8月26日(土曜日)、今年も北京国際図書博覧会(北京ブックフェア)に一般参加してきました。
2016年:2016年 第23回北京ブックフェア
2015年:2015年の北京ブックフェア.
2014年:3年ぶりに北京ブックフェアに行った話
2011年:北京ブックフェアに行って参りまして
今回は、ブースを出展している中国の出版社に勤める友人のガイドがありました。もう何年間も来ているので今更案内など必要ないのですが、出展側の話が聞けて楽しかったです。
日本ブース
去年の安野モヨコ展に続き、今回は手塚治虫展が目玉になっていて多くの参加者が写真を撮っていました。
講談社ブースはいつも通り日本ブースで一番大きな規模でした。
そしてその他の出版社ブース及び展示されている本の数々。これらは展示しているだけで読むことしかできません。平日の企業商談日は世界各国の出版社がこれらの版権を売買します。友人の話では展示している本全てに「版権売却済み」シールを貼っていた日本企業もあったみたいで、日本書籍の人気ぶりが伺えました。
師走の翁の『JKプロレスイラストレーションズ技画』。
日本ブースでは毎年必ず中国大陸では到底出版できなさそうな本が展示されている。てっきり日本の出版社の悪ふざけかと思っていたのですが、おそらく台湾や香港などの出版社へ向けた展示なのでしょうね。
ドイツブース
マレーシアブース
韓国ブース
韓国ブースはいつもより小さかったかなという印象を受けました。一般参加日になると撤収するのは相変わらずでほとんどの出版社はいなくなっていました。
例年通り漫画を推す韓国の出版社。
北朝鮮ブース
エラい隅っこに出展していた。
英語版及び中国語版の対外宣伝雑誌や金一族の偉業を伝える書籍などが置かれていた。
毎年出展しているが本を買えることに気付き、せっかくなので雑誌2冊と、動物園に関する本、そして金正恩と子どもたちのエピソードが書かれた本を購入。全部で50元(800円ぐらい)だった。
台湾ブース
去年より小さかったような印象を受けた。写真撮ったと思ったがなかった。
香港ブース
この東方の本、今年の上海の同人誌即売会『COMICUP』でも売られていた気がするが、同人誌まで売っているのか…
香港の推理小説家・林斯諺の小説。
大陸の推理小説家・王稼駿の小説の繁体字版。
今回のブックフェアの一番の収穫品は『神探福邇,字摩斯』(名探偵ホーム、あざ名はモス)[要するにシャーロック・ホームズのパロディ]だった。清朝末期に活躍したという辮髪の探偵「福邇」が遭遇した様々な事件を、その助手の「華笙」(中国語でワトソンは華生という)が記録したという体裁の推理小説。ミステリや武侠小説要素も含まれているという。作者の莫理斯は女優・莫文蔚(カレン・モク)の兄らしい。
中国大陸出版社館
北京ブックフェアはおそらく東館と西館で分かれていて、それぞれ海外館と大陸館となっている。
中国大陸側の出版社ブースでは参観者が購入できる本も売っているので来る側としては楽しい。
今年は子供向けのイベントが用意されており、児童書の販売や子供たちができる体験コーナー、そしてプロ?が描いたと思われるイラストが展示されていた。
中国の地域ごとに集められた出版社。
安徽省ブースでは12000元(約20万円)もする超大型サイズの各種「紙」を収めた本が展示されていた。
会場では連日トークショーなども催されていて、中国外文局が丁丁という絵本作家のトークショーを開いていた。
この後用事があったので満足に見て回れなかったですが、中国の出版事業はまだまだ元気があるみたいでした。今後はますます中国国外へ向けた事業を展開するでしょう。