外)を見ると非常に中国的。調べてみるとこのゲームは上海のゲーム会社が作った中国製だそうだ。


 


 


『萌戦無双』もいかにも日本製のゲームという感じだ。ただ、タイトルに「モセンムソウ」と書いてあったのでこれは比較的簡単に中国製だと気付いた。その他、CVに井上喜久子らの名前があるいかにも中国風のゲーム『食之契約』があった。



『陰陽師』『兄に付ける薬はない!』など、中国製だが声優は日本人というアニメやゲームは今後ますます増えるだろうが、内容はともかくこのように作品を生み出せるコンテンツ力を持つ中国を見ると「海賊版」という言葉も遠い昔のものになる日も近いという気がしてくる。


 


まだ中国に海賊版が今より大量にはびこっていた時、その理由は「日本でこういうゲーム(漫画)が出ますよ。でも中国では買えません」「新作アニメが放送されますよ。でも中国では見られません」という、中国人消費者が強いられていた「おあずけ」によるものも大きかったのだと思う。しかし、例えCP21の企業ブースで展示されている最新のゲームやアニメの全てが中国でも享受できるのかは定かではないとしても、今の中国では簡単に正規版を手に入れられるようになった。


 


 


 


アニメ化が決定しているBLゲーム『魔道祖師』ブースでは中国人声優のイベントが行われた。


 


 


中国ではおなじみのゲーム『戦艦少女』(『艦これ』とは異なる)のグッズを買おうとブースの外まで長蛇の列が並んでいる。


 


 


 


中国でも放送が予定されているアニメ『ラーメン大好き小泉さん』のブース。


 


好きなラーメンの人気投票企画があったが、とんこつラーメンの圧倒的人気、そしてラーメン二郎のマイナーぶり。


 


コスプレ-


 


中国製ゲームやアニメなどが次々生まれた結果、同人イベントのコスプレにも変化が生じ、今回のCP21でも『陰陽師』『凹凸世界』など中国製ゲームのコスプレイヤーが大勢いた。もちろん中国でも有名な日本アニメFATE『宝石の国』、そして根強い人気の『東方』(どうでも良いけどこっちのイベントって東方キャラのコスプレをする「男」が多い気がする)もたくさんいたが、日本人には分からないコスプレをしているレイヤーたちがイベントで着実に増えている。


 


日本人には分からないコスプレが増えたことは、すなわち中国のコンテンツ力が高まったという証拠なのだろう。


コスプレ写真は撮ってないので当時の様子を知りたい人はTwitterで「CP21」を検索して欲しい。


初日の9日は上海にしては肌寒く、10日は逆に防寒着がいらないほど暖かかった。そのせいか2日目の方がコスプレイヤーの数が多かったように記憶している。2日目はコスプレ撮影の日とかいう決まりでもあるのだろうか。


 


くまモンの抜け殻。多分中の人がトイレにでも行ったのだろう。


 


 


CP21の不満点・疑問


 


・公式サイトで出展ブース数及び出展品数を確認することはできるが、来場者数がいくらでどのくらいの売り上げがあったのかなどのデータがほとんど発表されない。

 →12月16日に公式発表があり、12月9日と10日で15万人の来場者と延べ3000を超えるサークルが参加したというデータが出た。


 COMICUP21無事開催!君は会場に来たか?(中国語)



・今回は一般入場者も開場の1時間半前に入場できてVIPチケットのプレミア感がなくなっているので、例えば有名サークルを優先的に並べるみたいな特典を付けてほしい。


 


・いくつかのサークルでは日本の同人誌の公式中国語版を売っているが、一見するとわからないので注意書きでも付けてほしい。



  とは言え、来年のCP22も当然参加するんだろう。


 

購入した同人誌・グッズの数々


  


 


 


 




 


 縛の美 100


複数の作家による艦これキャラ合同緊縛SMイラスト集。今回買った同人の中で一番エロかった。普通に冬コミでも売れると思う。


 





 


天朝鉄甲戦姫 150


中国の戦艦を擬人化したイラスト集。しかし中国史に登場する軍艦も対象にしているようで日本の軍艦もよく出る。    





 


BATTLEGIRLS 1 70


各国の軍人を美少女キャラに見立てたイラスト集。


  





  


