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栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
33
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      

827日に『第23回北京国際図書博覧会』(以下、北京ブックフェア)に行ってきた。今年は824日から828日まで開催されていたが、例年と違い毎日一般参観が可能だったようだ。(去年は一般参観が土日だけで平日は企業しか入れなかった)

 

いつもどおり14号線『国展』駅前の中国国際展覧中心が会場になっているが、駅前でダフ屋がチケットを定価20元の半額の10元で売っていたのが気になった。

 

 

去年2015年は抗日戦争勝利70周年ということもあり関連書籍がたくさん出ていて結構賑やかだったが、それに比べると今年はそれほどでもなかった。

 

今年の北京ブックフェアの様子。

  

 

 

  日本ブース

 

  

講談社がトップに居るのは毎年恒例。

 

 

小さなスペースで安野モヨコ展をやっていたのは何故だろう。あと、安野モヨコは中国語だと安野夢洋子というのか。

 

アニメイトコーナーのおそ松さん特集。北京にもアニメイトがあるが王府井のカフェで~までコラボイベントを開催しているらしい。

 

 

日本ブースの各出版社で展示されていた本の数々。

 

 

 


毎回説明するが北京ブックフェアは出版社同士が書籍の版権を売買する場所であり、書籍自体を売ることを主としていない。中国の出版社に置かれている書籍はみな中国で流通している本だから来館者は購入することが可能だが、外国の出版社で展示されている外国語の本は買うことはできない。

  

韓国ブース。

 

相変わらず日本より大きくて撤収している出版社が多い。(ブックフェアは28日日曜日まで行われるが韓国ブースの大半の出版社は平日の商談が終われば帰ってしまうようだ。)

  

韓国ブースは漫画を重点的にプッシュしているらしい。私はここで展示されている韓国の漫画の絵柄には非常に惹かれているのだが、いまだに北京で中国語訳された韓国漫画を見たことがない。

   

例えばこの『THE TABLE』という漫画。おそらく左にいる女性看護師のために隣の男がスタミナのつく料理を作る内容のグルメ漫画なのだろうが、料理を題材にしているというだけで読んでみたい。

 

 

とは言え、今回も『妖怪藻堂』という韓国漫画の作者・金京一のサイン会が開かれていて、少なくない(主に女性)読者が列を作っていたから例えばウェブ漫画等の形態で中国でも韓国の漫画を読むことができて一定数の読者がいるのだろう。

 

 

台湾ブース

 

 

軽小説(ライトノベル)が充実していた。またコーナーこそなかったが台湾ミステリも多く出品されていて例年とは異なる印象を受けた。

 

 

 

台湾ブースでも書籍を買うことはできない。ただ、こんなに多くの面白そうな本を見せられたらどうしても手に入れたくなるのが人のサガ。どうにかして買おうと現場のスタッフにダメ元で聞いてみたがやはり「売れません」の一言。

 

 表紙からして面白そうな台湾ミステリもあった。買えないのが本当に悔しい。


しかし、台湾側のこのラインナップは「台湾にも日本と同じぐらい面白いライトノベルがあるぞ!」という中国大陸にメッセージかもしれない。それに日本ブースではライトノベルがこれほどまとまって出品されていないからこの台湾ブースの展示は目を引いただろう。近い将来、大量の台湾ライトノベルが大陸に進出するかもしれない。

 

 

今回は大手ネット総合古書店『孔夫子』やアマゾン、京東などネット書店のブースがあったのが気になった。

 

孔夫子で出品されていた日中戦争時や文革の頃の書類

  

 

 


ホールでは著名人のトークショーが行われているのだが、私が見に行ったときは中国文学の翻訳者という4名の外国人が通訳無しで中国語でトークしていた。流暢に話す姿から私なんかよりよっぽど中国語が上手いということがわかったが、ホールの音響設備が最悪でマイクから出る音声がくぐもっていたため彼らの話す中国語が全く聞き取れなかった。隣りにいた中国人カップルも「なんて言ってるの?」的な会話をしていたので私のヒアリングの問題ではないと思う。なんだかいたたまれなくなったので帰った。

 

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会社が解散して2日経った時点での私の諸感想を述べます。

 

