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栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
35
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      


 中国で複数の翻訳会社と提携し、不定期に仕事をもらっていると、たまに会社の担当者から「これ訳してくれ」と、一単語だったり一文だったり、お金が発生しない翻訳案件が舞い込んでくる。


何故その仕事が私のところに来たのか、その経緯を知ることができるケースは少ない。客先からついでに翻訳するよう頼まれたので、使い勝手の良い翻訳者に連絡した、というのがほとんどだ。「友達が日本料理屋開くからこの中国語の店名を日本語にして」って正直に公私混同を教えてくれたケースもあった。依頼の内容や分量が非常識なものではない限り、私は「これも付き合いだ」とできるだけ引き受けるようにしている。


 


この前、たまに仕事をくれる翻訳会社の担当者がいつものようにQQ(中国のチャットソフト)で連絡をくれた。


 


チャットには你,想成為音楽家嗎? この一文を訳して!と表示されていた。


(上記の一文は念の為その一部を変えている。実際は「音楽家」ではなく別の単語だった。)


 


簡単だと思って「OK」と返事をして早速日本語訳を打ち込もうとして、はたと気付いた。


 


この文章、どこで使うんだ?


 


内容からして会社の内部文書とか公式文書ではなさそうだ。しかし、その文章をそのまま丁寧に訳すという選択肢がある一方で、キャッチコピーとかの場合なら、より砕けた表現が必要になってくる。


 


しかし字面からして漫画からの出典っぽかったので、担当者に「漫画のセリフか?」と聞いたら「そうだ」という答えが返ってきた。


 


 


じゃあ漫画らしく訳そうと再びキーボードを叩こうとするが、またその指がピタリと止まる。


 


「音楽家」ってどう訳そう…


 


普通の日本人が「音楽家」という言葉から想像する人物は、バッハやモーツァルトや小澤征爾とか、いわゆるクラシック関連で著名人であり、「音楽家」が登場する漫画と言えば『のだめカンタービレ』や『ピアノの森』だろう。


 


しかし「音楽家」は「ミュージシャン」とも訳せる。「ミュージシャン」の範囲は広い。ギター持ってたり、歌を歌ったりする人は大抵「ミュージシャン」であり、それで連想する漫画は『BECK』とか『デトロイト・メタル・シティ』とか『無頼男』とかで、上述の漫画とだいぶ内容が異なる。


 


ここで担当者に「漫画ってどんな漫画?」と聞けば良かったんだろうが、たかが一文にそこまで聞くのも面倒な気がして、結局最大公約数的かつ少し個性的な訳文「君は、音楽家になりたくないか?」「君は、ミュージシャンになりたくないか?」2パターンを担当者に送った。


 


 


そこで再び気付く。「」の訳を「君は、」にしたのは正しかったのか?と。


 


この文章が漫画のセリフからの出典と言われて、私が想像したのはあるベテランが若者(子供)に対して、音楽家(ミュージシャン)になりたいかどうかを聞いているシーンだった。しかし、誰が誰に対して言ったセリフなのか分からない以上、「君は、」という年齢や立場が上の者が下の者に対して使う言葉を選んだのは不適切だったんじゃないかと思った。


 


そこで改めて担当者に連絡を取り、どちらの文からも「君は、」を削除してもらった。


 


 


しかし今度は「なりたくないか?」という訳文が気になってくる。もし、子供が大人に尋ねているシーンだったら?誰かに対して叫んでいたら?人物や場面によってニュアンスが全く変わってくる。


 


と言うかそもそも、「音楽家(ミュージシャン)になりたいの?」が一番無難な訳だった気もしてくる。


要するに、漫画の内容を見ていない私は、どんな風に訳したところで自分の訳文を信じられなかった。


 


 