百鬼笙歌 120


アニメ・モノノ怪を題材にしたイラスト集。描かれている妖怪はアニメには登場しないオリジナル(何か変な言い方だが)だろうか。



  





萌山海経1+2 60


  その名の通り、山海経に出てくる妖怪等を萌えキャラにしたイラスト集。


 


 


 




 


 薬王異聞録 30


   古代中国を舞台にした中華ファンタジーマンガ。


 



 




 


 山海奇異誌 35


 またしても山海経のイラスト集。山海経は今や創作に欠かせない題材だ。 


 



 




 


 幻想大図鑑+POST GOLDEN AGE 150


東方の同人設定集+レトロ感ある英国的雰囲気が漂うイラスト集。


 



  




 


  幻想女僕Café 60


 東方のキャラをメイドにしたイラスト集。このガバガバ日本語が逆に安心する。


 


 



 




 


 東方繁絵帳+幻想推理 65


 鉛筆で書いたような緻密なタッチのイラスト集と推理小説。


 



 





 


宮水制酒2+妄想デレマス野球 100


妄想デレマス野球は実在の野球選手をデレマスキャラに見立てて描いたイラスト集。野球をテーマにしているのに敢えて姫川友紀を描かないところに凄いこだわりを感じる。宮水制酒2は1と同様、日本の同人事情を書いたレポートだ。


 


  




 


  IMAS-CG MATOME01 40


台湾?作家の合同同人誌。デレマスキャラのイラスト集でちょっと過激だ。今年の冬コミにもこれで参加するのだろうか。作者のTOMATOは前回CP20の時にけもフレの同人イラスト集を出していた気がする。


 


 



 





 墨白 100


アニメ・漫画キャラを水墨画風のタッチで描く極道画師のイラスト集。


 


 







 ALETHIA 1 50


エラい達者な中国語を喋る外国人女性が売っていた英語のSF漫画。オマケには中国語訳の冊子がついてくる。現在8巻まで出ていてまだ終わってないそう。   


 





 


 JOKERマウスパッド 20


北京のイベントで知り合った巻毛明叔というアメコミ二次創作専門の人が売っているグッズ。


 





 




FATEコースター 30


左にある酷い言葉が書かれた「無料」のポストカード目当てで買った。


 








合計1,180元(約20,200円)


 


前回のCP20の消費は600元ぐらいだったが今回はその倍だ。これは私の支払い方法が現金払いから電子マネー払いに移行したからだろう。財布の中身を気にせず買い物ができるようになった。


 


CP21では個人的にWechatAlipayの電子マネーが大活躍した。おそらく全てのブースが電子マネーに対応していたが、WechatAlipay両方対応しているところもあれば、Alipayのみというところもあった。私のスマホにはAlipay機能がないので、そういう時は現金払いだった。電子マネーだと財布の中身を気にせずいくらでも使えるので、帰宅してから使った金額データを見て冷や汗を流すことにもなる。気付いたら大金を失っている同人イベントにおいてこれは諸刃の剣にもなりかねないが、消費金額をはっきりする上でこの方が便利だ。


 
 知人Aの戦利品


 



 知人Bの戦利品


 



 


 


Aはオリジナルの耽美系が目立ち、Bはイラスト集や擬人化が目立つ。そして私は主に二次創作だ。同じイベントに行ったというのに買う物は三者三様だ。3人共1,000元程度使ったが、もし『陰陽師』や『僕のヒーローアカデミア』などのメジャータイトルを知っていたら更に散財していただろう。


逆に言うと、多くのブースが出展しているそれらのジャンルを知らないと、COMICUPを十二分に楽しめたとは言えないのではないだろうか。もちろんメジャータイトルを知らなくてもCPを楽しめるが、「知らない」というだけで面白い物を見逃しているのではという気はする。

 


 


129日(土曜)と10日(金曜)、上海の新国際博覧中心で同人即売会COMICUP21CP21)が開かれた。


前回5月に同場所で開催されたCP20にハマってしまった私は今回も当然参加。


 


CP20の模様などはここに書いているので興味がある人は読んでほしい。

 

 


8日(金曜)に会社から高鉄(高速鉄道)に乗り、約6時間かけて上海虹橋駅に到着し、付近のユースホステルに着いたのは深夜12時過ぎ。本番を控えてこの日はすぐに就寝。


 