満足した点

・補償金。

強いて言えば、です。だって他は全部不満点なんですから無理やりいいところ見つけないといけないじゃないですか。

中国の『労働法』によると会社は勤続年数に応じて社員に『経済補償金』を支払う義務があり、社員は勤続年数1年につき1ヶ月分の給料に当たる金額が補償されます。これは『労働法』に定められた当然の義務ですが、今回の会社解散に当たって26日当日に経済補償金の合意にサインをした社員には経済補償金とは別に額外経済補償金として1ヶ月分の給料と特別費用が支払われることになりました。

 

実は私はこの『経済補償金』が定める給料が日本人の私にはどう適用されるのか不安で全然もらえないんじゃないかと思っていました。ところが予想以上に貰えることが決まったので「まあこれで良いか」と妥協して合意書にサインしました。

だから正確に言うと「満足した点」ではなく「安心した点」です。金では会社が解散したという重大な事態を突然背負わされた人間を満足させられません。

 

 

不満点

・突然過ぎる。

この一言に尽きる。当日解散という会社の裏切りはどうしても納得できない。社員に不意打ち食らわせて自分たちは弁護士まで用意しているという会社側と比べ、社員側は心の準備もできておらず十分に考える時間も社員同士相談する時間も与えられなかった。もし一ヶ月、いや一週間前にでも解散の通知があれば社員側も何らかの準備はできたわけで、例えば私の友人に去年会社が解散して現在は北京の他の会社に勤めている日本人(以下、元失業姉貴と言う)がいるのですが、私の場合はその先輩に話を聞くことだってできましたし、今回の件をTwitterに投稿したところいろんなアドバイスを貰えたので、それを事前にできたかもしれなかったわけです。

そして元失業姉貴の会社は二ヶ月前に解散の通知があり、北京から撤退した某日系大企業も一ヶ月前には通知があったということですから、当日通知の当日解散が如何に異常だったかということがわかります。

 

 

・顧客や取引先に挨拶する権利すら与えられていない。

出社した時点で会社のメールが既に使用不可能になっていたため外部と連絡が取れなくなっていたのですが、昼過ぎに取引先から「お前の会社が解散するっていうメールを貰ったんだけどどうなっているんだ?」という電話がありました。話を聞くと、どうやら会社が顧客や取引先へ会社解散のメールを送っていたようなのですが社員の我々はそのメールが出されたことすら知りません。会社都合で当日解散させられて、我々社員はお世話になったお客さんに挨拶一つすることすら許されていなかったのです。

 

・結局まともな説明を受けていない。

朝に質疑応答の時間が設けられましたが不意打ちめいた解散劇に誰も反応できず、結局何で当日解散をするに至ったか説明を受けていません。業績が悪かったから会社を閉めるということは理解できます。でもそれは当日決まったわけではないわけで、だからこそ会社側は日本から取締役が来て法律事務所の弁護士も呼べているのです。

今振り返ると解散の予兆はありました。人手不足のピークを迎えた今年2月の春節明けまでは新人募集をかけて面接を受けていたのですが、それ以降は全く面接の予定を入れていなかったのです。毎日部長が慌ただしく外出していたので単に時間が合わないんだろうと仕方なく思っていましたが実際は法律事務所に行ったり解散の手続きをしていたんでしょうかね。

面接をしなくなった時期が会社解散の決まった日と考えられますが、とは言えカモフラージュの可能性もあるので部長がいつ本社から解散の指示を受けたのかは謎です。

 

・騙されていたことへの憤り。

百歩譲って平社員に秘密にしていたのは仕方ないとして、中国人のマネージャーにも知らせなかったというのは今まで一緒に長く仕事をしてきた人間に対する処置なのかなあと悲しくなります。

解散を事前に知っていたのは本社から派遣されている日本人の部長と日本人のマネージャーの二人だけ。だから社員の一人なんか26日当日は有給取って旦那さんと旅行に行っていたので旅行先で解散を知るという天国から地獄への落下を体験させられました。

上述の元失業姉貴は会社からの慰労として本社から日本旅行兼本社研修に招待され、その旅行の道中で本社の社長から北京支社がなくなるという情報をいち早くゲットしたことがありますが、うちの社員の場合は北京に戻ってきた時にはもう会社はないわけです。

