釧路名物 朝霧
今日(3月30日)の北海道新聞夕刊を読んでたら何か変な記事(コラム?)が載ってた。
それは川目将という元根室市総合文化会館長が書かれた北方領土問題に関する記事なのだが、どうにも読んでいて違和感が沸く文章なのだ。以下にちょっと省略しながら転載したい。
領土返還はトロイカ方式で
戦後の未解決問題に「北方領土返還問題」がある。日本は四島一括返還を要求しているが、ロシアは二島を主張して譲らない。(略)
そこで四島でもなく、二島でもない、三島で返還要求してはいかがであろうか。
これを称して「トロイカ方式」と言わせてもらう。
三島の返還要求は、両国とも従来の主張から一島ずつマイナスになる。つまりお互い痛み分けになるので傷が付かない。ロシア人はこのような交渉を受け入れる傾向にあると聞いている。
中略(ここからしばらくトロイカとは何なのかとウンチクという名のやっつけが行われます)
トロイカの図
ロシアの伝統であるトロイカを曳く馬は三頭、北方領土返還要求も三島、ぜひ返還を!
こんな交渉にプーチン首相はどんな反応を示すだろうか。「チンプーなことを考えよって、日本人のサル」と薄い唇の下から吐き捨てるだろうか。それとも心地よく笑うだろうか。
太文字・色文字は阿井
言っておきますがこれは匿名の読者投稿なんかじゃありません。北海道新聞釧路面『夕べの止まり木』というコラム欄の一説です。
二島じゃなく三島っていう条件だったらロシアも呑んでくれるよと提案する根拠は何なのか、トロイカと北方領土を関連させて『!』マークまで付けてまで豪語しなきゃならない理由は何なのかとか突っ込みたくなる部分は多いですが中でも際立っているのが最後の一文。
これすげぇ低俗なダジャレじゃん。プーチンだけにチンプーって、昨夜の空が明るくなったときに思い付いたのかよと疑りたくなるほど最低な締めです。
そもそも末尾にプーチン首相が日本人を馬鹿にしていると蔑視的に書く必要がどこにあるのだろうか。『ロシア人は日本人をサル同然に思っている』と読者に誤解を与えるステレオタイプの外国人の表現は、一種の外国人差別にならないんでしょうか?
この川目という人、ロシア人に個人的な恨みでもあるのかそれとも北方領土問題にのめり込みすぎてロシア人は日本人を侮辱していると被害妄想を抱いているのかわかりません。ですが本名と大層な肩書きを載せて新聞に投稿するんだったら、相手にわざわざ稚拙な悪口を言わせてその陳腐さを嘲笑うルサンチマンのマッチポンプな憂さ晴らしをするようなことは書かない方が良い。
ダジャレで締めるなんて尚更だ。Gメンに検挙されかねない。