翻訳案件は長いものより実は短いものの方が難易度が高い、というか厄介だ。短いものは文章全てが重要で気が抜けず、調査が必要な単語がたっぷり入っているケースが多い。また、今回のように内容が少ないせいで背景が分からないこともある。手紙にしたって、例えば受取人の性別すら分からず(中国人の名前は一見しただけでは男女の区別がつかない場合が多い)、「王先生(ミスター)」なのか「王(ミス)」なのかも定まらない。


 


書き手は分かっているから敢えて書いていないこともあるが、翻訳者はその文章しか情報源がなく、文脈で読み取るにしても限度がある。


 


そういう時に大切なのがその中間に立つ翻訳会社なのだが、翻訳者の苦労を想像できる担当者がどれぐらいいるだろう。


 


今回の件でも、担当者はきっと「」が日本語で「あなた」にも「お前」にも「貴様」にも「うぬ」にも訳せるということに気付いていない。


 


おそらく「」は「」しかないだろ、と思っているはずだ。


 


例えば『ONE PIECE』の名台詞「海賊王に、おれはなるっ」は中国語では我要成為海賊王」と訳される。
 では『
ONE PIECE』を全く知らない人間にこの中国語の一文だけを何も調べさせず日本語に翻訳させた場合どうなるか。「我」を「俺」か「ボク」か「私」かに翻訳する段階で悩むだろうし、発言者の性別も分からないので無難に「私」にしてしまうかもしれない。「海賊王」を、全ての海賊を率いる王と想像して「海賊の王様」と訳すかもしれない。語順にも難関があり、上二つをクリアしても「俺は海賊王になる」と訳すのがほとんどだろう。


この中国語を、「海賊王におれはなる」と翻訳できる人間は皆無なんじゃないだろうか。


 


だから翻訳には情報が多ければ多いほど良い。漫画の中の一文だとしても、その漫画全ページを提供してもらい、その発言者の性別・年齢・容姿・性格など、そしてストーリーやその背景などを知らないと、その作品にふさわしい良い翻訳はできない。その点を翻訳会社には理解してほしいのだが、難易度の高低は文字数で決まるとしか思っていない担当者にそれは期待できない。


 


 今後このような案件が来た場合、たとえ作品を提供してもらえなくても、発言者の性別と年齢、そしてストーリーの背景ぐらいは教えてもらおう。良い翻訳のために、と心に誓った。というか、「たかが一文、されど一文」とは言え、結局は「一文」のために(しかもタダ)そんな時間を費やしたくないのだ。

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ネタバレあり。


 


和訳出版もされた第3回島田荘司推理小説賞受賞作品我是漫画大王(ぼくは漫画大王)のほか『尋找結衣同學(結衣さんを探して)』でもそうだったが、今作でも小説の中に矢印が全く違う方向を向いたストーリーを複数書き、どのような結末に収束するのか予想させない展開を見せた。


 




台湾の大学で中国語教授をやっている孫元泰は、「華人相対論隔年会」に参加するために台湾に戻ってきたカリフォルニア工科大学物理学教授の莊大猷と不可思議な殺人事件に巻き込まれる。莊大猷と同じく「タイムトラベル」の分野を研究し、華人相対論隔年会に出席予定だった葛衛東が台湾のホテルの一室で他殺体で見つかった。現場は密室で、彼の頭には1936年に紛失したはずの金のカンザシが刺さっており、現場の監視カメラには古風な服装をした女性が映っていた。まさか犯人はタイムマシンに乗って過去からやってきた人間なのだろうか。そして大勢の物理学関係者が集まる華人相対論隔年会でマスタードガスが撒かれ、莊大猷も失明の被害に遭う。





 


 


ミステリ小説には超常現象が実在する可能性を考慮しながら進む話があるが、本作もそのタイプで、タイムトラベルなんか存在するはずないのに孫元泰を中心にしてどんどん「タイムマシンはある」という方向で話が進む。


 