本番の翌9日は朝8時過ぎにホテルを出て地下鉄に乗り、会場付近の7号線の花木路駅に着いたのはそれから1時間後。花木路駅のプラットフォームや改札口付近にコスプレイヤーがたむろしている。着替えや化粧をしている子らも少なくない。


 


 


CP21は午前10時開場だ。その時間前にすでに大行列が出来ており、一般来場者はその時刻からようやく入場できるが、VIPチケット購入者は8時に事前入場ができ、並ぶ必要もない。


 


しかし6時半のほぼ始発の地下鉄に乗り、8時前に会場に着いた知人たちの情報によると、上海にしては寒い天気の中並ぶ入場者に運営側が優しさを見せたのか、8時半には開場して中に入れたという。一般来場者は入場してから会場に入るまでも長い時間歩く必要があるが、これでますますVIPチケットの存在価値がわからなくなった。


 


中国の同人イベントは大体有料だ。CP21では、事前予約の通常チケットが148元だったが、当日チケットは60元(117元)。VIPチケットは199元だった。もちろんVIPチケットは予約の段階ですぐ完売するので普通チケットの2倍の値段というわけだが、通常チケットと入場時間があまり変わらないのであれば購入者は少し損をした気分にならないのだろうか。


 


ちなみに上記の知人たちは事前に9日と10日の2日分のチケットを購入したのだが、11月に北京大興区の火災により進められた宅配物倉庫整理のせいで起きた宅配便の遅配が原因でチケットが届かず、当日現場で購入することになった。だから日本のコミケのように始発の地下鉄に乗ったのである。


 


結局私も9時過ぎには入場。しかし入場してから会場に入るまで5分以上歩いた。CP20より入場してからの距離が長くなっているような気がする。


 


 


写真はチケット改札場所の様子だ。「実体票」が要するに普通の紙のチケットで、「電子票」が電子チケットだ。前回は電子チケットの確認がやたらチンタラしていたのでこれには期待していなかったのだが今回はスムーズだった。これなら次回から電子チケットを購入しても良いかもしれない。


 


 


会場―同人エリアの様子


 


CP20の時は同人エリア2館と企業エリア1館の計3館を使用していた記憶がある。今回は2館と2館の計4館で企業エリアの規模が増えたが、同人ブースも数が増えた。


 


 


 


CPの同人ブースはやはり女性向けが多い印象だ。『ユーリ!』や『僕のヒーローアカデミア』など日本と同じジャンルの他、『陰陽師』や『全職高手』など中国オリジナルのジャンルや『布袋劇』という中国独自のコーナーもある。


 


当然来場者も女性の方が多い気がする。少なくとも、同人エリアには女性来場者の方が多い。だからVIPチケットの購入者も大体が女性なのだろう。なにせ人気があり行列ができているブースに並んでいるのは大抵女性だった。特に今回で言うと「StudioRS現実幻境」というサークルは1日中行列が途切れることなく、2日目の10日はすでに画集など売り切れていたのにオマケ目当てにまだ大勢が並んでいた。


 


 


中国の同人即売会を語る上で「オマケ」は一目に値する存在だ。中国語で「無料」と書くオマケはポストカードやポスターなどの他、クリアファイルやミニ冊子なども含まれる。おそらく日本語から来ているだろう「無料」にお金を払う必要はないが、お金で買えないという厄介な面も持ち、購入品とセットでサービスとして付いてきて、「無料」だけを配るサークルは少ない。「無料」欲しさにグッズや本を購入するようになったら中国の同人即売会にハマっている証拠だ。


 


 


この「無料」文化は何なのか。日本のコミケ事情を知る知人は、中国だと公式グッズとバッティングする恐れがないからここまで豊富な種類の「無料」グッズが生まれたのではと言っていた。さもありなん。


 


しかしこの「無料」、良い物ばかりではなく正直言って欲しくない物も多い。私がある同人誌を購入しようとした時、それと一緒にポスターと袋まで付けてくれたのだが、荷物が多くなるから同人誌だけくれとサークルに言うと「本だけじゃ売れない。サービスだからもらってくれ」と押し付けられた。


サークル側も全員が上海暮らしというわけではなく私のように北京などから出てきた人間も多い。だから売れ残りを持って家に帰りたくないのだろう。しかしポスターはともかく袋はデカイし使い道はないしで全く無用だ。