 

 

 

終わりに

 

Twitter「取締役を人質に取って賃金交渉をしよう」という過激なアドバイスを頂きましたが、もし仮に解散の日に社員の反乱が起きてそういう事態になったとき日本人である私はどうすれば良いのか考えました。

私は本社とは全く無関係の現地採用者であって会社で唯一の日本人平社員でした。今回の解散劇でも中国人社員と同様に頭を抱え、本社の決定を恨みました。かと言って暴動には賛成できないのですが万が一起きた場合私一人では止められないでしょう。そしたら止められなかった私は罪に問われるのでしょうか。

 

そう思うと、今回会社が当日解散を選んだのは社員の団結や反乱を恐れたからだという考えもできます。社員数は少ないし男性より女性社員の方が多い職場ですがないとは言えません。思い返せば解散を告げた朝は部長と取締役の他に5名以上の男性が会社に来ていたわけですが、それは暴動等の事態に対応するための人員だったかもしれません。また日本人マネージャーが来ていなかったのも社員に糾弾されることを避けるため、説明会を会社ではなく別の場所で社員1名ずつ行ったのも社員が同じ場所に集まることを防ぐためだったのかもしれません。

穿ち過ぎじゃないかと思いますが当日解散という手酷い裏切りに受けた人間にとって本社のやることなすこと全て社員の不利になるよう仕組まれていたのではと疑心暗鬼になるのも仕方ないでしょう。今となっては部長の疲労困憊した顔すらも社員に同情心を起こすための偽装だったんじゃないかと思ってしまいます。

 

今回の件で本社が失うものなんか金ぐらいしかないです。信用なんかもうゼロだから、仮に今後元社員が本社の悪評を喧伝したところで既に中国を市場としていない本社にとって痛くも痒くもないでしょう。「立つ鳥跡を濁さず」と言いますが大半の鳥にとって自分が去った後の水場がどんだけ濁ろうが気にしません。

 

 

中国において日系企業を取り巻く環境は好転の兆しを見せず、円安やら人件費の高騰やらチャイナリスクやら様々な要素により日系企業が圧迫されています。中国市場から無事に撤退できる保証もなく、撤退に際して社員側との交渉がこじれてトラブルになったというニュースも聞きます。

しかるにうちの会社は社員に事前に解散を通知することと当日解散することのどちらがよりリスキーかを考えて当日解散を選んだのでしょう。

 

本社の気持ちも理解できなくはないですが、まさか自分の会社は万が一撤退ということになっても誠意を持って対応してくれるだろうと思っていただけに、今回の件は非常にショックであり、解散があまりにも突然だったため日が経つに連れて怒りがこみ上げています。

2016226日(金曜日)、北京からまたしても一つの日系企業が姿を消しました。

私はその会社にかれこれ5年ぐらい働いていましたが、会社の解散日が26日ならば会社が解散するという知らせを受けたのも26日でした。私を含む社員は全員、当日になって初めて会社が解散することを知らされました。

 

今回は26日当日に何があったのか、現在の私が書ける範囲で記録を書き残していこうと思います。

尚、記憶を元に書いているので記憶違い、聞き間違い、聞き流し等が原因で事実とは異なる記述があるかもしれません。

 

 

26日の朝は普段と違っていました。パソコンを立ち上げても会社のメールが使えず、内部のソフトウェアにログインできず、資料を保存しているサーバーにも接続できないという状況でしたがその時はまだエラーが重なったぐらいにしか思わず部長(日本人)に相談しに行くと、これから日本の本社から取締役が来るから待っていろとのこと。

本社から取締役が事前の連絡もなしに来るのは異常です。ですが、その時すらまだ最近の人手不足から来る業績不振に口出しするために来たんだろうかということを考えましたが、今振り返るとそうあって欲しいという希望だったのかもしれません。取締役が予告なしに中国まで来ている意味を理解した私は「ああ、この会社もうダメなんだな」とこれから起こる事を受け入れようと決めました。

 

中国人通訳(多分本社から来た人)、部長、取締役、北京の法律事務所の弁護士(多分)たちの計67名ぐらいが並び、部長及び取締役が日本語で会社が解散する旨とその謝罪、そしてこれから補償金などについて説明会を開くということを話し、通訳がそれを中国語に翻訳して社員に伝えました。

