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栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
40
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

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3年ぶりに北京ブックフェアに行った話


 過去ブログ:北京ブックフェアに行って参りまして

今年2014年は上海及び北京のブックフェアに行ってまいりまして、ちょっと思うところがありましたので書きます。

 

まずは今年816日の上海ブックフェアの様子と、830日の北京ブックフェアの様子を御覧ください。

 

 

上海

 

 

北京

 

上海ブックフェアは中国全土の出版社が一般読者に本を売ることを目的にしているためにこのような混雑ぶりで、人気のある出版社では列が並ぶほどの大盛況を見せました。

 

反面、北京ブックフェアは中国並びに海外の出版社が自社の書籍を展示し、その版権を売り買いする商談を目的としているため、メインはあくまでも出展している出版社です。

一般人が参加できない27日から29日の平日のうちに出版社同士の版権商談が行われ、30日と31日は一般向け公開日となっているのですが、写真を見てわかるように客は上海と比べて非常に少ないです。

 

 

 

・海外の出版社・

今回も50社以上の日本の出版社が参加しておりました。しかし、出版社の社員はほとんどおらずブックフェアのボランティアが店番をやっており、ブースについて質問をしてもまともな返事が返ってきません。

 

ただ、本が展示されているだけ日本のブースはまだマシな方で、日本と同じ規模のスペースを与えられている韓国ブースなど平日の商談を済ませたらそれで仕事は完了だったようで、韓国の出版社はほとんど撤収しておりました。まぁ空になったブースの出版社名を見たら教育関係の会社ばかりだったので、中身を読んでもあんまり面白くはなかったでしょう。

 

 

 

講談社ブースには東野圭吾の新作『虚ろな十字架』が置かれており、少なくとも日本の出版社は今後も東野圭吾の作品を中国で出版させるつもりであることが見て取れます。

 

また大塚英志の著書があったのも興味深いです。大塚英志は天聞角川公式サイトで漫画の描き方に関するコーナーを持っており、一部の中国人にはよく知られた名前でしょう。

 
世界漫画学堂

日本ではさして珍しくもない『◯◯小説の書き方』などの指南書を私はまだ中国で見たことがないので、『キャラクター小説の作り方』などから『書き方本』が増えることを期待します。

 

日本の参加出版社は50社以上と書きましたが講談社程度の大きさのブースはこれ以外なく、ブースは本棚の一面に本を数冊置いているだけというブースもあって、ホビージャパンや一迅社などが平日の商談期間中にどういう話をしたのかとても気になりました。

 

 

他の国の出版社は日本や韓国と比べると真面目(?)でどこのブースにも本国から来たのであろう外国人スタッフがおりました。中国の出版社と商談をしている外国人の姿もあり、一体この人達何を買うつもり(売るつもり)なのだろうかと想像させられました。

 

そしてほとんど撤収してしまった韓国ブースですが、一つだけ大きな展示が残っていました。漫画・アニメブースです。ここでは韓国人漫画家のサイン会が開かれ、少なからぬ列ができており、また展示されている漫画やアニメなどにも注目が集まっておりました。韓国の漫画・アニメ文化にかける彼らの意気込みが伝わって来ました。

 

 



・中国の出版社・

 

上海ブックフェアとは異なり、各出版社のラインナップをじっくり眺められるのが北京ブックフェアの特徴と言えるかもしれません。中国の大型書店は本を出版社別に並べませんし、読者も興味のあるコーナーにだけ行くので、ブックフェアのように出版社ごとに本を展示してもらえると今まで見向きもしなかった他分野の本を手に取ることもあるし、この出版社がこんなジャンルも扱っていたのかという発見もあります。

 

 

新星出版社のブースは相変わらず小さかったですが、海外ものの翻訳SF小説が置かれていたことと歳月・推理で連載されていた推理小説の書籍が置かれていたことが印象的でした。

 

 

裏にはご存知『推理之神』島田荘司の最近の著作が並ぶ。

 

ブックフェアに展示されている書籍は海外向けに出版する意図があると私個人は認識しております。と言うことは今まで各国のミステリを中国で翻訳出版してきた新星出版社は今後中国人が書いた推理小説を海外に売る計画を立てているということでしょうか。英語のパンフレットにもこれら作品の紹介が載っているので真実味がありそうです。

 

 

・展示物について・

 

今回の展示物の中で気になった書籍の写真

 

 

新海誠の本。中国語になっていたとは。

 

 

 

『海賊とよばれた男』の中国語版かなと思ったが、一人で世界の海を航海した男の本だった。北海道に寄って漁師と交流したという話もあり、どんなルートを辿ったのか想像するとなかなか面白そうだった。

 

 

料理の本。

香港や台湾の料理本って載っている料理は確かに美味しそうなんだけど、それを作るための調味料が大陸じゃなかなか手に入らないのよね。

 

 

リフォームの本。中国でどれぐらい可能なんだろうか。

 

 

 

香港の出版社から出ているこの『香港廃墟導遊』はその場で購入することが出来ました。ブックフェアでは原則本自体の売買は禁止と思っていましたが、それはあくまでも日本語を含めた海外の本のようで、中国語の本は購入可能のようです。

それに気づいたのが閉館間近だったため、結局これ以外の本は買うことができませんでしたけど。

 

 

あと、中国の出版社が戦争モノの書籍が増えた気がしました。

 

 



 


ただし北京ブックフェアの百度百科を見ると、このような戦争本の展示は第19回目、つまり2012年のときから始まっていたようですので、今更注意すべきことではないかもしれません。ただ、このような本が翻訳され海外で出版されることに胸騒ぎがしますね。

 百度百科:北京国際図書博覧会

 

・不満・

 

一般向けに公開されたのが土日の9時から17時までだったのですが、私の友人が日曜日13時半に行ったときブースのほとんどが既に撤収しておりました。友人は何も見られずそのまま帰ったわけですが、いくら最終日の撤収が早いとは言えちょっと早すぎませんかね。

 

なので、もし来年以降参加しようとしている方がいたら、絶対に土曜日に行く事をオススメします。

 

とりあえず私は中国アマゾンで気になった本を購入します。

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