孫元泰には物理の知識がほとんどと言っていいほどなく、また莊大猷ら同年代の人間と比べても幼さが目立ち、タイムトラベルに関する知識もほぼ莊大猷からの受け売りだ。そんな彼が事件現場の状況を見て、犯行の不可能性に気付き、80年前のカンザシが凶器に使われたこと、昔の格好をした女性が現場付近に出現したこと、葛衛東が生前非常に短い時間ではあるが一瞬だけ時間を遡れる装置を開発していたことを知ると、「これはもう犯人がタイムマシンに乗ってやってきて、葛衛東を殺してから帰ったとしか考えられない!」と思い込む。


 


だから事件の第三者に「犯人はタイムトラベラー説」を披露して、そんなことあるわけないだろ!と一蹴される孫元泰の様子は非常に小気味よく、そんな常識的な返事をされて「えっ?」と目を丸くする反応には読者に失望すら感じさせる。


 


そもそも『ターミネーター』のように未来から殺し屋がやってくるならまだしも、過去からやってくるってどういうことだよ。


 


しかし、タイムトラベルという非常識な可能性を削除したとしても、やはり葛衛東の死因はタイムトラベルと関係があるんじゃないかと考えられる。そこで事件はカンザシが行方不明になった1936年に遡る。


本作は現代を舞台にした「台北」編と1930年代を舞台にした「南京」編に大きく分かれる。前半はこの二つがどう交わるのか全く予想がつかないが、南京編で登場するキーパーソンが現代と過去を結び付け、過去にとある人物に見せた優しさが80年後に惨劇を生じさせるという時間のイタズラを無慈悲に描き、「孝行」という道徳が招く狂気を露わにする。


 


結末に至った原因、というか殺害に至った真相はタイムマシンが実在することよりも更に荒唐無稽だ。一人の人間の善意と家族に対する孝行を起点とした悲劇に、タイムトラベルというSF設定にリアリティを補強して、決して誰からも理解されない犯人の動機を読者にしか明かさないという丁寧かつ大胆なストーリー構成は非常に感心させられた。


 


 


本作は『ぼくは漫画大王』に登場した盧俊彦が大学生として再登場していたり、『尋找結衣同學(結衣さんを探して)』と同じく台湾の大学問題を書いていたり、本筋以外にも見どころを用意してくれている。


 


しかし、過去の南京編で1930年代を舞台にしていることからも分かるように、本作に日本が間接的に関わっていることを無視するわけにはいかないだろう。現在も戦争、というか侵略された記憶は物語に反映できるほど十分に濃いわけであり、今後も過去を舞台にしたストーリーにはついて回るので、戦争の描写があるからと言って驚いてはいけない。

ネタバレあり。


 


 


 前世紀のミステリかと思う作風で、作者が自分のミステリ趣味を出し惜しみしていない。


  


中国で本格ミステリを書くにはリアリティが不足し、どうしても日系ミステリっぽくなってしまうのだが、そもそも新本格なんて日本でもリアリティないじゃないかと吹っ切れたのが本作だと思う。その結果、中国が舞台なのに日本人が住む雪で覆われた山荘が出てきたり、塔に幽閉された子どもが出てきたり、もうやりたい放題だ。


更に日本人の屋敷に勤めている中国人が和服を着ていたり、みんなで日本茶を飲んだりと、日本人が読んでちょっとこっ恥ずかしくなるほど日本要素が出てくるが、これは日系ミステリに対するリスペクトと受け取っておこう。


  





探偵の友人・陳黙思と会った陸宇は去年の冬に遭遇した殺人事件の一部始終を語る。外界と隔絶したその山荘には日本人科学者・伊藤健太郎一家と中国人の使用人らが住んでいた。「先祖返り」を研究する伊藤教授、伊藤教授の娘で10年以上その山荘に籠もっていた葵子、彼女の弟で生まれてからずっと山荘の外に建つ三つの巨大な鐘塔に一人で住む直樹がいる常識はずれの空間で次々と殺人事件が起きる。新聞記者の陸万剛が鐘塔から落ち、続いて伊藤教授が奇妙な傷のついた死体で発見される。陸宇は先輩の韓適と共に事件の調査に乗り出すが、後日その全てを聞いた陳黙思は彼らの推理の矛盾点を指摘し、真犯人を見つけ出す。





