かんなぎショックを囓ったぐらいしか知らない二人の日本人留学生の会話。
ボク「なんか酷いことになってるみたいですけどね」
友人「『かんなぎ』ってことは巫女さんだろ、セックスしちゃ駄目じゃん」
ボク「いえ、巫女じゃなくて木の精霊らしいですよ」
友人「だったら余計だよ。人間が精霊と交わっちゃいかん」
ボク「精気抜かれちゃいますからね」
友人「ってか、なに?その女の子は妊娠したの?木の精なのに?」
ボク「らしいですよ」
友人「え~?主人公が樹のウロにチ○コ突っ込んでたのを、翌朝に村の若い衆が発見したとかそういうオチじゃないの?」
ボク「狐に化かされた的なね」
友人「つーかさ、何でこんなに騒ぐことなんかあるの?」
ボク「まぁ大部分はガヤなんでしょうけどね、タチが悪いですよ」
友人「妖怪と人間が結婚した異類婚みたいな話なんて昔からいっぱいあるだろ」
ボク「日本霊異記みたいな?」
友人「そうそう、今昔物語集だよ。かぶ女房ってあったろ」
ボク「ああ、ある男が二股に分かれたカブだか大根を見てたらムラムラしちゃって、それで一発抜いちゃうんですよね。二股根菜で素股プレイですからね、元祖ですよ。それで、すっきりして使用済み根菜を畑にほっぽいたら、それを知らない女性がそれを生のまま喰っちゃうんですね」
友人「そうそう、不思議な味がするって言ってな。そしたら孕んじゃうんだよ」
ボク「んで数年後に男がその地に戻ってくると、カブを食って妊娠した女がいるぞって噂を聞いて、あ~そう言えば・・・って思い出して責任取ってその女と結婚するんですね」
友人「それと一緒だろ?かんなぎ女房だよ」
ボク「まぁかんなぎショック騒動は、女の子が主人公以外の男と経験したってことが問題らしいんですけどね」
友人「ああそうなの?」
この話、何故か水木しげる先生が漫画化してたのが印象的でした。