 


もらった「無料」の品々


 


 


 


袋・ポストカード・クリアファイル・うちわ?・冊子など


 


 


 


同人サークル


 


今回目立ったサークルは圧倒的な行列の長さを誇った前述の「StudioRS現実幻境」だ。その他行列を作っていたのもやはり女性向けサークルが多く、正直私にはそれがオリジナル同人なのか二次創作なのか、そして中国のものなのかどうかすらもピンとこなかった。


東方の島では設定集を販売し、事前に微博で何度も宣伝をしていた「」というサークルが行列を作っていた。私も並んで購入した。



その他、東方の音楽関係サークルではビートまりおを始めとする日本から来たサークルも多く、あちこちで日本語が聞こえた。翌10日に上海の別の場所で東方のミュージックフェスティバルが開催されたのだが、彼らはそこにも参加したのだろうか。東方関係以外で日本人が出展しているところはなかった、と思うが実際は不明。FATEの島で日本語を聞いたという情報はあった。


 


 今回は早い段階で現金払いから微信支付(WeChat Pay)に切り替えたためか、購入した同人誌の数はCP20よりだいぶ多かった。ほとんどのサークルが微信支付か支付宝のどちらかに対応しており、サークル側も現金より電子マネーの方が便利そうだった。


 サークルによっては支付宝(Alipay)しか対応していないところもあり、私のスマホにはそのアプリがないのでそういうところは現金で払うしかなかった。いくら使ったかデータが残るので、次回からは電子マネー払いをメインにしていったほうがいいかもしれない。




支付宝オンリーのサークル



微信支付と支付宝どちらもOKのサークル


 


同人エリアの端っこに小さな企業ブースがある。


 


ディズニー映画『リトルマーメイド』のデザイナーPHILO BARNHARTCP20に引き続き今回もいて画集にサインとイラストを描いていた。PHILO BARNHART宇宙の銀河を切り取ったかのような派手なジャケットを着ていたのを覚えている。


 


成都で『COMIDAY』という中国語のアニメ情報誌を出版している会社があった。


しかし話を聞いてみると、この雑誌は出版しているが市場に出ることはないようで、今回のようなイベントでのみ販売しているのだと言う。日本と中国のアニメ事情を特集したり、有名な監督らのインタビューを掲載していたり面白い内容だった。


 


 


日本からセル画?を売るブースが来ていたがこれがちょっと近寄りがたい雰囲気を出していた。ブースの中は日本人の中年男性だけ。外に看板も出しておらず遠目から見ると何を売っているのかわからない。やっと来た客がセル画の値段を尋ねるとようやく電卓を出して日本円から人民元に換算する始末。


本人たちにはそのつもりはないんだろうが、感じが悪いし不気味だったし色々対応がお粗末だった。


そこではエロイラスト集も売られていたがどうもどっかで見た絵柄だったので有名な漫画家だったのかもしれない。だが個人的感想を言うと、コンセプトもないエロ同人誌(しかも古い)を売るぐらいなら中国向けに新しいイラスト1枚でも描いた方が断然マシだと思う。



おそらくこのブースはCP20で士貴智志サイン会をやっていたところと同じ会社だろう。CP20のときは漫画家本人が色紙にかなり丁寧なイラストとサインを描いていたせいでファンとの交流が全然できず、それもどうだろうと思ったのだが、今回に比べたらだいぶマシだ。流れ作業で大勢のファンにサインだけするのではなく、1枚のイラストに集中するという企画は面白いし希少価値があるが、今回のコレはなんだったんだろうか。もし次回も出展するのならせめて何をしているブースなのかポスターとか貼ってくれ。


 


 



 中国歴が長い人間はジャージ(校服)にこそ萌える。

 

本書『昨日青空』(2015年)は2012年に出版された同名タイトルの新装版です。2018年にアニメ映画の上映が決定していて、中国のとあるニュースサイトで「中国版『君の名は』」だと紹介されていました。とは言え、「中国の○○」とはどのジャンルにも見られる常套句で、私は今まで何度「中国の東野圭吾」作品を読んだかわかりません。

 

そして中身を読んでみると……

 

 

自分の好きな女の子が

 

