近所に日系のファミレス『オールデイズ』が出来たので利用した。24時間営業だし日系なのでやはり料理の値段は高く、ファミリーで気軽には来られないが、おかわり自由のコーヒーが18元なのは良心的である。
前回のブログはその店で書いていたのだが、正直寒くて仕方がなかった。
なにせテーブルの真上にクーラーがあるのだ。
そんな変なテーブルを選んだのは自分である。喫煙ルームが賑わっていて、更にパソコンを点けなきゃいけないとなるともうそこしかなかったのだ。
店員さんに「ここクーラーの真下ですけど大丈夫ですか」と何度も、海外の日系サービス業にありがちな気持ちが悪いほどの丁寧な口調で聞かれて座ったのだから文句を言う筋合いはどこにもないのだ。
しかし始めは涼しいと感じていた冷気も、ずっと浴びせられ続ければそりゃ身体の節々がだんだん動かなくなってくる。タバコを吸ってるから余計体温が下がり、キーボードを打つ指も固まってくる。トイレに行って温風タオルで暖を取るのが本当にみじめだ。
結局、ブログ記事を三本は書き上げよう(これを含めて)という夢は叶わず、0時前に店を出てしまった。
なぜ日系ファミレス、しかも1号店のこの店がこんな凡ミスをしているのか、うっかりそんな席に座ってしまったボクは悔し紛れに腹を立てたが周りを見渡してみるとなんてことはない。もともとボクが座るはずだったテーブルを置く場所にドアがあるのだ。消防上の理由で、運の悪い喫煙者は真夏のファミレスで20℃強の冷風を浴びせられることになる。
パソコンが熱を持たないってのが良いところだけど、おかわり自由のコーヒーがどんどんアイスになっていく。
あのテーブルは撤去した方が良いと思う。もともと少ない喫煙席、そしてパソコンが使える席とあっては、あると座ってしまうのだ。
ああ、なんか北京に進出したばかりでこれから研究と改良を当然繰り返さなければいけないオールデイズの悪口を書いてしまったので、これから良いことを書きます。
ボクが座っている喫煙席からガラス越しに、明らかに『日本人オーラ』を漂わせている団体が座っていまして、ボクは「イヤだなぁ」と思いながらちょっと羨ましく彼らの談笑を眺めていたわけです。
すると奥の方から店員さんと料理人がわぁーっとやって来まして、なんと誕生日ケーキを持ってきてくれたのです。そのケーキは特別なものでも何でもない、一人客のボクでも買えるような小さなケーキなのに、スタッフみんなで祝ってくれます。
こういうサービスをしてくれるお店って言うのは、北京じゃまだ少ないんじゃないでしょうか。
ずっとそのままでいてほしいです。
ただ、ボクのように北京にある程度慣れてもう擦れちゃった人間にとって、
「お客様、お水を注ぎしますが冷たいのと暖かいの(中国では夏に冷たい水を飲むという習慣が薄い)どちらがよろしいでしょうか」
なんて笑顔で丁寧に聞かれると本当恐縮してしまいますけど。