  


本作の見所は三つの鐘塔とその建物の主である伊藤教授の存在だ。伊藤教授は「先祖返り」を研究している科学者であり、その設定は『ドグラ・マグラ』を思い起こさせる。他にもシャム双生児を使った叙述トリック、「先祖返り」を起こしてネコのように四足で移動する人間、などなど前世紀のミステリ小説を思わせる要素が数々出てくる。これを作家のミステリ知識層の厚さと見るべきか、ミステリの時間が古いところで止まっていると見るべきか一瞬悩み、戸惑うが、読み進めると前者であると気付くだろう。


 


本作には「真犯人」が3回出てくる。まず真犯人Aが導き出されるが、その後真犯人Bが登場し、最終的に探偵によって本当の真犯人Cが暴かれるという三段階の展開だ。


新しい情報が出て証拠がより確固たるものとなり、論理が通った推理が展開され、より確実な「真犯人」像が出てくるが、それから導き出される真相はますます現実離れしていく。その三段階の推理はクッションの役割を果たしており、もし最初に真犯人Cが提示されていれば読者に受け入れられなかっただろう。


 


本書のタイトルには「殺人事件」という言葉が含まれている。中国の出版業界では数年前から「殺人」等の単語をタイトルに使ってはいけないという曖昧な「お触れ」が出た。その結果、主に自主規制という形で出版社がそれらの言葉をタイトルに使わないようにし、中国ミステリだけではなく翻訳された日本ミステリもタイトルから「殺人」の二文字が消えたりした。しかし特に明確な規定もなかったようで、実は本書のように「殺人事件」と付いた本も出ている。


このおかしな状況は中国のミステリ小説家も不思議に思うところで、青稞と同じく新星出版社で本を出している陸秋槎も63日にミステリ小説家呼延雲と共に行ったトークショーで「どういうことだよ?」という感じで突っ込んでいた。


 


「◯◯殺人事件」というタイトルは座りも良いので、今後も日系ミステリっぽい中国ミステリのタイトルに使えればいいのだが、そのまま使うのも思考停止の感が否めないので、規制の中で中国ミステリらしいタイトルを生み出していってほしい。

 


今回のCOMICUP22で恐れていたのは上海の暑さや雨だったが、2日間とも小雨がパラパラと降るだけで濡れる心配はなく、また雨のおかげで非常に快適な涼しい気温に恵まれ、屋外を汗だくで長時間並ぶなんてことがなかった。それにもう一つ危惧していた行列もスムーズに進んだので、CP23以降も会場が国家会展中心であっても問題はないように思える。


 


 


ネット環境について


場所の問題か、人数の問題か分からないが特に初日のネット環境が最悪で、私のスマホがもともと酷いというのもあるのだが、それでも全然ネットにつながらず、初日はほとんど現金払いだった。


CP運営側も微博で「それぞれ現金を用意しれくれ」とアナウンスしていたので、これは今後の課題だろう。


 


2日目は会場に通っているWi-Fiに繋げることもでき、そこからVPNにアクセスすることも可能だった。2日目に改善されたのか、それとも初日と比べて人が少なかったせいかは不明。


 


QRコード決済


微信や支付宝といった中国では超ポピュラーなQRコード決済が相変わらず人気。前回までは、支付宝はあるが微信の支払いには未対応というサークルが少なくなかったが、今回は両方共設置しているところが多かった。


しかし今回のネックはネット環境の悪さ。これのせいで欲しい物が買えなかったという人もいたのではないだろうか。しかし中には、携帯用Wi-Fiで購入者にネット接続をサービスするサークルもあった。


  


現金払い


現金未対応というか、お釣りがないサークルが多かった気がする。とは言えこれも、「もうお釣りがなくなった」のと「そもそも用意していない」でだいぶ違うが、友人から話を聞くと「現金払いNG」のサークルもあったそうだ。


