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栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
35
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      

2018年も行ってきました、北京ブックフェア。今年は822日から26日まで開催で、一般参加日は土日の25日・26日の2日間です。22日から24日までは出版関係者しか入れず、この期間中に世界各地の本の版権が売買されます。


 


25日早朝に会場に着いたのですが、会場後ろにモクモクと黒煙が上がっていたのは一体何だったんでしょうか


  


 


 


 


チケットは20元でした。値上がりしているような


 


北京ブックフェアもかれこれ45年間通っていて、もう新鮮だと思うところがなくなってしまったので、撮った写真を適当にアップします。


 


 


 


今回の目玉の一つ、児童書エリア


 


 


 


恐竜


 


 


講演ホール
 8
22日(平日)は中国SF小説家の劉慈欣が来ていたらしいやはり北京ブックフェアは上海ブックフェアと違って、出版関係者メインのイベントだ


 


 


 


ムービーエリア

 見づらいが、おそらく真ん中は中国のバーチャルユーチューバー「小希」で、右はキズナアイ。中国語バージョンの『極楽浄土』を踊っていた。中国人はこの歌が好きなようで、コスプレイベントとかでしょっちゅう踊っているグループを見かける。


 


 


日本エリア


 


 


麻雀の歴史をまとめた本。資料価値は高そうだから、こういう場じゃなくともいくらでも中国語翻訳のチャンスはありそう


 


 


 


株式会社トーハンが日本の文芸作品及び漫画の映像化の権利の販売を行っていた。中国の版権ビジネスに便乗するつもりだろう。リストに載っていた作家は東野圭吾、知念実希人、東川篤哉、赤川次郎、山田悠介らだった


 


 


台湾・香港ブース
 


 


北朝鮮ブース


前回よりラインナップが薄かった。北朝鮮の料理を紹介する本があったが全部ハングルで読めず購入できず。しかし、ここすらも「微信(ウィーチャット)」のモバイルペイを使っていたのには驚いた。


 


「一帯一路」や改革開放40周年ブース


 


 


巨大スクリーンに大運河の映像が流れていた


 


 


今回はワインやアンティーク、グッズなど販売コーナーも設けられていた。数千元(117円)もする茶器や壺なんか誰が買うんだろうか


 


 


 


総評


巨大スクリーンの大運河しかり、3Dダンス映像しかり、数々の中国ブースの技術レベルが年々向上している気がします。子供向けコーナーが多く、子連れ客が多かったですが、これは毎年のことです。


対する海外エリアは結局のところ海外の書籍を展示するのが主なので、一般参加日の集客率は例年より低く感じました。海外ブースに出展している各種出版社が客寄せに努力する必要はありませんが、中国ブースと比べて地味でつまらないと感じてしまったので、主催側が海外ブースにもう少し人の流れを寄せるような配置をした方が良いと思いました。

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826日(土曜日)、今年も北京国際図書博覧会(北京ブックフェア)に一般参加してきました。

 

2016年:2016年 第23回北京ブックフェア

2015年:2015年の北京ブックフェア.

2014年:3年ぶりに北京ブックフェアに行った話

2011年:北京ブックフェアに行って参りまして

 

今回は、ブースを出展している中国の出版社に勤める友人のガイドがありました。もう何年間も来ているので今更案内など必要ないのですが、出展側の話が聞けて楽しかったです。

 

 

日本ブース

 

去年の安野モヨコ展に続き、今回は手塚治虫展が目玉になっていて多くの参加者が写真を撮っていました。

 

 

講談社ブースはいつも通り日本ブースで一番大きな規模でした。

 

 

 

 

 

そしてその他の出版社ブース及び展示されている本の数々。これらは展示しているだけで読むことしかできません。平日の企業商談日は世界各国の出版社がこれらの版権を売買します。友人の話では展示している本全てに「版権売却済み」シールを貼っていた日本企業もあったみたいで、日本書籍の人気ぶりが伺えました。

 

 

師走の翁の『JKプロレスイラストレーションズ技画』。

 

日本ブースでは毎年必ず中国大陸では到底出版できなさそうな本が展示されている。てっきり日本の出版社の悪ふざけかと思っていたのですが、おそらく台湾や香港などの出版社へ向けた展示なのでしょうね。

 

 

 

 

 

ドイツブース

 

マレーシアブース

 

 

 

韓国ブース

韓国ブースはいつもより小さかったかなという印象を受けました。一般参加日になると撤収するのは相変わらずでほとんどの出版社はいなくなっていました。

 

