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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
28
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 23歳、独身。中国に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな留学生。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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 一時期『推理』や『偵探』と名のつく小説を買い漁っていたときがあり、書店の少年少女向けコーナーで見つけたのが本書だ。

 タイトルは『推理筆記』(何故かMystery NoteじゃなくInference Noteという英訳がついている)、シリーズものでこれが3作目のようだが問題なのは副題だ。『死神筆記重現』(デスノート再び)とある。
 

 『DEATH NOTE』の中国語の正式な訳名は『死亡筆記』だが、『死神筆記』でも通じることは通じるらしい。ではこの小説はあの日本の有名漫画『DEATH NOTE』と何か関係があるのだろうか。 


 前作を読んでいないので一連のストーリーはわからないが、米kaka(kaは上下という漢字を縦に繋げたような字)という男子高校生と夏早安という女子高生がこのシリーズの主役のようだ。
 
 この2人のうち探偵役は夏早安だ。とは言うものの彼女自身には何の能力もなく、うざくて馬鹿な女子高生に過ぎない。しかし彼女の体には『愛廸生』(エジソン)という名探偵の人格というか魂が宿っており、難事件に遭遇する度に『彼』が現れて犯人を追い詰めるのである。
 
 『推理筆記3 死神筆記重現』は全身黒尽くめでリンゴが好物の自称死神リュークが一般人にデスノートを渡して第二、第三のキラを作り、中国社会を混乱に陥れるというパロディにも程があるストーリーだ。自称死神リュークによってキラの相手である探偵Lの役割を任された夏早安は警察の協力を得て、米kakaと共に殺人事件を防ごうと奔走する。
 

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 天漫1月号のトピックニュース
  
  
 3月号から幸運☆星(らき☆すた)の連載が決定しました。
 
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 それに伴い、誌面には美水鏡(美水かがみ)先生の特別イラストとコメントが掲載されました。

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 コメントは中国語に翻訳されていますし、取り立てて特筆すべきことは書かれていません。適当に日本語に再翻訳するとこんな感じです。
 
 

日本人の学生にとって身近な出来事をネタにして描いた作品だから、海外の読者は面白がってくれたり共感してくれたりするのか心配だったけど、『うちの国でもこんなことあるある』って反応が多くて驚いた。
 
 中国には幸運☆星なんてアニメどころか漫画まで全部海賊版で見たって方が多いでしょう。だからこそ雑誌に掲載されている形は逆に新鮮なんじゃないでしょうか。
 
 
 
 さて本誌の方は広州くんや成都ちゃんが出てくる《中国的都市擬人化》が休載していましたが、これは予告通りなので別に気になりません。心配なのはキャラデザが東方の霊夢そっくりの《花牌綺談》が11月号からずっと休載していることです。
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 2月号予告にも載っていないので、のままなかったことにされるんじゃないでしょうか。この漫画の行く末がストーリー以上に目が離せません。
 

 
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 本書は中国ファンタジー小説界の最高の栄誉とされる銀河賞を1993年から6年連続受賞したベテランSF作家王晋康の最新短篇集だ。表題作の【終極爆炸】は2006年度第18回銀河賞で傑出賞を受賞している。

wikipedia:銀河賞(中国語)
wikipedia:王晋康(日本語)
百度百科:王晋康
 
 
 本書に収録されている小説は【一生的故事】、【可愛的機器犬】、【決戦美杜莎】、【時空商人】、【終極爆炸】、【有関時空旅行的馬龍定律】、【我們向何処去】、【新安魂曲】の8編だ。ここでいくつかの短編を取り上げて紹介してみる。
 
 
 【一生的故事】は映画ターミネーターを思わせる恋愛小説。30歳の独身女性SF小説家のもとに300年後の未来から美青年がやって来る。彼が生まれた300年後の世界は『大媽媽』(ビッグマザー)と呼ばれるコンピュータに管理され、何事にも不自由しない未来社会となっていた。だが機械に支配される社会に反対する者も少なくない。彼は自分たちの世界の基礎を創ることになる女性作家の子供を殺して未来を変えるために過去へやって来たのだ。

 本作には2人の母親が登場する。人間に奉仕するコンピュータとして自分を滅ぼそうとしている人間を律儀に過去へ送る『大媽媽』と、美青年の計画の全てを知ってもなお彼と恋に落ち、彼の子供を身ごもる女性作家だ。

 物語終盤、子供を身篭った女性作家は『大媽媽』が人間に対して見せる優しさの裏側に気付く。大きく膨らむ自分のお腹を見て、過去にいる自分すら『大媽媽』の支配下にあるのではと女性作家が恐怖するシーンは、決して本心を見ることができないコンピュータへの不信感と自分の胎内にいるものの正体に怯える妊婦の心理を表している。
しかし手塚治虫の【火の鳥】しかり、未来社会をデストピアにするのは何故いつも女性型AIなのだろうか。
 