友人はそのサークルで30元の本を40元(20元札2枚)で買おうとしたところ、「お釣りがない」と言われたので「じゃあお釣りいらない」と言うと、「これが偽札だったら嫌だ」と断られたらしい(実際はもっと丁寧に)。


また、日本から参加したサークルは実際に偽札を掴まされたとか。もしそれが偽札なんか分からないだろうという意識を持つ人間が、日本人を狙い撃ちしたのだとしたら問題だ。


 


微博にも偽札の被害を訴える中国人サークルがいた。偽札を使う人種の手口は大抵100元札(最高額紙幣)を使って安い商品を買って、その差額で儲けるというもの。そういうチンケな手段で小銭を掠め取っている人間はどこにでもいるから仕方ないのかもしれないけど、そうじゃなくて本当にその同人グッズが欲しくて、ニセ札だと分かってそれを使っている人間がいるとしたら悲しくなる。


 


サークルも購入者も両方小銭を用意するという手間を考えると、やはりQRコード決済の波は避けられそうもない。


 


あと、これはサークル出展者から聞いた情報だが、偽札を使うために会場に電波を遮断するジャミング装置を持ち込んだ奴がいたらしい。ホントかよとちょっと眉唾だが、日常ではどこでも使えるQRコード決済が使用不能になるという状況は、今の中国ではちょっと恐ろしい。


 


 


VIPチケット


CPでは一般客より早めに入場できる権利を有するVIPチケットが配布される。発売開始から3分ほどで売り切れるぐらい高い競争率で、私は手に入れられなかったがVIPで入場した友人の話を聞くと初日は大いに効果を発揮したそうだ。


CP22の開場時間は10時だが、VIPを持っていた友人は9時には入場できていた。VIPチケット所持者は一般客より先に企業や同人サークルを見て回り、優先的に買い物することができる。だから、人気のあるブースが目当てならなんとしてでも手に入れたいチケットだ。


 


しかし落とし穴もあり、VIPチケット持ってて先に入場できたは良いがお目当てのサークルがほとんどまだ来ていなかったというケースも有る。


 


また、2日目は一般客も9時に入場できた。噂によると長い行列のせいで行政から早く開場するよう命令が来たらしい。そもそも初日も10時前には開場していたはずだ。2日目のVIPチケットは意味がなさそうだ。


 


VIPチケットは便利だが、行政の鶴の一声があればいきなり無価値になってしまう。運営側が、長くなりすぎた行列に交通などへの影響を心配して、今後の開催を危ぶみ、早めに人を会場に入れるのであれば、一般客が結託して朝7時ぐらいから列をつくっていれば早めに開場するんじゃないだろうか。ただしその場合、次回の開催が吹っ飛ぶかもしれないが。


以前から、VIPチケットにもっと特典つければ良いと思っている。例えば何回まで人気ブースの同人誌を優先的に購入できたり、サイン会などに横入りできるなどだ。ただ、そこまでやってしまうと不公平感が出るし、それをチェックするスタッフも必要になるから非現実的か。


 


 


CP22戦利品(一部だけ紹介)


 


 


 





 



古代中国を舞台にしたBL妖怪漫画『妖災生』の作者による薄い本2冊。作者本人は会場にいなかった。


しかし中国の同人イベントは相変わらず、女性向けの方がエロいな。





『幻想図鑑2』。他にホーロー製マグカップも売っていた。


 



『ゴールデンカムイ』のアップリケとシール。衝動買いしてしまったんだが、アップリケなんか買ってどうしようと言うのだ。


 



日本から参加のサークル「桃京武戯夜」のデレマス同人誌。


 



『ポプテピピック』の同人誌。表紙は星色ガールドロップだが、めくるとちゃんと『ポプテピピック』になってる。中はイラストと漫画。


ところで会場にはポプ子とピピ美のコスプレをしている子がたくさんいたな。お面だけ付けているやつも多かった。 


 



