所ジョージとビートたけしがウソだらけの雑誌をわざわざエイプリルフールに創刊すると聞いて本屋に行ったらまさかの北海道時差が影響してまだ入荷されてなかった。(北海道は雑誌の類が一日二日遅れる)
もう買う意味がない。
さて、FAMOSOは記事が全てウソ偽りという衝撃的な雑誌だけど、しかし日本を離れた一年半という歳月の間に何やらもっとエライ漫画雑誌が出版されていたようである。
その名も『つまらない四コマ雑誌』
画像も何もないのが本当に残念である。何せこの雑誌、創刊してたった一号で廃刊となり店頭から全て回収されたという、戦後のカストリ雑誌が温く見えるほど曰く付きのものなので現物がないのだ。実を言うと雑誌名も上記のもので合っているのか疑わしい。
さて『松書房』から発刊されたこの雑誌はいったいどのような内容であるかと一言で言うのなら、まさに『つまらない』の一言に尽きる。どれ一つとしてクスリとも笑えないという、四コマ漫画にはあるまじき中身なのだ。
しかし『つまらない』と銘を打っている以上苦情を言うのはお門違い、この雑誌に面白さを求めてはいけないのだ。
雑誌は描き手がオール新人と言うこともあり、内容もあまりな内容なので売れるかどうか業界では危ぶまれたようだが、発刊してみると話題性もあってそこそこ売れたらしい。
だが問題はここから。これら見事なまでに『つまらない』四コマ漫画が実は盗作なのではないかという疑惑が生じ、ネットで比較検証が起こった。その結果、ほぼ全ての漫画が既存の『面白い』四コマ漫画に酷似していると判断された。また、内容だけではなく絵柄もいま流行りのいわゆる『萌え系』だったことが災いし、ネタだけじゃなく絵まで盗作していると批判はデッドヒートする。
編集長の稲井氏はこれらの批判に対し、「ネタも絵も全てオリジナル。その証拠に全然面白くないし、四コマに萌え系の絵柄なんてあり得ないだろう」、と反論するがネットの声には勝てず最終的には回収すると言うことで決着が着いた。
しかし何故今の時代に雑誌が一冊も残っていないという事態になったのかは謎である。一説によれば多くの四コマ漫画家がこの雑誌を反面教師的な教材にして『つまらなくない』マンガを描いているそうだ。
読んでみたかった。誰かこの『つまらない』四コマ雑誌の情報を持っていれば、是非とも教えて欲しい。