 
 偵探(探偵の意味)なんて言葉がタイトルに付いているからと言って一般的な推理小説を期待してはいけない。特に中国においては帯文や表紙の言葉を額面通りに受け取ると痛い目に見る。

 pingguozhentan

 中国アマゾン:苹果偵探社之詭秘案件

 ちなみに本書の表紙裏にはこう書かれている。
 
 
 1人は元刑事
 もう1人は大企業の董事長
 誰かが言った。彼らは中国のホームズとワトソンだ、と。
 


 出版社は探偵役と助手役がいる作品が全て古典を踏襲していると思わないでいただきたい。
 

 本書は6つの短編から成り立っている。
 
 主人公でワトソン役の李忠は大企業の董事長という大変偉い人物だったが、とある事件で敏腕刑事の林立に助けられてから彼を引き抜き、二人でアップル探偵社という会社を作ってしまう。
 

 1話目の【眩】はそのプロローグとも言うべき物語だ。
 

 ある晩李忠は奇妙な女を見かけた。蠱惑的な魅力を放つ女は高笑いを上げながら病院に入っていく。しかしそこは李忠の重病の父親が入院する病院だった。訝しむ李忠の目の前でその奇妙な女は父親の呼吸器を外し、彼を殺す。更に女は李忠を弄ぶように友人の子供、果ては見ず知らずの妊婦を残酷な手口で殺していく。そして凶行は李忠の妻にも及び…


 悪夢のような惨劇から一転して李忠は病院のベッドにいた。目の前には身に傷一つない妻と刑事の林立がいる。2人から父親が何者かに殺されたことを知らされた李忠はその奇妙な女のことを証言し他にも殺された者がいると訴えるが、父親の事件以外何も起こっていないと言われる。
 夢とも現実ともつかない惨たらしい殺人シーンを立て続けに見せられた挙句、警察に殺人事件の存在を否定された李忠を支える精神は徐々に崩壊していく。
 

 すんでのところで精神病院入りになる李忠が林立の名推理によって助けられる本作は、本書の方向性を読者に指し示す重要な一篇と言えるだろう。まさか李忠が見た惨劇の全ては幻覚剤マネキンによって作られていたとは、普通のミステリを読んでいると思っていた読者への不意打ちとなった。
 
 
 しかし2話目の【韋村怪事】はプロローグ以上の衝撃作だった。
 

 
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 中国で最も売れているサスペンス小説家蔡駿が最新作【謀殺似水年華】で社会派サスペンスの分野に挑んだ。『中国社会派懸疑小説開山大作!』(中国社会派サスペンス小説の先駆け的作品!)と帯に書かれた本作で、人気若手作家蔡駿は現代中国の何を描き出したのだろうか。
 
 
 物語は2人の男女を中心に過去と現在を行き来する。
 

 1995年、テレビで『101回目のプロポーズ』が放映されていた頃、上海の街中で小さな売店を営んでいた女性が何者かに絞殺された。現場に残されていた凶器は売店の女主人には似つかわしくないほどの高級なマフラー。そして事件の唯一の目撃者は13歳になる被害者の一人息子秋収だけ。

 刑事田躍進は農村から出てきたばかりで身寄りを失った秋収を不憫に思い、数日の間家に連れて帰る。田の一人娘の小麦が秋収と同い年だから仲良くなってくれると信じていたからだ。
しかし少年も少女も一つ屋根の下にいながらお互いに無関心だった。
 

 2010年の現在、28歳になった小麦に凶報が届く。父親である田が殉職したのだ。そして父の遺品を整理する中で、小麦は父親がこれまでの事件についてまとめたノートを発見する。そこには15年前に起きた秋収の母親の事件も詳細に記録されていた。
 
 しかし小麦は自分が数日間とは言え秋収という少年と一緒に暮らしていたことなど全く覚えていなかった。それどころか子供の時代の思い出が頭からすっぽり抜け落ちている事実に愕然とする。
 
 小麦はその後、親友に紹介してもらった淘宝(中国のネットショッピングサイト)の欲しい物なら何でも手に入る店舗で、藁にもすがるような気持ちで『自分の記憶』を購入する。しかし店から送られてきたものは『101回目のプロポーズ』のDVD。それ自体は大量生産品だったが、まさに少女時代の小麦が見ていたドラマだった。そして小麦はそのドラマを夢中で見ていた少年が同じ家にいたことを思い出す。
 
 小麦が徐々に記憶を思い出していく最中、過去と現在の殺人事件が一つにつながっていく。
 
 
 この物語が『社会派サスペンス』と呼ばれる所以は、現代中国に歴然と存在する身分差別を取り扱っているからだ。
 


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