 



『戯言シリーズ』の零崎をテーマにした同人誌。


『戯言シリーズ』は大陸で正規版が出ていないはずだが、ここまで熱心なファンがいるとは…

 


 全体写真。使用した金額は750元(13000円)ほど。


 


 


次回のCP23は今年12月にあるが、行くかどうかは未定だ。というのも、今回で3回目の参加になるが、毎回買いたいものが少なくなって来ているからだ。好きなサークルが毎回新刊を出すわけでもないし、次回までに新しいアニメや漫画などを、同人誌を買うほど好きになるとも限らない。今回も初日は同人エリアを何度も回ったが、2日目は企業エリアを中心に見て、同人エリアを冷やかすぐらいで、同人誌は1冊しか購入しなかった。


 


例えば8月に成都では「COMIDAY」重慶では「COMITIME」といった規模の大きな同人イベントが開催されるし、台湾最大の同人イベント「Fancy Frontier32」が728日と29日に開かれる。台湾のは成人向け同人誌もあるし、大陸とは全く異なる内容が見られるだろう。


 


北京から出て、上海を離れ、また新たな土地を旅行するのもいいかもしれない。


 

 


 


519日と20日に上海でCOMICUP22CP22)が開催された。


 


私は、20175月のCP20と同年12月のCP21に参加して多少は慣れた気になっていたが、今回のCP22はこれまでと異なる点が多々あり、行く前から少々不安だった。


  


1.CP2021とは違う会場での実施


2021新国際博覧中心という会場だったが、今回は国家会展中心というところで開催した。距離にして35キロも離れている。 


  


 


2.当日券販売なし


CP21の時は当日に会場でチケットを購入できたが、今回は初日2日目両方の当日券販売がキャンセルになった。(噂によると、前売り券だけでCP21の合計販売数を超えたらしい) 


 


  


いつもと異なる会場での開催、おそらく前回をも上回る入場者数、そして519日と20日の同日に北京で開催が予定されていたACGイベントが会場側から中止を言い渡されたという情報を聞いていたので、このイベントが無事に終わるのか、そして自分も無事に北京に帰れるのかと心配になった。結論から言うと、それは杞憂に終わった。


 


19日、会場の駅から4駅しか離れていないユースホステルに泊まった私は9時前にホテルを出た(このホテルにはサークル参加者も多く泊まっていて、前日の夜にロビーで準備をする人の姿が見えた)


 


2号線の地下鉄に乗ると、すでに多くの「仲間」が乗車しており、さらに地下鉄が停車するごとに駅のホームには化粧をしていたり、衣装を着たりするコスプレイヤーたちの姿が見えた。普段のCPの光景を見た私は安心した。


 


しかし会場付近の駅を出ると「ヤベェな」って思いが急に真に迫ってきた。だってずっと行列なんだもん。



 9
時半ぐらいから行列の一部になった私は、一体あとどのくらい並べば良いのか全く分からないながらも、確かに希望に感じていることがあった。それは行列が常に動いているという事実で、開場時間の10時を前倒ししてすでに入場が始まっているのではという予感だった。


  


 


そして10時半にようやく入場。


  


会場は変わったけど内容自体はだいたい前回と一緒で、特に新鮮味もないのでざっと紹介。


  


同人ブース


 


通路が前の会場より広くなった。特に、北京に帰るためスーツケースを引いて動き回っていた2日目に実感。CP21と比べてあまり人にぶつからなかった。前回までの国際博覧中心は25万平方メートルであり、今回の国家会展中心は147万平方メートルあるから途方もない拡大だ。147万全部使用しているわけではないが、あらゆるスペースに余裕ができたことは間違いないだろう。


 


 


一部の人気サークルが壁際に配置されておらず、デカイ空間を正面にしていた。そのおかげで長蛇の列が可能に。また、コミケのように行列の一部を別の場所に待機させ、通路を塞ぐことを避けていた。


