果たしてライオンは虎よりも強いのか、白サイよりも強いのか、訓練された土佐犬よりも強いのか。(餓狼伝より)
では果たしてドリアンはドブ川より臭いのか、三角コーナーより臭いのか、稲中の田辺より臭いのか!ドリアンは本当に臭いのか!!
先日友達がドリアンをまるごと1個買ってきました。
ドリアンを使ったケーキやその他デザートは何度か食べたことがあり好きな味だと思っていたのですが、生で食べるのはこれがはじめてです。
この大きさで53元。とは言うものの重さの半分がこの凶悪な外皮で占められています。
冷やしていたせいか皮を剥いても臭いはありません。そもそもドリアンって中国のスーパーではどこでも売られている、一般的でやや高価な果物です。しかし『異臭』というほどの臭いではないと常々思っていました。
このドリアンも硫黄臭はしますが、それを除けばむしろ良い香りなんじゃないでしょうか。これでは納豆やキムチにすら負けそうな臭いです。
幼稚園児の握り拳ぐらいの大きさ
パイナップルよりも優しい黄色の実は完熟バナナのように柔らかく、綺麗に皮から取るのが難しい。
ソフトクリームと同様で食べるのに歯は不要。クリーム状の果肉は舌にまとわりつくのに口には残りません。味は言うまでもなく美味い。こってりしているとはいえ果物だから脂っこさは当然なく、まるで天然のカスタードクリームだ。夕食後だというのに2人で1個あっという間に平らげてしまった。
買ったドリアンが新鮮だったので、よく言われるようなドブ川、三角コーナー、田辺といったイヤな臭いは感じなかった。しかし食後のゲップが焼肉のあとよりも臭くて、それに吐き気がこみ上げた。
中国にいると日本ではなかなか手に入らない果物を買える。冬はナツメであったり夏は生のライチであったり、一度その味にはまってしまうと次の旬が来るのが待ち遠しくなる。スーパーで素通りするだけだったドリアンも、今後は値段を見て旬を確認することにしよう。