 

その後質疑応答の時間が設けられましたが、特に混乱もなく社員全体で計5回しか質問は出ませんでした。そのうち私は3回質問をしました。質問した内容とは

 

1.今日の仕事はどうするのか。

2.日本人マネージャーが出社していないがそれは今回の件と関係有るのか。

3.社員が一名旅行に行ったままだが彼女に対してはどう説明するのか。

 

3点です。会社側の回答は以下の通りでした。

 

1.今日は何もやらなくていい。説明会を終えたら帰って良し。

2.日本人マネージャーは現在解散に関して動いているから来られない。

3.彼女にはメールで伝えており、彼女との説明会は後日開く。

 

各社員いずれもこの日どころか3月以降の仕事もありましたが、メールもサーバーも使えなくされては仕事もできません。また本日をもってこのオフィスに来られなくなりました。

 

それから各社員は会社の備品(オフィスの鍵、ノートパソコン等)を回収させられ、私物を持って帰るための袋が配られて整理整頓を始めました。もともと私物の持ち込みは少なかったので多い社員でも二袋で済みました。私は一袋だけでしたが今考えると全部ゴミとして会社に残しても良かったです。

 

 

説明会は10時から会社とは別のビルにある会議室で一人ずつ行うことを告げられました。受ける順番は入社の浅い順からで、私は最後から3番目で1400からの予定でした。(社員自体それほど多くありません。)

 

待っている間は暇でした。事前に知っていたら本でも持ってきていたのにこんな日に限って何もなく、たまに会社のメールチェックをしてエラーが表示されてもっと虚しくなるということを何度もしてしまいました。癖というか習慣って本当悲しいです。しかも社内には社員を会議室まで連れて行く法律事務所のスタッフがいるので何かお互い会話しづらい感じ。

 

途中で昼休憩を挟みましたが飯が喉を通らず、私はその時になってようやく自分がかなりダメージを受けていることに気付きました。自分では「ああ、なんて面白いことが起こったんだ」とニヤニヤながら友人にメールを送ったり電話したりしていたんですが体は騙せていなかったようです。

 

そして1400になり会社から歩いて10分ぐらいのところにあるビルのオフィスで説明会を受けました。会議室は四畳もないような狭さで、そこに部長と取締役そして中国人の弁護士と日本人の弁護士の計4人がいました。部長の挨拶もそこそこに経済補償金や再就職先、会社機密の保持、そして今後は在宅勤務となり場合によっては出社してもらう必要がある等伝えられ、日本人の弁護士から補償金に関する具体的な内容の説明を受けました。多分中国人社員は中国人の弁護士から説明を受けたと思います。

 

説明会は一人20分が予定されていましたが私は補償金等に特に異議がなかったので契約書にサインして10分ぐらいで終わらせました。

それから近所の行きつけのバーに行き、マスターや客に会社が解散したことを伝え夕方からビールを飲み、友人相手にくだを巻いて夜の10時ぐらいまでウィスキー等を飲み続けました。店内の皆が私に優しくしてくれました。

 

 

去年に引き続き、今年も北京ブックフェアに行ってまいりました。今年の開催日は826日から30日の4日間で、前半2日間が中国を含む世界各国の出版社が各々持ち寄った本の版権を売買する商談の日となり、後半29日と30日が一般来場者向けの展示日となっています。

 

本当なら上海ブックフェアにこそ行きたかったんですがね。今年は仕事のせいで時間が取れなかったのです。

  

そして今年は抗日戦争勝利70周年を迎える年であり、更に翌週の93日には北京で軍事パレードも執り行われるのでブックフェアの展示も少なからずそれを反映していると予想して若干緊張しました。

 

 

 

5元のチケット代を払う代わりに受付でブックフェアの公式微信をフォローすることで無料入場することができました。まずは日本ブースに行きます。

 

 

・日本ブース

 

相変わらず講談社のブースが一番大きく、それ以外のブースも去年と同様といったところです。毎年参加しているということは一定の成果があるということでしょうか。

 

 

講談社ブースにて

 

既に日本語訳されている中国ミステリ『蝶の夢 著:水天一色』が置かれています。逆輸入でしょうか…?

