この前の皆既日食は日本中国共に散々なお天気だったようで、悪石島とかいう横溝正史的な島への日食ツアーがパーになったり、上海でもツアーを組んでたのに曇り空というなんとも締まりのないオチだったそうで。
北京にいる自分は部分日食を見ることが出来ました。その日はスモッグというか霧がかかっていて、黒い下敷きなんかなくても直接太陽が見られた。頭がちょっと欠けていて、アンパンマンのような太陽でした。
所変わって、最近ウイグルはどうなんでしょうね。もう落ち着いたんでしょうか。
先日、久々に以前はよく通っていた新彊料理屋に行きました。
ここは羊肉も麺も安くて美味いんですよ。何より店員が全員ウイグル人で、とてもフレンドリーです。
このご時世に、アイツら頑張ってるかなぁ。
そう思いながら店に入ると相変わらず屈託のない笑顔で迎えてくれまして、ああここは変わらんな、と、去年のウイグル暴動のときも平和だったなと思ってたら、連中の腕になんか巻いてあります。
腕章のようで見てみると中国語と英語で『治安ボランティア』と書いています。
それを見て、やっぱり漢族社会で暮らす少数民族は大変だなと改めて彼らを取り巻く環境を知りました。
オマエラも大変だな、そんなもん付けてよ。
ああ、これか。この前公安が来てさ、付けろって言われたんだよ。
なるほど、自発的ではなかったというわけか。中国側も考えたもので、これを付けてれば漢族もウイグル族を襲わないということだろう。もちろん建前的には、ウイグル人は中国のために努力しているというパフォーマンスでしょうがね。
というか漢族って前もそうでしたね。ウォルマートの不買運動が起こったと思ったら四川大地震が起きて、ウォルマートが多額の義援金を送ったら何事もなかったかのように終わったり。
しかし、言われたから付けてるだけなんて緊張感の足りない奴らです。
んでこれさ
ん?
なんて書いてあるんだ?
知らないで付けてるのかよ!
話を聞くと本当によくわからないまま今まで付けていたようで、ボクが中国語で説明してもなんだかイマイチ理解していない様子。
呑気なもんだなぁ
まぁでも、あんまりノンビリとしていられないウイグル情勢。新聞で取り沙汰されていることも、ここではリアルなニュース。ある店員は去年のウイグル暴動のときイトコが捕まり、またある店員は今回の事件で弟が死にました。
そういうことをあっけらかんと話してくれるのは、やはりボクが外国人だからか。
漢族には言えないことや、けっこう危ない話も笑いながらしてくれる。
しかし、戦争中は漢族をたくさん殺してくれてありがとう!と笑顔で言うのはやめてほしい。
苦笑いしか出ない。
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