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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
40
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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中国の上海では2016817日から823日まで上海書展(以下、上海ブックフェア)が開かれました。中国全土の出版社が集まり膨大な数の本を展示・販売するこの会では今年も世界各国から有名な作家がトークショーやサイン会をするために訪中し、日本からは吉田修一や伊坂幸太郎が来ました。
 そこで私はブックフェア見学及び今回のサイン会などのために集まる中国人のミステリ小説家や読者と交流を深めるために818日から22日までの間に上海に滞在しました。


 ブログではこの4日間の様子を写真を交えて報告いたします。


 18日朝、北京南駅から時速300キロ以上出る高速鉄道に乗り5時間ほどかけて上海の虹橋駅に着いたのは12時過ぎ。そのままホテルへ直行しました。


 

 ホテルは北新径にある『藍色国際青年旅舎』というユースホステルに泊まれるよう友人に手配して貰っていました。6人部屋を借り、45日で一人500元という格安であるにも関わらず部屋はとても清潔でした。(場所や時期によるが普通のビジネスホテルは一泊200元から300元ぐらいかかる)




 それからしばらく一服して14時に上海の静安路にある上海展覧中心(以下、上海展覧センター)で開催されている上海ブックフェアへ向かいました。チケットは110元(夜の参観料は5元になる)。ブックフェアは入場するまでが非常に難儀で、チケット購入で列に並び、手荷物検査でも列に並ぶためサイン会などのイベントに参加する予定がある人はこれを考慮しなければなりません。慣れた人は事前にチケットを大量購入しています。(会場の周りにはだふ屋もいて120元でチケットを売っている。感覚としては2014年より減った気がする。)

 18日は平日だったのでそれほど長く列に並ばずにすみ、会場入りできました。




 そしてチラチラと各ブースを見て回り、15時には世紀文叡と日本のディスカヴァー・トゥエンティワンの合同イベント『与文野初一起写作-中日虚擬偶像作家写作団中国発布会』(文野はじめと一緒の執筆-日中2次元アイドル作家執筆団体の中国発表会)を見学。



 ディスカヴァー・トゥエンティワンの社長干場弓子さんが
NOVELiDOL文野はじめの中国進出を語り、スクリーンにはPVが映しだされます。(文野はじめについてはここ参照)





 上が日本バージョンの文野はじめで下が中国バージョンなのですが、私はロングヘアーの中国バージョンがタイプですね。というか、中国バージョンの方が幼く見える気が



 その後、中国での文野はじめのパートナー(こういう言い方で良いのか?)となる2人の若手作家・明珠李想が登場し小規模ながらもサイン会が始まりました。私自身、文野はじめなんて知らなかったし、どういう形態の小説なのかよく理解できませんでしたがなんか斬新なことしているなと感動して、10代後半の女の子や小学生ぐらいの少年たちに混ざってどちらの本も購入してサインをもらいました。





 
 


この企画についてわからないことがあります。李想の本は『杉樹種在肺里 我把做成了小提琴』(肺に生えた杉の木 ボクはそれをバイオリンにした)と言い、明珠の本は『少年明珠的奇幻之旅』(少年明珠の不思議な旅)と言うのですが、ネットを検索してみますと李想はこの本と全く同じ内容の作品を2014年に『杉』というタイトルで発表しています。また明珠の方は2012年に発表した『大師作品』が今回の作品と同じようです。

 

 

李想の本。あらすじを見る限り同じ内容のようです。(参照:https://book.douban.com/subject/25819503/

 

 

明珠の本。目次が今回の本と一緒。(参照:https://book.douban.com/subject/19960150/

 

 

私はてっきり未発表の新作が採用されたと思っていたのですがどうも違うようです。このアタリについてはあとでまた調べてみたいです。








 世紀文景出版社のイベント 吉田修一のサイン会のポスター。



 吉田先生の座談会及びサイン会は17日と18日にあったのですが私は時間の関係上参加できませんでした。参加者の話だと吉田先生はツーショット写真もOKしてくれてとても優しかったと言うことです。



 そのあとは友人たちと食事会。何故か上海で中国の東北料理を食べるということになりました。美味しかったのですが違和感が拭えませんでした。ただしさすがは上海、東北料理レストランであってもメニューに紹興酒があったのには驚きました。



 ホテルに戻ってからは部屋でルームメイトと二次会。部屋には机がないので余っているロッカーを倒してそれを机代わりにし酒やツマミを並べました。あるものを使って機転を利かせる行動が貧乏旅行っぽくて楽しかったです。