 


 


 


無料で配布しているパンフレットが10時半の時点でなくなった。写真は友人からもらったパンフレット。中には今回の参加サークルの出品物が掲載されているが、全てではない。


 


 


 


CP22で一番肌色が多い同人誌を売っていたサークルの一つ。中身を見た中国人が「太刺激(すげぇ攻めてる)」って興奮してた。


 https://twitter.com/himekatari


日本のイベントにも参加しているのか



  


日本の作家と協力して本を出しているサークルもある。このポスターはゾウノセのだ。


 


 


日本から来ていたサークルが多かった。以前は東方Projectの音楽関係がほとんどだったイメージだが、今回はアイマス関係のサークルが日本語の同人誌を売っていた。日本語だというのに初日でほぼ売り切れていた。


  


 


日本人サークルの中には中国人がいないところも多く、日本語や英語、または中国語で購入者とやり取りしていた。見ていて、それでもなんとかなるもんだなと感心した。


  


ところで、CP22の開催が発表された当初、公式発表に海外サークルと交流会をするみたいな文章があったが、それがこれなのだろうか?今回、日本の有名人が参加したとかはなかったはず?


 


 


 


上海で声優養成事務所(?)を運営している会社のブース。日本人スタッフがいた。所属声優が声を吹き込んだCDを売っていて、その中の一つに「催眠」って書いているから「催眠オナニー」のアレかな?と思って聞いた所、心理学者監修のちゃんとした睡眠導入CDだった。


 


 


 


今回もコスプレの写真集やCDを販売しているサークルがあったが、中にはこれCPの審査に通ったのか?と疑うような際どい内容のものを出しているところもあり、これは今後にCPが発表する違反サークルの報告を待つしかない。


 


 


 


東方エリアの暖簾はだいぶ好き。


 


 


東方エリアに出品されていたゲーム。内容は中国の有名ゲーム『王者栄耀』っぽいのかな?


 


 


今夏アニメ放送が決定している『魔道祖師』のサークル。


 


ロッテ優勝


 


 


 


企業ブース


 


 


会社のQRコードをスキャンして会社のサイトを登録したらプレゼント贈呈というブースが増えた。というか、プレゼントがあるほぼ全てのブースはスキャンと引き換えにプレゼントを配っていた。
 このブースではスキャンと引き換えに紙袋を配っていた。


 


 


マケドニア(非人哉)


 


 


中国人声優を呼んだイベントが豊富だった。『妖猫伝(空海)』で染谷将太の声を当てた楊天翔がアニメ『縁結びの妖狐ちゃん』のイベントで来ていたが、音響設備が悪くて何言っているのか全然聞き取れなかった。


 


 


正面を向いているのが楊天翔。この様子からどれだけの人気か分かるだろう。


 


 


小説『張公案』の小説家とコミカライズ版の漫画家によるダブルサイン会が行われ、100人ぐらいが列をつくった。作者たちは読者一人一人に丁寧に対応していた(12分ぐらい)ので、時間どおり終わるのか心配になった。


 


 


『決戦!平安京』の特設フロアでは各団体がダンスを披露していた。こっちのイベントって「極楽浄土」踊るの好きだよね。なんか、BGMが連チャンでかかった気がする。


 


 


コスプレ用の制服ショップ。


 


ゲーム『ミラクルニキ』とのコラボロリータ服。12000元(35000円)以上した。CP22ではロリータファッションのブースも大量に出展していたのだが今回ほとんど写真を撮っていない。


 


 


バーチャル弟「DDというところのブースらしいが、チャレンジしてる奴が衝撃的過ぎた。なんだよこのリアルドラえもんは。


 


 


番外編


 


会場の手荷物検査で銃(赤丸内)を没収されていた奴がいた。他にも刀やグリップに金属が付いている杖が没収されていた。でもここまで来れているってことは地下鉄の検査はクリアしたってことだろうか…?それともタクシーでここまで来た?


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