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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
41
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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『金色のガッシュ』の作者がサンデー編集部の裏事情と漫画業界の暗部を暴露してまだ一週間も経っていないというのに、ネットでは連日連夜事態の経過を楽しむ声で溢れています。

 

また、自身のブログを持っている漫画家や編集者もこの話題に触れており、もうこの問題は雷句先生自身の手から離れて漫画界全体に波及しているように思えます。

雷句先生自身は、今回の訴訟はあくまでも自分個人で戦うものであり師匠の藤田カズヒロや他の漫画家は無関係だ、と書いていますが、ちょっとそういうわけにもいかなくなっています。

 

今回の小学館お家騒動を見ていると、アンケート至上主義や作家専属契約制として叩かれているジャンプは、読者を楽しませようとして面白い漫画だけを載せる実力主義なだけで新人にもチャンスを与えてくれます。しかも『大蔵もてサーガ』や木田康昭を置いていた集英社は漫画家にかなり寛容なんじゃないかなと思えてくる。

 

小学館編集部は大御所の楳図かずお先生に作画を指導した時点で崩壊していたんだろうか。楳図先生も小学館に断筆宣言をした漫画家の一人ですが、先生が今回の件に関してどう思っているのかちょっと知りたい。


雷句先生の件を受けて、ブログで自身の体験を書いた漫画家の一人に、新條まゆ先生がいます。『快感フレーズ』の作者とするか、「その綺麗な顔吹っ飛ばしてやるぜ」の作者とするかは各人の自由ですが、彼女のブログでは自分が小学館で仕事をしていた時に編集者から受けた辛い仕打ちを、感情を隠すことなく悔しそうに語りました。

彼女のブログで、改めてこの問題が漫画界全体に根ざしていることを閲覧者はわかったでしょう。

 

そして今日、新條先生のブログはまた更新していました。そこには「本ブログはファンサービスを提供し読者を楽しくさせるものだ」と、小学館問題はもう触れない旨が書かれ、更に「あとのことは久米田先生にお任せする」と書いていました。

 

すごいキラーパス。

 

久米田先生と言えば、サンデーで『勝手に改蔵』というギャグマンガを描いたのち、マガジンに移籍した漫画家で、風刺や時事ネタなどが随所に盛り込まれたギャグを得意としています。政治やニュースなどのポピュラーなネタから、ネットで流行しているものや漫画家をネタにしたものもあり、今マガジンで描いている『さよなら絶望先生』でもその勢いは衰えていません。

 

 

久米田なら・・・久米田ならやってくれる・・・・・・・

 

 

でも久米田先生ってすごいネガティブ思考で自虐的なんですよね。重要な問題でもネタにしないと漫画に描けないので(ギャグ漫画家の鑑です)、ここまで大きくなり、人権問題も含んでいるかつての職場の問題をはたしてネタに昇華できるでしょうか。

 

そもそも、風刺作家は身内に弱いんですよ。

 

例えば久米田先生はネットで『涼宮ハルビン』の話題が出ると、すぐ漫画にそれを登場させるほど事情通ですし、彼の弟子の畑健二郎先生もいわゆるオタク的なネタを使っています。

 

ですが以前、サンデーに新連載されネットの反響を呼んだ漫画については二人ともダンマリ決め込んでました。話題になったのは「ロストブレイン」という催眠術を使って世界を変えようとしている高校生の漫画です。ネットでそれが話の内容も作画の構図も「デスノート」のパクリなんじゃないかと祭りになりました。その真相は不明ですが、ネットで流行したということは間違いありません。

 

久米田先生も畑先生もこれを受けるかと期待しましたが、やはり同じ漫画家、しかも同郷ということもあったのか結局触れられず終いです。

 

こういうときに風刺作家の辛さというものを感じてしまいます。風刺ギャグ漫画家としての筋を通すか、日和見主義を通すか、どっちの道を選んでも良いことはありませんから。

 

今回の新條先生のキラーパスを久米田先生は受けるかどうか、そしてその弟子の畑先生は師匠のフォローに回るかどうか、期待できます。

 

とりあえず僕は明日のサンデーのHPにある『まんが家バックステージ』で畑健二郎先生が何を書くのか期待したいです。

 

多分、今回の件が起こってからまず最初に身の振り方がわからず慌てたのは畑先生だと思います。同じ雑誌で戦っていた仲間のことだから、触れざるを得ない身内ネタでしょう。もしコメントをして先生方の立場が悪くなるのであればしてくれなくて構いませんが(現にこの問題に触れているのはほとんど現在の小学館と無縁の人ばかり)、やっぱりちょっとでも良いから反応を見せてほしい、といち読者のわがままながらそう思ってしまいます。

 

 

島本和彦先生も何かやってくれないかなぁ。まぁ、島本先生はすでに作中で『原稿をなくす編集者』も『漫画家を足蹴にする編集者』も描いてるんですがね。しかし、現実にこういうことが起きたら全然笑えないなぁ。

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