なにやら釧路にいま、アイドルが来ているらしい。その名は『クーちゃん』。その愛くるしい表情に多くの人々が癒された。更に、5000万円もの経済効果をもたらす『クーちゃん』は枯れた釧路に潤いを与える存在となった。
まぁラッコなんですけどね。しかもオス。
しかし経済効果云々は本当らしく、写真集やポストカード、ついには切手までが売り出され最早釧路の名物になっている。『クーちゃん』が居を借りている釧路川間近のデパート『MOO』では連日観光客が訪れ、魚市場で買い物をしてくれるんだとか。
だけどちょっとヌルイんじゃないかい?よぉく考えて欲しい、釧路は北海道の四大都市には入るだろうけど、駅前の閑散とした様子やパチンコ業界の繁盛、定額給付金の配布がゴールデンウィーク後の5月中旬になるとか問題が山積みじゃないか。そんな写真やらなんやらチマチマしたもの売るだけで何とかなるのだろうか?
稼げるときは稼がんかい!
っつーことでクーちゃんを使った金儲けの方法を考えることにしました。しかしクーちゃんがウニとかホタテとか喰いまくって漁師さんから害獣と認定されているラッコだとしても、単純に客寄せパンダにして観光客の被写体になってしまってはストレスを与えて良くありません。
なのでクーちゃんに害が及ばないような売り出し方を考えました。
一つ目、クーちゃん饅頭
ブームには必ず出現する定番の存在。やっぱり食い物は売れますからね。あのタマちゃんにもあったそうです。まぁそのタマちゃんも騒動の末、『タマちゃんを見守る会』が分裂するというところまで行きましたが、彼らは当初自分たちが何に熱中してたか忘れてしまったようですね。動物を愛する心があれば、そんな会すら必要ないというのに・・・釧路人はそうなって欲しくないです。
しかし釧路でも写真を撮るのに熱中するあまり川に落ちた人がいるそうで、マジでタマちゃん騒動の二の舞になりそうで怖いんですけどね。
ちなみに具は塩の効いたアンコ。塩大福好きです。
二つ目、クーちゃんラーメン
あまり知られていませんが、釧路もラーメンが人気です。あっさり魚介系スープとちぢれ細麺の組み合わせは他にはない滋味があります。
これを活かさない手はないだろう。ラーメンとクーちゃんを合体させるのだ。
ところで皆さんはご存じですか?ラッコって海獣の割に皮下脂肪が少ないってことを。
そういうわけでチャーシューは豚ではなく脂肪の少ない牛肉を使います。北海道じゃ以前はアザラシとかトド肉を味噌漬けの缶詰にして売ってたので、ここはあえて牛肉の味噌煮です。
なんでラッコの肉じゃないかって?ハハハ決まっているじゃないですか、ラッコは害獣だけど保護動物に指定されてるから殺すに殺せないからです。
三つ目、クーちゃんラーメン2
ニセモノのクーちゃんを食べるのではなく、クーちゃんが食べているものを食べてラッコの生活を疑似体験しようというスタンスのラーメン。
まずスープは昆布と干し貝柱から取った良質の魚介スープ。具にトロトロになるまで煮込んだ昆布とぷりぷりのホタテをのせ、メンマの代わりにアワビの薄切りを添えます。そしてメインは釧路産エゾバフンウニを練り込んだ麺。
まぁ以前そんなことをやってた札幌ラーメン横町は今カッツカツですけどね。味など二の次、とにかく観光客に金を落としてもらうぜとラーメンにカニやホタテをのせまくって、一杯2000円近くのラーメンを出してた頃が懐かしいです。今は改善しているそうですけどね。
暖かくなればクーちゃんは海へ帰ってしまう。その前にむしり取るのだ、観光客から。
毟れるだけ・・・毟れっ・・・・・・