喧騒を極めた上海万博が昨日10月31日で無事閉幕しました。
昨夜のテレビでは閉幕セレモニーが盛大に行われ、中国人とともに大勢の外国人が歌い踊っている様子が中継されました。また閉幕式の式典で温家宝首相は万博の成功を祝うとともに毎日欠かさず万博に通い続けた日本人の『万博おばさん』ついて言及するなどしたそうです。
上海万博に結局行かなかったボクに万博の思い出などなく、知人の口から語られる、万博会場の係員と知り合いだったから行列をスルーできた、とか入場制限がある中国館に入場できるチケットを独自ルートで入手したなどの土産話を聞くだけでしたが、何事もなく終わった万博に何故か安堵の感がこぼれました。
しかし、なにか忘れていないだろうか。
万博でとっても大きな話題があったまま放っておいた気が…
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アッ!!
上海万博公式ソングに盗作疑惑発生。
ジャッキーチェンら中国の有名人が歌う万博PRソング『2010は、待っている』が岡本真夜の『そのままの君でいて』とクリソツのため、現在使用停止中だそうです。もし盗作が真実だったら大問題どころの騒ぎじゃない。『やっぱ中国は中国か』と今年の流行語大賞がまた『山寨』になってしまう。中国の掲示板では『岡本真夜がタイムマシンに乗ってこの歌をパクったんだ』と自嘲の声も聞こえます。
こういうニュース見るたびに如何にも中国だなと微笑ましい気持ちになるんですが、もし盗作していたのなら作曲者はどうしてバレないとでも思ったのでしょうか。地域のお祭りのチラシにミッキーマウスの絵を描くぐらいの意識なのか。それとも、ボクらとは意識の範囲が違い、良い曲ならばパクっても許される(これ、好きなアニメならアップロードしても許されると似てるなぁ)と思ってるのか。いまいちわからない。
あと、このPRソングのPVにはジャッキーの他に「アレ、アンタの店のロゴどっかで見たことあるんだけど」でお馴染みの李寧が出てるんだけどコレは良いの?
浙江省は寧波にイケメン乞食がいる、というニュースは最近日本のネットで広まっているが、中国は更に凄まじく、百度で『乞食』と検索するとトップに彼のニュースが出て来る。容貌のために現在ネットでは数多くの彼のコラージュ写真がアップされている。
ネットでは彼は口がきけないとか自分の名前がわからないとか精神に異常を来しているとかいろいろ言われています。女物の服を着ているのはそのせいだとかも。
あるネットユーザーのスレによれば、彼は08年から乞食をやっていて女装は好きだった女性を思ってのことだとか。
これが本当の話なら彼は2年以上乞食生活をしていたことになる。
日本じゃ乞食は違法とされているが、中国で乞食は珍しいものじゃない。むしろ物乞いが許されないホームレスと、物乞いをして帰る家もちゃんとある乞食のどっちが問題なんだろうと問いたくなる。
ボクは生まれが北海道は釧路という土地柄か、道を歩く有名人と同じようにホームレスなんて見たことがなく初めて見たのは高校二年生の時に修学旅行で東京に行ったときだった。早朝に一クラスごとにバスに乗って出発しようとするとき、ゴミ置き場で空き缶を漁っているオッサンが窓から見えた。
「おいホームレスだ!ホームレスがいんぞ!!」
みんな初めて見るホームレスに浮かれて、席を立ち上がって窓の外を覗いた。
今思えばアレが車中で一番盛り上がった出来事だった。