ボクは大学の近くにあるセブンイレブンをよく使っているんですが、そこの近くに小中学校もありまして昼は学生でだいぶ混雑しています。中国は弁当の習慣がありませんので学生が昼飯を学内の購買や学食で済ましたり、外へ買いに行くからです。
この前、その最も混む時間にコンビニへ行ってレジに並んでたんですが、僕の前に小学生の男の子が束になったカードをリュックから取り出して嬉しそうに眺めているのですよ。それで、何だろうなと彼の頭越しに盗み見したら昔懐かしの遊戯王カードでした。
こっちではまだ遊戯王カードとかマジックザギャザリングなどのカードゲームが流行っているのを知っていたので、まぁ普通の光景なんだなと自分の子供時代を思い出しながらじっと眺めていたら、彼の持ってるカードがやたら強いことが気にかかり思わず声を出してしまった。
すると少年が「これ好きなの?」と聞いてきたので「子供のころやってたわ」と答えると、僕にカードを貸して見せてくれたんですよ。レジの列は全然動かないし、今の遊戯王カードにけっこう興味があったので手に取ったんですが、なんか妙な違和感が・・・
カードってこんなに小さかったか、こんなにショボイ紙質だったっけ?と疑問が浮かんできましたが、過去の記憶と言うのはきれいなものに変化するものだから、と自分で結論付けて見続けると、青眼白龍とか究極体白龍?とかナントカ騎士だとか懐かしいカードが出てくるわけです。
違うのは、キャラの名前と紹介文が中国語であること、ちょっと小さいこと、カードの端にほかのカードのイラストが印刷されちゃってること、絵柄が違うこと・・・
っておい、これパチモンじゃねぇか!!
気付いて言おうとしたが、先輩のようにカードの効果を説明する少年に、ボクは、これ偽物だよということは出来なかった・・・・