 

『掟上今日子の推薦文』はポスターも貼られていました。

 

『竹』氏のイラスト集。しかし大陸では『戯言シリーズ』はまだ正式な簡体字版が出ていないのでは…

 

 

他の日本の出版社ブース

  

 

女の子向けの本が毎年必ずあります。

 

 

こういう『謎本』は去年も見ましたが中国語訳されたという話は全く聞きません。なのに展示する目的はなんなんでしょう

 

 

残念ですが北京でバルが流行るのはあと2年は必要だと思います。

 

 

 

日本ブースでは『日本アニメーター見本市』の動画が流れていて、けっこうな数の中国人が足を止めて見ていました。しかし動画の字幕が英語しかなかったのがちょっと残念です。

あと本当はいけないことかもしれませんが、動画一本を全てムービーに撮っている女性がいました。中国人ってこういうところで言語学習するから侮れないんですよね。

 

 

日本で2014年に年間ベストセラーになった本を展示しているコーナーです。二位にちゃんと大川隆法の本を置いているところにプロ意識を感じます。

 

ちなみに、ここでは版権を売り買いするだけですので、ここに陳列されている日本の書籍は買うことはできません。生殺しです。

 

 

・韓国ブース

 

なんか年々規模が大きくなっているような気がする韓国ブースですが本番はあくまで商談を主に行う平日のようで、去年同様一般参加日の土曜日には多くのブースが既に撤収しておりました。

 

そして韓国のアニメや漫画、ゲームなどを宣伝するブースも去年ほどの活気がありませんでした。タブレットがあって漫画を読めるようになっているのですが、漫画の内容だけじゃなく言語設定も韓国語仕様になっているので全然操作できませんでした。

 

パンフレットを見てみると既に多くの作品が中国語訳されてウェブに掲載されているようです。しかし…

 

TSものまであるのか…(困惑)

 

この『醜男変美女』は以下のサイトで読むことができますが、紹介文に『韓国原作』とか全く書いていない不親切設計です。お釣りに500ウォン硬貨を渡している描写がないと舞台がどこなのか本当にわかりません。

 http://www.u17.com/comic/83116.html

  

さて、韓国ブースが年々大きくなっていると書きましたが、確かに面積では韓国の方が広いとは言え、実際の出展社数は圧倒的に日本の方が多いです。

  

これは会場に貼られていた出展社リストです。赤線枠内が韓国ブースで、青線枠内全てが日本ブースです。この数を見ると、海外勢では日本が最も多く出展しているようです。日本側は以下のように十数の出版社が協力して一つのブースで展示しているようで、そのためこんな数になるのだと思われます。


  

その他、ドイツやアラブ首長国連邦のブースも例年通り大きかったです。特にアラブブースはダンスや絵画コーナーがあり、来場者への民族衣装の貸し出しなど行っておりお祭りのようでした。

 

 

・中国のブース

 

海外ブースとは異なり、中国ブースではその場で本を購入することができます。別に中国の本はいつでも買えるので真剣に見る必要はないのですがそれでも今年は全然食指が動きませんでした。そこで期待したのが香港や台湾ブースなのですが、そこにも去年の廃墟の本のような心ときめく本がなく、結局今年は収穫ゼロのまま退場となりました。

 

 

本に英語の簡単な紹介文が付けられています。ただし全ての本についているわけではありません。また、日本ブースの一部の本には中国語の説明文が付いていました。

 


 

展示されている中国の書籍のうち、この『中国龍的発明』だけは面白そうでした。出版社は信頼と実績の『三聯書店』。思えば去年の上海ブックフェアでは買った本を確認したところ大半が『三聯書店』でした。

 

 

なんかエヴァっぽい…エヴァっぽくない?

