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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
40
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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 一時帰国し2週間ほど滞在した日本で家族や友人から何回も本帰国を促され中国の印象の悪さを感じたわけだけど、留学行くときにもこんな風に引き止められたことを思い出すと日本人が持つ中国のイメージは劇的に悪くなっているわけではないらしい。
 私自身が中国に抱く思いも留学当初とあまり変わっていないが、昨今の日中関係を考えると日本人でいることが不利になることが増えてきたように思える。

 私は別にメディアに顔を露出しているわけじゃないし、中国で大きなプロジェクトに関与しているわけでもなく、ましてや積極的に中国人と交流しているわけでもない言わば外こもりに近い生活をしているいち現地採用者だけど、その小さな生活圏内でも生きづらさを感じることはある。

 ここで紹介する私が遭遇した『生きづらさ』の中には中国に来た日本人なら納得できる『あるあるネタ』があると思う。

1.
 日本人の友人とタクシーに乗り会話をしていると突然運転手から「お前らどこから来たんだ」と聞かれて黙ってしまう。
 そのとき、「韓国人だ」と言うか「日本人だ」と言うか迷うが、思えば韓国人もそれほど中国人に好かれていない事に気づき正直に言う。

2.
 反日デモの最中に近所の八百屋のオバサンに果物をおまけしてもらったとき、
まさかオレが日本人だと知っているから優しくしているのかと疑心暗鬼になる。


3.
 不動産屋と部屋を見て回っている時、素直な不動産屋から「日本人には貸せない」という大家のメッセージを伝えられる。


4.
 日本人お断りの店に敢えて入ってやろうと思うが、そういうところに限って元々何の魅力も感じないつまらない店であり、お断りされなくても初めから入店しないことに気づき、怒る気力をなくす。


5.
 『釣魚島云々』と書かれたステッカーが貼ってある自動車が日本車だと所有者の必死さを感じる。


6.
 『釣魚島云々』と書かれたステッカーを剥がすタイミングを完全に逃している自動車を見ると応援したくなる。




 結局私が北京で感じる差別はまだ失笑レベルで済んでいるから、多少生きづらさを感じるだけだ。

 2014年も『釣魚島云々』のステッカーや『日本人お断り』の張り紙を見て、「馬鹿なことやってんなぁ」とこっち側が笑って心に余裕が持てる程度の差別を期待する。

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 4月12日から14日までは社員旅行で北京の外へ出かけていた。今回の旅はカルチャーショックの連続で、中国に6年いながらもその実は北京のごく一部しか知らなかった自身の見識の狭さを思い知らされたとともに、『中国』とは何かを改めて見直すことができる良い機会になった。
 

 金曜夜の退社後にスタートした今回の旅行は男4人、女7人、そのうち日本人が3人で構成されており、目的地まで汽車で向かう寝台列車の旅だったわけだが、この寝台列車が食わせ者で、部屋割りの仕組みをすっかり忘れていた。

 
 寝台列車の部屋は切符と部屋カードを交換して割り当てられる。団体旅行なのでてっきり固まって部屋が決められているかと思いきやまさかのバラバラで、しかも4人部屋に先客のオッサンがいるのは良いにしろ、同僚の女2人とも同じ部屋だった。

 
 雑魚寝ではなく2段ベッドが用意されているので一応最低限のプライバシーが守られてはいるものの、男女ぐらいは分けて欲しいと思った。わざわざ身分証を提示して切符を買うのは何のためだ。
 

 今月は本と呼べるものを一冊も読めてない。ギギギ…これも仕事が悪いんじゃ……なんでボクだけ昼休みが30分程度しかないんだよ、タニタ食堂を見習えっつーの。


 大規模な反日デモが終わって10日ぐらい経ちますが、今時期になってもまだ店先に『釣魚島是中国的』ポスターを貼っている日本料理屋を見ると、そのタイミングの外しっぷりにワクワクします。なんかコミケで帰りの地下鉄までコスプレのままならともかく、降りてから家に帰る道中仲間と別れて一人になってもまだ仮装したままでいる人を見ているみたいで、逆に応援したくなります。

  やっぱりどこの世界にもハシゴを外される気配がわからずにずっと登りっぱなしのままのヤツっていると思うんですけど、中国にいると真っ先にハシゴを登ったとしてもしばらく経ったら空気を読んでソロソロ降りてどこ吹く風を気取ることが大事ですね。

 ずっと登りっぱなしだと次の標的にされかねませんので。

 第三者を気取るのがこの国で暮らす一番の身の振り方ですが、どうしても第三者になれない立場だと事が終わって頃合いを見て口笛吹きながら『あれそんなことあったんだ』とうそぶけばいいんですよ。そして、別の敵を探して今度は攻撃する側に回れば済むことです。

 暴走する反日デモに対し理性的な愛国を呼びかけていた中国人は地下鉄に乗ったことないのだろうか。
 
 19日に公安当局から北京市民に向けてデモ禁止のショートメールが流され、北京の反日デモはとりあえず落ち着いたようだ。しかし中国の国旗五星紅旗が掲げられたままの日本料理屋や営業を再開したセブン・イレブンを見るとまだまだ油断はできなさそうだ。
 
 中国各地で起きた反日デモは規模も被害も地域で異なるが、デモの名目で繰り返された破壊行為や略奪の光景は日本人の目にはショッキングに映ったことだろう。しかし、この暴動の実態に中国人自身がショックを受けていることが不思議でたまらない。
 
 果たして中国人は今回のデモが平和裏に終わるなど本当に信じていたのだろうか。
 

 CIMG0252.JPG

 昨日17日、会社に中国の商務委員会というところから安全のため9月18日の営業を取り止めるよう通達があった。この措置が果たして北京の日系企業全てに取られたかは不明だし、どのくらいの強制力があるかわからない。だがうちの会社はこのお達しに従い18日は臨時休業することにした。
 この通達の意味は柳条湖事件から81年目の9月18日に何かが起こる可能性が高いことを表しているだろう。
 

 今回の反日デモは日中の国交が正常化されてから過去最大級の規模だと言われている。大使館からは連日公共の場では言動を慎むようにとメールで注意を受けているが、そのメールも徐々にきな臭く緊張感漂う内容になってきて、とうとう18日の窓口業務を休止する知らせが来た。

 
 今のところ北京でデモによって日本大使館以外に大きな被害が出たという情報はない。しかし安全だと思っていた場所が何かのはずみで危険地域にならないとは限らない。デモを直接見ていなくても、連日の報道にじっくり耳を傾けていなくても、いつもどおりの日常生活を送ることが既にデモの狂気に触れているのだ。
 


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