 

クラスの不良に恋していて

 

 

……

 

 

おいコレ、同じ新海誠作品でも『秒速5センチメートル』寄りの作品じゃねぇか。


 おそらくアニメのこと全く知らない記者が中国でも流行った『君の名は』の名前を借りて記事を書いたんでしょうが、わかって書いていたとするならばだいぶ性格悪いですね。

 


1990年代末の中国南部の浙江省南汐(浙江省南渓がモデル)で高校3年生の屠小意はクラス全体が受験に向かっている中でも漫画家になりたいと言う夢を持ち、進学に興味を持っていなかった。教師から同じクラスの女子・姚哲恬と共に黒板係に任命された小意は漫画という共通の趣味の話に花を咲かせ、彼女に心惹かれていく。しかし哲恬は、教育局局長の父親を持つが問題児で1年留年している同じクラスの斎景軒のことが好きだった。ある日、景軒に告白して振られる恬を見た小意は世界から光が消えたようになり、将来の目標を失う。だが友達の花生とゲームセンターで不良に絡まれていたところを景軒に助けられ、3人で野宿をしたことで、小意は景軒の真意を知り、彼と親しくなる。


 

 

この漫画、あらすじを書きづらい内容で、一言で言えばよくある青春漫画なのですが、水彩画的なタッチで描き込まれた背景によってストーリーに丁寧さが増していて、更に作者の口袋巧克力が青春時代を過ごしたであろう90年代の中国の様子が見事に再現されていて、絵から伝わる情報量が豊富です。町並みや家屋の様子などが中国人の郷愁を引き起こすものであるばかりか、小意が読んでいる漫画が「ドラゴンボール」であったり、ゲーセンで不良相手に「キング・オブ・ファイターズ」で連勝したりしていて、1ページごとの情報量が多く、毎ページ隅々まで目を通す価値があります。

 

 

この漫画、上の画像のようにセリフよりも小意の独白が圧倒的に多いのが特徴で、自分の描いた絵にセリフの吹き出しで空白を作りたくないから文字だけを入力しているのかなとも思えます。そう考えてしまうぐらい絵が素晴らしいので、中国語がわからなくても漫画を読めと言いたいです。

 

ストーリーだけを見れば決して厚いとは言えないこの漫画がどう映画化されるのか気になるところです。絵は大変素晴らしかったので、アニメ化してそのクオリティが下がることはないようにしてもらいたいです。

 

 

・新装版だけの(?)特典

 

この本は上下巻と言いながらも下巻の半分は別の短編漫画が収録されています。



 『明月清風』は、スポーツの得意な少女・邱望舒と母親の拘束が厳しい夏軽風が高校の女子寮の同じ部屋に暮らし、互いの立場を理解しながら仲良くなっていくという、ジャンルとしては百合に入る漫画です。中国の学校の寮は1つの部屋を大抵4人以上で使うのが一般的で、この漫画も本来は2人の他にまだルームメイトがいたのですが事情によって一室をたった2人で共有することになります。

 

 

そして上巻には旧版出版時に読者から送られた、ジャージを着た学生たちの写真をイラスト化して収録しています。



 またフランス語版の出版を記念して行われたフランスでのサイン会の様子なども載っており、作者の国際的な活躍を読むことができます。

 

 

 

・ジャージ礼賛

 

作者の口袋巧克力は読者の「なぜキャラクターに日本の高校生のような制服を着させず敢えてダサいジャージにしたのか」という問いにこのように答えています。

 

この物語は1990年代の江南の小さな町を舞台にしているので、そこに日本風の制服を着た学生が登場したらギャグにしかなりません。でも中国の一般的なジャージ(校服)を着せたキャラクターをどう魅力的に描けばいいのかにだいぶ悩みました。

 

 

アニメ『快把我哥帯走(兄に付ける薬はない!)』の日本語版タイトルが企画段階では『中国ジャージ兄妹』だったことからも分かる通り、中国の学園生活にジャージは欠かせないのです。


 
 確かに中国の一部の学校も日本のような制服の着用を指定していますが、大半はジャージ(校服)です。本国でもダサいとか醜いと言われがちなジャージですが、それもまた中国文化の一つとして数えて、今後も漫画やアニメなどに積極的に取り入れられてほしいですね。

 


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