 

例年通り漫画を推す韓国の出版社。

 

 

北朝鮮ブース

エラい隅っこに出展していた。

 

英語版及び中国語版の対外宣伝雑誌や金一族の偉業を伝える書籍などが置かれていた。

 

毎年出展しているが本を買えることに気付き、せっかくなので雑誌2冊と、動物園に関する本、そして金正恩と子どもたちのエピソードが書かれた本を購入。全部で50元(800円ぐらい)だった。

 

台湾ブース

去年より小さかったような印象を受けた。写真撮ったと思ったがなかった。

 

香港ブース

 

 

この東方の本、今年の上海の同人誌即売会『COMICUP』でも売られていた気がするが、同人誌まで売っているのか

 

 

 

香港の推理小説家・林斯の小説。

 

大陸の推理小説家・王稼駿の小説の繁体字版。

 

今回のブックフェアの一番の収穫品は『神探福邇,字摩斯』(名探偵ホーム、あざ名はモス)[要するにシャーロック・ホームズのパロディ]だった。清朝末期に活躍したという辮髪の探偵「福邇」が遭遇した様々な事件を、その助手の「華笙」(中国語でワトソンは華生という)が記録したという体裁の推理小説。ミステリや武侠小説要素も含まれているという。作者の莫理斯は女優・莫文(カレン・モク)の兄らしい。

 

中国大陸出版社館

 

北京ブックフェアはおそらく東館と西館で分かれていて、それぞれ海外館と大陸館となっている。

 

中国大陸側の出版社ブースでは参観者が購入できる本も売っているので来る側としては楽しい。

 

 

 

 

今年は子供向けのイベントが用意されており、児童書の販売や子供たちができる体験コーナー、そしてプロ?が描いたと思われるイラストが展示されていた。

 

 

中国の地域ごとに集められた出版社。

 

 

 

 

安徽省ブースでは12000元(約20万円)もする超大型サイズの各種「紙」を収めた本が展示されていた。

 

 

会場では連日トークショーなども催されていて、中国外文局が丁丁という絵本作家のトークショーを開いていた。

 

 

この後用事があったので満足に見て回れなかったですが、中国の出版事業はまだまだ元気があるみたいでした。今後はますます中国国外へ向けた事業を展開するでしょう。

 

 

 

 

827日に『第23回北京国際図書博覧会』(以下、北京ブックフェア)に行ってきた。今年は824日から828日まで開催されていたが、例年と違い毎日一般参観が可能だったようだ。(去年は一般参観が土日だけで平日は企業しか入れなかった)

 

いつもどおり14号線『国展』駅前の中国国際展覧中心が会場になっているが、駅前でダフ屋がチケットを定価20元の半額の10元で売っていたのが気になった。

 

 

去年2015年は抗日戦争勝利70周年ということもあり関連書籍がたくさん出ていて結構賑やかだったが、それに比べると今年はそれほどでもなかった。

 

今年の北京ブックフェアの様子。

  

 

 

  日本ブース

 

  

講談社がトップに居るのは毎年恒例。

 

 

小さなスペースで安野モヨコ展をやっていたのは何故だろう。あと、安野モヨコは中国語だと安野夢洋子というのか。

 

アニメイトコーナーのおそ松さん特集。北京にもアニメイトがあるが王府井のカフェで~までコラボイベントを開催しているらしい。

 

 

日本ブースの各出版社で展示されていた本の数々。

 

 

 


毎回説明するが北京ブックフェアは出版社同士が書籍の版権を売買する場所であり、書籍自体を売ることを主としていない。中国の出版社に置かれている書籍はみな中国で流通している本だから来館者は購入することが可能だが、外国の出版社で展示されている外国語の本は買うことはできない。

  

韓国ブース。

 

相変わらず日本より大きくて撤収している出版社が多い。(ブックフェアは28日日曜日まで行われるが韓国ブースの大半の出版社は平日の商談が終われば帰ってしまうようだ。)

  

韓国ブースは漫画を重点的にプッシュしているらしい。私はここで展示されている韓国の漫画の絵柄には非常に惹かれているのだが、いまだに北京で中国語訳された韓国漫画を見たことがない。

   

例えばこの『THE TABLE』という漫画。おそらく左にいる女性看護師のために隣の男がスタミナのつく料理を作る内容のグルメ漫画なのだろうが、料理を題材にしているというだけで読んでみたい。

 

 

