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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
40
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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 4月12日から14日までは社員旅行で北京の外へ出かけていた。今回の旅はカルチャーショックの連続で、中国に6年いながらもその実は北京のごく一部しか知らなかった自身の見識の狭さを思い知らされたとともに、『中国』とは何かを改めて見直すことができる良い機会になった。
 

 金曜夜の退社後にスタートした今回の旅行は男4人、女7人、そのうち日本人が3人で構成されており、目的地まで汽車で向かう寝台列車の旅だったわけだが、この寝台列車が食わせ者で、部屋割りの仕組みをすっかり忘れていた。

 
 寝台列車の部屋は切符と部屋カードを交換して割り当てられる。団体旅行なのでてっきり固まって部屋が決められているかと思いきやまさかのバラバラで、しかも4人部屋に先客のオッサンがいるのは良いにしろ、同僚の女2人とも同じ部屋だった。

 
 雑魚寝ではなく2段ベッドが用意されているので一応最低限のプライバシーが守られてはいるものの、男女ぐらいは分けて欲しいと思った。わざわざ身分証を提示して切符を買うのは何のためだ。
 


 そして観光地では階段や坂道をひたすら歩いて景色を堪能する。ガイドの説明にもはじめは耳を傾けていたが、もともとこの観光地に何か思い入れがあったわけではないので途中からは適当に相槌を打っていた。

 楽しいはず名所巡りがいつの間にか各地点を踏破するだけのスタンプラリーになってしまったせいで、2つ目の観光地からみんなの口数と写真を撮る回数がめっきり減った。疲労が感動を凌駕して風光明媚な地ぐらいじゃ食指が動かないのだ。

 
 昼食と夕食は旅行会社のコネで経営が成り立っているようなレストランで、せっかくガイドが語ってくれた土地の名物は全く出てこず、昼と夜のメニューがほぼ一緒という有様である。店名から察するに『餃子』が自慢の店のはずなのに、主食に出てくるのが饅頭と白飯のみだ。
 

 そして夜の8時に自由時間なったが特にすることもないのでとりあえず喫茶店でもとホテル周辺を探しまわったがスタバどころかマックもケンタもありゃしない『ケンタッキー』と書かれた小さなフライドチキン販売店はあったが)。中国はコーヒーの消費量が年々増えていると聞いていたが、それは都市部のみだったようで、この時ほどチェーン店が恋しくなったときはない。
 
 良い店が見つからず仕方なしに部屋に戻るが、テレビをつけてもやっているのはつまらないバラエティかつまらないトレンディドラマ、つまらない国共内戦ドラマ、そしてつまらない抗日戦争ドラマだ。なんでこっちの戦争ドラマってブラックラグーンみたいに敵の弾が全然当たらないんだ。日本兵の冷遇ぶりにはもう慣れてはいるが、村娘の弓矢で殺される軍人の姿はあまりにも見ていて忍びない。

 
 そして日曜日はホテルから車で2時間半をかけて土曜とは違う観光地へ。この日の昼もやはり観光客任せのレストランで食う。今回の旅ではついぞ名物や特産品を口にはできなかった。
 
 日曜に行った場所は中国でも有数の観光地だったが、これがとんでもなく大味で観光客を楽しませようという気が全くなく、むしろ「ここにいるんだからお前らの方から楽しめよ」と客側に楽しむことを強いていた。

 ここに限った話ではなく、中国の観光地って観光客の浮ついた心で成り立っている場所が多いと思う。だから一旦疲労を覚えると風景全てが急に色褪せる。
 

 総合的にマイナス評価だった今回の旅のトドメを帰りの飛行機に刺される。当初から夜の9時発という翌日に仕事があるとは思えない計画だったのに、離陸が1時間以上遅延して北京に戻ったのが深夜0時、家に着いたのが1時だ。
 

 後悔しか生まれなかった今回の旅行は、中国生活をすっかり舐め切っていたボクに休日の土日を使うという形で手痛い一撃を与えてくれた。家でパソコンばっかして中国に住み慣れたなどと宣っていたボクに「お前わかった気でいやがるな?!」と気に障った中国が罰を科したのだ。


 定期的に痛い目を見ること。これが中国に長く居続けられるコツだろうか。


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