今更ながら食の問題が言及されている食の王国中国には和洋中あらゆる料理が揃っています。そんな中国にいる日本人留学生の一番のごちそうはなんだと思いますか?フカヒレスープ?アワビの姿煮?それとも北京ダック?いえいえ違います。そんな、お金を出せば食べられるものなど真のごちそうではありません。
日本人が欲する最高のぜいたく品、それは卵かけごはんです。
日本人は生卵が大好きです。卵かけごはんだけじゃなくラーメンに入っている半熟卵、トロトロの親子丼。そのような舌の上にまとわりつく感触が容易に得られるのはひとえに養鶏家の清潔に掛ける努力のおかげなのですが、海外では普通はあり得ません。
清潔感に欠けると言われる中国の、来るたんびに味が違う適当な料理屋でさえも、目玉焼きやニラ玉炒めの卵がガッチガチに加熱されてますので、なまの食感にありつくことはかなり難しいです。と言うよりも、ありついたが最後確実に病院送りです。
なので、そういう普通のものが食べられない状況にこそ、真のごちそうとは何であるかを理解できるときじゃないでしょうか。
昨日三月二日に院生の方々と寮ですき焼きを囲みました。なぜ特に何もない日曜日にすき焼きを食べたのかと言うと、もともとは二月二十九日が『筋肉マン』誕生の何十周年記念なので、それにちなんで『ニク』を食おうということになったのですがその当日は新入生歓迎会に当たっていたため、延びて昨夜になったのです。
すき焼きと言えば当然生卵が付き物ということで、生で食べられる高価な卵を買ってきたのですが、これが肉よりありがたい!!毎日食べられる牛肉を惜しむことなく鍋から取って、溶き卵に二、三度静かにひたしてそれをほおばる。半年ぶりに口中に広がる生卵の濃厚な味とねっとり感に、初めて酔い痴れた。
それに、もしかしたら明日病院送りになって明後日日本でニュースなってしまって2ちゃんでさんざん叩かれる結果になるんじゃないかというリスクが感動を助長する。だけどこういうリスクならいくらでも中国産食品を食べても良い。
食後、余った卵を持ち帰った先輩が言った「明日は卵かけごはんだ」の発言がとてもうらやましく思った。
本日の教訓・・・鬱の人に関係する話題は、たとえその場に当人がいなくて更に鬱と少しの関連性がなくても話してはダメだ!!絶対ダメだ!!!
マジでダメなんだよ・・・・・・