とは言え、今回も『妖怪藻堂』という韓国漫画の作者・金京一のサイン会が開かれていて、少なくない(主に女性)読者が列を作っていたから例えばウェブ漫画等の形態で中国でも韓国の漫画を読むことができて一定数の読者がいるのだろう。

 

 

台湾ブース

 

 

軽小説(ライトノベル)が充実していた。またコーナーこそなかったが台湾ミステリも多く出品されていて例年とは異なる印象を受けた。

 

 

 

台湾ブースでも書籍を買うことはできない。ただ、こんなに多くの面白そうな本を見せられたらどうしても手に入れたくなるのが人のサガ。どうにかして買おうと現場のスタッフにダメ元で聞いてみたがやはり「売れません」の一言。

 

 表紙からして面白そうな台湾ミステリもあった。買えないのが本当に悔しい。


しかし、台湾側のこのラインナップは「台湾にも日本と同じぐらい面白いライトノベルがあるぞ!」という中国大陸にメッセージかもしれない。それに日本ブースではライトノベルがこれほどまとまって出品されていないからこの台湾ブースの展示は目を引いただろう。近い将来、大量の台湾ライトノベルが大陸に進出するかもしれない。

 

 

今回は大手ネット総合古書店『孔夫子』やアマゾン、京東などネット書店のブースがあったのが気になった。

 

孔夫子で出品されていた日中戦争時や文革の頃の書類

  

 

 


ホールでは著名人のトークショーが行われているのだが、私が見に行ったときは中国文学の翻訳者という4名の外国人が通訳無しで中国語でトークしていた。流暢に話す姿から私なんかよりよっぽど中国語が上手いということがわかったが、ホールの音響設備が最悪でマイクから出る音声がくぐもっていたため彼らの話す中国語が全く聞き取れなかった。隣りにいた中国人カップルも「なんて言ってるの?」的な会話をしていたので私のヒアリングの問題ではないと思う。なんだかいたたまれなくなったので帰った。

 

会社が解散して2日経った時点での私の諸感想を述べます。

 

満足した点

・補償金。

強いて言えば、です。だって他は全部不満点なんですから無理やりいいところ見つけないといけないじゃないですか。

中国の『労働法』によると会社は勤続年数に応じて社員に『経済補償金』を支払う義務があり、社員は勤続年数1年につき1ヶ月分の給料に当たる金額が補償されます。これは『労働法』に定められた当然の義務ですが、今回の会社解散に当たって26日当日に経済補償金の合意にサインをした社員には経済補償金とは別に額外経済補償金として1ヶ月分の給料と特別費用が支払われることになりました。

 

実は私はこの『経済補償金』が定める給料が日本人の私にはどう適用されるのか不安で全然もらえないんじゃないかと思っていました。ところが予想以上に貰えることが決まったので「まあこれで良いか」と妥協して合意書にサインしました。

だから正確に言うと「満足した点」ではなく「安心した点」です。金では会社が解散したという重大な事態を突然背負わされた人間を満足させられません。

 

 

不満点

・突然過ぎる。

この一言に尽きる。当日解散という会社の裏切りはどうしても納得できない。社員に不意打ち食らわせて自分たちは弁護士まで用意しているという会社側と比べ、社員側は心の準備もできておらず十分に考える時間も社員同士相談する時間も与えられなかった。もし一ヶ月、いや一週間前にでも解散の通知があれば社員側も何らかの準備はできたわけで、例えば私の友人に去年会社が解散して現在は北京の他の会社に勤めている日本人(以下、元失業姉貴と言う)がいるのですが、私の場合はその先輩に話を聞くことだってできましたし、今回の件をTwitterに投稿したところいろんなアドバイスを貰えたので、それを事前にできたかもしれなかったわけです。

そして元失業姉貴の会社は二ヶ月前に解散の通知があり、北京から撤退した某日系大企業も一ヶ月前には通知があったということですから、当日通知の当日解散が如何に異常だったかということがわかります。

 

 

・顧客や取引先に挨拶する権利すら与えられていない。

出社した時点で会社のメールが既に使用不可能になっていたため外部と連絡が取れなくなっていたのですが、昼過ぎに取引先から「お前の会社が解散するっていうメールを貰ったんだけどどうなっているんだ?」という電話がありました。話を聞くと、どうやら会社が顧客や取引先へ会社解散のメールを送っていたようなのですが社員の我々はそのメールが出されたことすら知りません。会社都合で当日解散させられて、我々社員はお世話になったお客さんに挨拶一つすることすら許されていなかったのです。

 

