さて、中国ではいよいよ春節ラッシュが始まりました。旧暦で祝ってこそが年越しだよな、と今年は23億人という史上最大級の人数が里帰りするそうです。
今年の春節は1月の26日だそうです。この期間中は多くの中国人が帰郷するので、出稼ぎ労働者や地方からの大学生などが集まる北京からは目に見えて人が減ります。
だから北京から渋滞がなくなるといった良所はあるんですけど、飲食店まで閉まってしまうのは辛いです。国による兵糧攻めです。
だったら中国人に倣ってどっかに旅行に行けば良いじゃん、と仰るかも知れませんが僕は23億人に混じって汽車に乗る気などさらさらありません。座席がないのが普通なので、中には20時間立ちっぱなしで汽車に揺られるなんて強者もいます。
そもそも、春節初日に442万人が汽車に乗るってどういう事態ですか。
というよりも、僕は耐える耐えられない以前に、まず切符が買えない。
中国では、この時期に切符を買うのは試験に合格するより難しいなんて言われるぐらい金と努力と忍耐がいるんです。
切符を求めて並ぶ人々。
こういう光景が街中の切符売り場でも見られます。僕には寒いなか一時間も並んで、もう売り切れているかも知れない切符を買いに行くなんてことは出来ません。
そしてこんな場所に間違いなくいるのがダフ屋。この時期は彼らにとって稼ぎ時であるでしょう。言い換えれば、ダフ屋がいなかったらもそっと楽に買えるんじゃないかなぁと思ったりします。
北京オリンピックの時に、チケットを求めにチケット売り場ではなくオリンピック会場の周りをウロウロしているオッサンに話しかけていた友人は、チケットのあまりの高さに枕を濡らしていました。
だから春節の時は家でゆっくりしてるか日本へ帰国するに限ります。
しかし今年は日本留学生の一人が友人の故郷で一緒に春節を過ごしに行くらしく、彼女、結構早い段階で切符を買いに行きました。
だけど切符はもう売り切れ。友人の方は学生向け優先チケットを手に入れていたので、このままじゃ約束を反故することになってしまう。
すると、そこは流石中国。その友人の友人の親が鉄道関係者のお偉いさんだったことが幸いし、裏に手を回して貰い見事切符をゲットすることに成功。
彼女は「コネ万歳」と言って汽車に乗り込みました。
だけどお嬢さん。君がコネを使って本来なら入手不可能な切符を手に入れられたところに、君が切符を買えなかった原因があるんじゃないかな・・・・・・
やはり春節は餃子食べて爆竹鳴らすことに限ります。 PR