 今回ルームメイトとなった友人は、このホテルを予約してくれた福建在住の大学生で社交的なミステリ好き・NiaNNNNNNNNNNの数が安定しない)、天津在住の大学生で国内外のミステリ小説家のサイン本をコレクションしている・棄之竹君(日本語ちょっとできる)、北京在住の大学生で819日及び21日にある限定50名の伊坂幸太郎座談会にどちらも行けたラッキーマン・灯証君(日本語勉強中)、編集者兼評論家で武侠小説やミステリ小説に詳しい華斯比4人です。彼らがいたおかげで今回の上海旅行が楽しく充実したものになりました。


 次回は2日目の19日の報告をします。この日はブックフェアには行かずルームメイトと一緒に日本の古本が売っている本屋に寄り、彼らの日本書籍への熱烈な関心を目の当たりにしました。


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 4月24日にも書市へ行きました。今回はエコバッグ持参で大量購入する気満々で行きましたが、やはりお目当ての中国ミステリ系の本を全然見つけられなかったので収穫は少なかったです。

 前回の記事で個人書店のテナントはないと書きましたが、だから大手の本屋しか出展しているというわけでもなく、かなり小さい出版社や書店は参加しており、例えば下の『北京涵心堂文史図書』とはネット書店であり、『北京書之国図書』も本の卸売をしている店のようです。



 だから前回紹介した古書販売サイトの『孔夫子』のテナントを探し終えてからこういう店に行くとお目当ての本を見つけられる確率が高くなるでしょう。

 今回購入した本は以下の通りです。




①:魯徳才説包公案
ご存知包公こと包拯に関する研究書。


②:神鬼狐妖的世界-聊斎人物論
聊斎志異の人物を紹介している本。


③:日本留学一千天
1984年に日本へ留学した中国人の留学記。百度百科にも名前があり、結構有名な本のようだ。


④:塀の中の懲りない面々
ご存知安部譲二先生の代表作。10元で購入、もちろん日本語版。


⑤少年閃電侠
SF小説家・王晋康の子供向けSF小説。



 次の3冊は新刊で購入したもの。おそらく今回の書市がなければ買えなかっただろう。



①:老北京方言俗語趣味詞典
いわゆる『普通語』ではなく、方言としての『北京語』をまとめた辞典


②:四大名捕 髑髏画
有名な武侠小説家・温瑞安の小説だが帯文に「公案小説の熱血 推理小説のサスペンス 偵探小説のハードボイルド」と書かれていたので迷わず購入。


③愛因斯坦與上海神秘人
愛因斯坦(アインシュタイン)が上海を訪れる前日に奇妙な事件が立て続けに起こるというSFミステリ。
登場人物の程桑と霍小青は「中国ミステリの父」こと程小青と、彼が生み出した名探偵・霍桑がモデルで間違いないだろう。



 やっぱり新刊本の方に魅力を感じてしまうなぁ…古本の方は安部譲二先生以外、調べ物をするときに開く程度だと思う。


 番外:砂田弘の『少年探偵事件ノート』の中国語版(少年偵探阿武破案故事)を発見。

 なんだこれ?と思ったが写真を撮っただけにした。しかし今になって買ったほうが良かったかなと後悔している。隣の本は単なる作文のテキスト。
(なんのアニメのキャラなんだろう…)表紙にアニメキャラを使っているテキストは多く、この他にときメモの詩織がいたものもあった。

北京市朝陽公園では4月15日から25日まで書市(本市場)が開かれています。





中国各地の出版社がテナントを出して古本・新刊を安価で売るという内容の本市場であり、個人書店のテナントというのは多分なかったと思います。
 

売りに出されている本は玉石混淆といった感じで、客は掘り出し物を探すというよりも、この本がこの値段で売られているなら買おうという態度で本を物色していました。


本市場は到底一日で回れません。各テナントごとにその出版社の特色がありますので、興味がなかったらスルーですが、ちょっとでも自分と相性の良いテナントを見つけてしまったらずっと居続けてしまいかねません。


また、ふらっと入ったテナントで思いがけない本を見つけることもしばしば。アニメ等の画集を売っているテナントがあって、海賊盤ではありますが『北へ。』の画集があったのでつい購入してしまいました。


目当ての本があるのならその出版社のテナントを中心に覗いてみるのが良いかもしれません。今回私が長時間物色したのは巨大古書販売サイト『孔夫子』のテナントです。

 
 


なにせ古書店のテナントですからなんでも売っているという感じで宝の山にすら思えました。しかもどこをどう流れ着いて来たのか日本語の書籍、マンガ等も並んでいたので、ついゴルゴ13のコンビニ本を買ってしまいました。



また、会場では作家のサイン会が行われています。4月17日には以前レビューした『海怪簡史』の著者・盛文強が何故かいました。

しかし全く有名人ではないので会場に集まった人はまばらで、サインを求める人も数名しかいませんでした。もし誰もいなかったらもう一回買おうかとも思っていましたが、ただしこの本は一冊60元(1,000円以上)ぐらいするのでかなり躊躇っていたので数名でもいたことに私もホッとしました。