・結局まともな説明を受けていない。

朝に質疑応答の時間が設けられましたが不意打ちめいた解散劇に誰も反応できず、結局何で当日解散をするに至ったか説明を受けていません。業績が悪かったから会社を閉めるということは理解できます。でもそれは当日決まったわけではないわけで、だからこそ会社側は日本から取締役が来て法律事務所の弁護士も呼べているのです。

今振り返ると解散の予兆はありました。人手不足のピークを迎えた今年2月の春節明けまでは新人募集をかけて面接を受けていたのですが、それ以降は全く面接の予定を入れていなかったのです。毎日部長が慌ただしく外出していたので単に時間が合わないんだろうと仕方なく思っていましたが実際は法律事務所に行ったり解散の手続きをしていたんでしょうかね。

面接をしなくなった時期が会社解散の決まった日と考えられますが、とは言えカモフラージュの可能性もあるので部長がいつ本社から解散の指示を受けたのかは謎です。

 

・騙されていたことへの憤り。

百歩譲って平社員に秘密にしていたのは仕方ないとして、中国人のマネージャーにも知らせなかったというのは今まで一緒に長く仕事をしてきた人間に対する処置なのかなあと悲しくなります。

解散を事前に知っていたのは本社から派遣されている日本人の部長と日本人のマネージャーの二人だけ。だから社員の一人なんか26日当日は有給取って旦那さんと旅行に行っていたので旅行先で解散を知るという天国から地獄への落下を体験させられました。

上述の元失業姉貴は会社からの慰労として本社から日本旅行兼本社研修に招待され、その旅行の道中で本社の社長から北京支社がなくなるという情報をいち早くゲットしたことがありますが、うちの社員の場合は北京に戻ってきた時にはもう会社はないわけです。

 

 

 

終わりに

 

Twitter「取締役を人質に取って賃金交渉をしよう」という過激なアドバイスを頂きましたが、もし仮に解散の日に社員の反乱が起きてそういう事態になったとき日本人である私はどうすれば良いのか考えました。

私は本社とは全く無関係の現地採用者であって会社で唯一の日本人平社員でした。今回の解散劇でも中国人社員と同様に頭を抱え、本社の決定を恨みました。かと言って暴動には賛成できないのですが万が一起きた場合私一人では止められないでしょう。そしたら止められなかった私は罪に問われるのでしょうか。

 

そう思うと、今回会社が当日解散を選んだのは社員の団結や反乱を恐れたからだという考えもできます。社員数は少ないし男性より女性社員の方が多い職場ですがないとは言えません。思い返せば解散を告げた朝は部長と取締役の他に5名以上の男性が会社に来ていたわけですが、それは暴動等の事態に対応するための人員だったかもしれません。また日本人マネージャーが来ていなかったのも社員に糾弾されることを避けるため、説明会を会社ではなく別の場所で社員1名ずつ行ったのも社員が同じ場所に集まることを防ぐためだったのかもしれません。

穿ち過ぎじゃないかと思いますが当日解散という手酷い裏切りに受けた人間にとって本社のやることなすこと全て社員の不利になるよう仕組まれていたのではと疑心暗鬼になるのも仕方ないでしょう。今となっては部長の疲労困憊した顔すらも社員に同情心を起こすための偽装だったんじゃないかと思ってしまいます。

 

今回の件で本社が失うものなんか金ぐらいしかないです。信用なんかもうゼロだから、仮に今後元社員が本社の悪評を喧伝したところで既に中国を市場としていない本社にとって痛くも痒くもないでしょう。「立つ鳥跡を濁さず」と言いますが大半の鳥にとって自分が去った後の水場がどんだけ濁ろうが気にしません。

 

 

中国において日系企業を取り巻く環境は好転の兆しを見せず、円安やら人件費の高騰やらチャイナリスクやら様々な要素により日系企業が圧迫されています。中国市場から無事に撤退できる保証もなく、撤退に際して社員側との交渉がこじれてトラブルになったというニュースも聞きます。

しかるにうちの会社は社員に事前に解散を通知することと当日解散することのどちらがよりリスキーかを考えて当日解散を選んだのでしょう。

 

本社の気持ちも理解できなくはないですが、まさか自分の会社は万が一撤退ということになっても誠意を持って対応してくれるだろうと思っていただけに、今回の件は非常にショックであり、解散があまりにも突然だったため日が経つに連れて怒りがこみ上げています。

2016226日(金曜日)、北京からまたしても一つの日系企業が姿を消しました。

私はその会社にかれこれ5年ぐらい働いていましたが、会社の解散日が26日ならば会社が解散するという知らせを受けたのも26日でした。私を含む社員は全員、当日になって初めて会社が解散することを知らされました。