 

 

 

・トークショー

  

829日の10時から12時まで中国SF小説の大家・劉慈欣のサイン会が行われていました。それを知ったのはこのスケジュールを見たあと…全く惜しいことをしました。

 

・抗日関係

 

去年の段階ですでに70周年に向けた展示をしていたのである程度覚悟していたのですが、今年の北京ブックフェアは『抗日』がテーマの一つであるようでした。

 

 

 

 

  

抗日関係の本が各ブースでズラリと並んでいます

 

 

すっごいブレてしまいました…一応言っておきますと本で『70』という数字を表しています。

 

 

絵本で学ぶ抗日。

 

 

念のため言っておきますと日本ブースの前で展示をするなど、そこまで下品なことはしていません。(そもそも会場が東館と西館に分かれていて、海外ブースの集まる館では抗日関係のブースがなかった気がする。)

 

しかしブースの数は多いですがこの展示が果たしてどれほど来場者の意向に沿っているのか疑問です。置くのならもうちょっと読んで楽しい本を置けよというのが一般来場者の本音じゃないでしょうか。

 

 

北京ブックフェアは決して本を購入するのが目的ではなく雰囲気を楽しむためだけに行っているようなものですが、今年は輪をかけてつまらなかったなぁというのが感想です。もっと推理小説、SF小説、武侠小説など大衆文学を置いて海外に宣伝してほしく、そのためには現地の中国人読者がもっと自国の小説に対して興味と誇りを持つことが大事なのではないかと思った次第です。

 

3年ぶりに北京ブックフェアに行った話


 過去ブログ:北京ブックフェアに行って参りまして

今年2014年は上海及び北京のブックフェアに行ってまいりまして、ちょっと思うところがありましたので書きます。

 

まずは今年816日の上海ブックフェアの様子と、830日の北京ブックフェアの様子を御覧ください。

 

 

上海

 

 

北京

 

上海ブックフェアは中国全土の出版社が一般読者に本を売ることを目的にしているためにこのような混雑ぶりで、人気のある出版社では列が並ぶほどの大盛況を見せました。

 

反面、北京ブックフェアは中国並びに海外の出版社が自社の書籍を展示し、その版権を売り買いする商談を目的としているため、メインはあくまでも出展している出版社です。

一般人が参加できない27日から29日の平日のうちに出版社同士の版権商談が行われ、30日と31日は一般向け公開日となっているのですが、写真を見てわかるように客は上海と比べて非常に少ないです。

 

 

 

・海外の出版社・

今回も50社以上の日本の出版社が参加しておりました。しかし、出版社の社員はほとんどおらずブックフェアのボランティアが店番をやっており、ブースについて質問をしてもまともな返事が返ってきません。

 

ただ、本が展示されているだけ日本のブースはまだマシな方で、日本と同じ規模のスペースを与えられている韓国ブースなど平日の商談を済ませたらそれで仕事は完了だったようで、韓国の出版社はほとんど撤収しておりました。まぁ空になったブースの出版社名を見たら教育関係の会社ばかりだったので、中身を読んでもあんまり面白くはなかったでしょう。

 

 

 

講談社ブースには東野圭吾の新作『虚ろな十字架』が置かれており、少なくとも日本の出版社は今後も東野圭吾の作品を中国で出版させるつもりであることが見て取れます。

 

また大塚英志の著書があったのも興味深いです。大塚英志は天聞角川公式サイトで漫画の描き方に関するコーナーを持っており、一部の中国人にはよく知られた名前でしょう。

 
世界漫画学堂

日本ではさして珍しくもない『◯◯小説の書き方』などの指南書を私はまだ中国で見たことがないので、『キャラクター小説の作り方』などから『書き方本』が増えることを期待します。

 

日本の参加出版社は50社以上と書きましたが講談社程度の大きさのブースはこれ以外なく、ブースは本棚の一面に本を数冊置いているだけというブースもあって、ホビージャパンや一迅社などが平日の商談期間中にどういう話をしたのかとても気になりました。

 

 

他の国の出版社は日本や韓国と比べると真面目(?)でどこのブースにも本国から来たのであろう外国人スタッフがおりました。中国の出版社と商談をしている外国人の姿もあり、一体この人達何を買うつもり(売るつもり)なのだろうかと想像させられました。

 

そしてほとんど撤収してしまった韓国ブースですが、一つだけ大きな展示が残っていました。漫画・アニメブースです。ここでは韓国人漫画家のサイン会が開かれ、少なからぬ列ができており、また展示されている漫画やアニメなどにも注目が集まっておりました。韓国の漫画・アニメ文化にかける彼らの意気込みが伝わって来ました。

 

 



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