中国っていう国は意外と性に関して寛容で、街中至る所で成人用品店を見かけます。成人保健という店名の、どうやらチェーン店のようなのですが、店内に白衣を着たおばさんがいるのがかなりショッキングな店で、街の一角にあるだけにかなり入りづらい雰囲気があります。

そんなマイナスイメージを払拭するかのごとく、建外SOHO10号楼3階に現われたのが日本のアダルトグッズメーカー日暮里ギフトのタイアップ店舗、その名も新宿雑貨です。

まず、立地条件が素晴らしい。

建外SOHOというお洒落スポットにあるということで、ウィンドウショッピングを楽しむような素振りでアダルトグッズを購入することが出来ます。

また、建外SOHOは10数個のビルが集まって出来ているので、一度そのビルの中に入ったら外からは絶対見えません。

だから見つけづらいわけでもあるんですけどね。ボク自身たまたま用事があって新宿雑貨が入っているビルに行ったから見つけられたようなものの、普通に建外SOHOを歩いていたらまず見つかりません。

店内に入ると女性の店員さんが接客してくれます。20代後半くらいで、以前は日本の日暮里ギフトで働いていたこともあり、日本語可能です。

なんやかんやでボクはもう3回ほど顔を出していることもあり、店に入ると笑顔で対応してくれます。

ちなみに、ボクは客として入ったことはありません。100％冷やかしです。いや、だってもう顔見知りになっちゃったんだから、今更買うわけに行かないでしょう。常連になればなるほど買いづらいですよ。

向こうもボクを客だとは思っていないが、邪魔だとも思っていないらしく、今回の取材（？）にも快く応えてくれました。

客層はやっぱり中国人が多いですか？

そうですね、若い人がよく買いに来ます。女性もたまにね。

日本人は？

夜に電話やパソコンで注文を受けることがありますよ。

これみんな日本からの輸入品ですか？

工場が福建省にあるので、そこからです。ちなみに王府井（ボク注：北京の有名観光街）にも店がありますよ。

値段はやっぱり高いですか？

そうですね、安いのは50元くらいからありますけど精巧なものはやはりお高くなってしまいます。でもうちは成人保健より質が良いですからお客さんは来ますよ。

写真撮らせて貰っても良いですか？

ええどうぞ。

ということでお言葉に甘えて写真を撮らせて貰いました。

エグイものばかりなので、お見せする写真はみなモザイク処理をしております。

こうした方が撮りやすいでしょう、と別に恥じらう様子もなくアダルトグッズを並べてくれる店員さん、サンキューです。

これは……テンガではなさそうです。

ジョークグッズと記入されている。しかしこれをプレゼントしたらジョークでは済まないだろう。

なんて良いですよ、と笑顔で薦めてくれる店員さん。客でもないボクの身体のことを心配してくれるその献身的な態度に、サンキューです。

うーん、こんなものも買うヤツがいるのか……

店内の奥に進むと男たちが何やら包装作業をしていた。

あれは何をやってるんですか？

はい、夕方に一斉に商品を送るので、今は梱包作業をしているんです。

へー。ちなみに品名はなんて書くんですか？

「玩具」って書きます。

はぁ、確かにそうですね。

もし何か欲しい物があればいつでも来て下さい。

サンキューです。でもこれからも絶対客としては来ません。

如何でしょうか。今回は北京で働く、大っぴらには宣伝できない日本企業を紹介しました。中国にはまだまだ多くの可能性があり、これからはニッチ産業が流行ると思うんですが、こういうアダルトグッズ店はある意味必要不可欠ですよね。ちなみに、DVDやマンガは売っていません。あくまでもおもちゃ専売店です。

興味がお有りの方は建外SOHOに来たときにでも、10号楼の3階に寄ってみては如何でしょうか。冷やかしでも十分優しい対応をしてくれますよ。女性が店長なので、女性の一人客でも全然抵抗がないと思います。

さて、次回の北京ブロガー会、参加できるのかな……