翻って別会場を見ると有名記者・白岩松のサイン会が行われていてそこ大量の観客とサインを求めるおよそ200名を超える長蛇の列が。

 
進行表を見ると岩松のサイン会だけ14:00~16:00の2時間も取られていて、今回の本市場の目玉になっていることがわかります。ただ、不思議な事に下記のURLのスケジュールには岩松のサイン会の日程が書かれていないのでもしかしたらサプライズだったのかもしれません。

 
今回の収穫はこんなところです。






実は中国ミステリ系の本を探していたのですが今回は縁がなかったのかそれとももともと売りに出されていなかったのか全く見つかりませんでした。逆に、年代や出版社が異なるシャーロック・ホームズシリーズをいろんなテナントで見つけたのが印象的でした。


本市場は4月25日まで続いていますのでまた週末にでも行ってみようと思います。今回はカバンがパンパンになってしまったので次はエコバッグの2、3枚でも持って行き準備万端で臨みたいです。


うちの近所だけの話ではないのですが中国の路上駐車が酷いのでいい加減何とかしてほしいと思います。

 近所は道路沿いがレストラン通りのように飲食店が連なっていて、昼夜の食事時は路上駐車が多くなり車の通行に支障をきたしています。



 この画像上の車を色分けするとこういう風になります。



 道路の両端に赤枠で囲んでいる路上駐車のせいで道幅が狭くなり、向こうからやってくるバスの走行が止まっています。この写真を撮影したのは土曜日の13時頃なのですが、こういう渋滞が北京のそこかしこでしょっちゅう起きるのです。

 中国の路上駐車は『停車管理中心』(駐車管理センター)という会社が管理しているようで、常駐している係員が車のワイパーに駐車した時刻を書いた付箋をはさみ、運転手から駐車料金を徴収しています。



 『停車管理中心』によって道路に乱りに車を停める運転手は減っているのでしょうが、そもそもこの組織って必要なんですかね。
 そして道路沿いのレストランにしてもお店の駐車スペースが2、3台分しかなく客に路上駐車させることを前提にしています。
 

 北京の渋滞は路上駐車によって引き起こされていると思うので、大気汚染を減少させるのは路上駐車を厳しく取り締まるのが一番だと思うのですがどうなんでしょうね。もっと言えば車の量を減らして欲しいです。
 この前中国人の友人からマイクロブログで「好きな日本人推理小説家にファンレター出したいんだけど何かいい方法ない?」と聞かれました。
この時は誰が好きか知らなかったので小説家に連絡取る一番手っ取り早い手段として『Twitter』を教えたのですが(注:中国からはTwitterにアクセス出来ない)、その小説家はTwitterも公式サイトも持っていない方でした。しかも友人から名前を聞いたところその小説家はかなりの有名人で、例えTwitterをやっていても絶対返事を貰えないんじゃないかと思います。


 それから日本の友人からアドバイスをもらって、出版社経由で小説家に手紙を送るのがベター(注:メールだとスパムとして弾かれる可能性があるから)なんじゃないかと教えましたが、中国人の友人が日本語でしかも日本まで送るという手間を惜しまず手紙を書くのかどうかは不明です。話を聞く限りでは熱意を感じられたので、その手紙が小説家の手に届き更に返事を貰うことは9割方ないでしょうが、私もできるだけサポートしたいですね。

 しかし、海外の作家にファンレター送るときって一般的にどういう手段がベターなんでしょうか。やはり一番楽であり且つ確実なのはインターネットを介した連絡でしょうが、今回のように連絡先が全く不明ならやはり出版社経由になるのでしょうか。


 出版社に手紙を送ると言っても有名な作家ならいくつもの会社から本を出版しているでしょうし、会社によって対応はそもそも作家に手紙を渡さないってこともあるでしょうからそこの選択も重要です。


 これが漫画家だと有名人と言っても出版社が限定されるケースが多いから、例えば久保帯人先生に手紙を送りたいのなら集英社一択で間違いありませんね。


 中国の、特にミステリ小説には本の裏表紙などに小説家の微博(マイクロブログ。中国のTwitter)のアドレスやメールアドレスが記載されていることがあるので連絡は比較的容易です。だから、中国と同様の感覚で日本の作家に連絡を取ろうとしてそのハードルの高さに諦めた中国人読者は実は少なくないのかもしれません。


 そういえば、2007年か2008年の留学時代にロシア人から「久保帯人先生に言いたいことあるんだけどお前連絡先知らない?」と聞かれたことがあります。その時は「知るわけねぇだろ」の一言で済んだのですが、もしいま改めてお願いされたらいろいろ方法を考えなくちゃいけないようです。(とは言え久保帯人先生は現在Twitterをやっていないようなのでやはり出版社経由になってしまうと思いますが)


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