 

今回は26日当日に何があったのか、現在の私が書ける範囲で記録を書き残していこうと思います。

尚、記憶を元に書いているので記憶違い、聞き間違い、聞き流し等が原因で事実とは異なる記述があるかもしれません。

 

 

26日の朝は普段と違っていました。パソコンを立ち上げても会社のメールが使えず、内部のソフトウェアにログインできず、資料を保存しているサーバーにも接続できないという状況でしたがその時はまだエラーが重なったぐらいにしか思わず部長(日本人)に相談しに行くと、これから日本の本社から取締役が来るから待っていろとのこと。

本社から取締役が事前の連絡もなしに来るのは異常です。ですが、その時すらまだ最近の人手不足から来る業績不振に口出しするために来たんだろうかということを考えましたが、今振り返るとそうあって欲しいという希望だったのかもしれません。取締役が予告なしに中国まで来ている意味を理解した私は「ああ、この会社もうダメなんだな」とこれから起こる事を受け入れようと決めました。

 

中国人通訳(多分本社から来た人)、部長、取締役、北京の法律事務所の弁護士(多分)たちの計67名ぐらいが並び、部長及び取締役が日本語で会社が解散する旨とその謝罪、そしてこれから補償金などについて説明会を開くということを話し、通訳がそれを中国語に翻訳して社員に伝えました。

 

その後質疑応答の時間が設けられましたが、特に混乱もなく社員全体で計5回しか質問は出ませんでした。そのうち私は3回質問をしました。質問した内容とは

 

1.今日の仕事はどうするのか。

2.日本人マネージャーが出社していないがそれは今回の件と関係有るのか。

3.社員が一名旅行に行ったままだが彼女に対してはどう説明するのか。

 

3点です。会社側の回答は以下の通りでした。

 

1.今日は何もやらなくていい。説明会を終えたら帰って良し。

2.日本人マネージャーは現在解散に関して動いているから来られない。

3.彼女にはメールで伝えており、彼女との説明会は後日開く。

 

各社員いずれもこの日どころか3月以降の仕事もありましたが、メールもサーバーも使えなくされては仕事もできません。また本日をもってこのオフィスに来られなくなりました。

 

それから各社員は会社の備品(オフィスの鍵、ノートパソコン等)を回収させられ、私物を持って帰るための袋が配られて整理整頓を始めました。もともと私物の持ち込みは少なかったので多い社員でも二袋で済みました。私は一袋だけでしたが今考えると全部ゴミとして会社に残しても良かったです。

 

 

説明会は10時から会社とは別のビルにある会議室で一人ずつ行うことを告げられました。受ける順番は入社の浅い順からで、私は最後から3番目で1400からの予定でした。(社員自体それほど多くありません。)

 

待っている間は暇でした。事前に知っていたら本でも持ってきていたのにこんな日に限って何もなく、たまに会社のメールチェックをしてエラーが表示されてもっと虚しくなるということを何度もしてしまいました。癖というか習慣って本当悲しいです。しかも社内には社員を会議室まで連れて行く法律事務所のスタッフがいるので何かお互い会話しづらい感じ。

 

途中で昼休憩を挟みましたが飯が喉を通らず、私はその時になってようやく自分がかなりダメージを受けていることに気付きました。自分では「ああ、なんて面白いことが起こったんだ」とニヤニヤながら友人にメールを送ったり電話したりしていたんですが体は騙せていなかったようです。

 

そして1400になり会社から歩いて10分ぐらいのところにあるビルのオフィスで説明会を受けました。会議室は四畳もないような狭さで、そこに部長と取締役そして中国人の弁護士と日本人の弁護士の計4人がいました。部長の挨拶もそこそこに経済補償金や再就職先、会社機密の保持、そして今後は在宅勤務となり場合によっては出社してもらう必要がある等伝えられ、日本人の弁護士から補償金に関する具体的な内容の説明を受けました。多分中国人社員は中国人の弁護士から説明を受けたと思います。

 

説明会は一人20分が予定されていましたが私は補償金等に特に異議がなかったので契約書にサインして10分ぐらいで終わらせました。

それから近所の行きつけのバーに行き、マスターや客に会社が解散したことを伝え夕方からビールを飲み、友人相手にくだを巻いて夜の10時ぐらいまでウィスキー等を飲み続けました。店内の皆が私に優しくしてくれました。

 


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