1週間に自分の自由に出来る時間が2日もないってどういうことだろう。
このブログでは書くまいと思っていたが、書かなきゃいけないと進まないのでちょっと告白しようと思う。まぁ殆どの人には白々しく聞こえるかもしれないけど、実はボクはいま北京で働いている。とある日系企業に就職してからもう半年が過ぎた。
残業が多いし、土日すら仕事が食い込んでくるので以前のように自分の好きなことを出来なくなった。平日に遊びに行けるわけもなく、ようやくとれたフリーの休日すら友人との食事等でなくなってしまう。
まぁあんまり仕事仕事と言っていると愚痴愚痴と鬱屈したブログになりそうなんで、この話題はコレで切り上げてそろそろ本題に。
真っ当な日常生活を送るにあたり大切なのは仕事よりも友人。しかし海外で生活する以上交友関係には常に不安がつきものだ。
何故なら今のボクの友人は留学生仲間がほとんど。多数が日本の大学生である彼らがそのまま中国に残って就職するのは稀で、みな遅かれ早かれ帰国してしまう。いや、学生だけとは限らない。北京に2万人いると言われる日本人の大部分の人間はいつかは帰ってしまう。
だからなのか、北京には日本人コミュニティが多数存在している。東京会や北海道民会などの県人会から、フットサルクラブやヘビメタクラブなどの同好会まで100近いコミュニティがあるんじゃないだろうか。
ボクもいつ友人がいなくなるかわからない身。普段付き合っている学生以外の友人が欲しいと思い始めた頃(タンクトップすら着るのをためらうぐらい暑かった頃だ)、初めて参加したコミュがある。
それが北京ブロガーの会だ。名前を見れば内容はわかるだろう。北京でブログをやっている人たちが集まる会だ。しゃおりんさんのを見て会が開かれることを知り、向かった会場には確かに普段は会えない人たちがいた。
だけどボクはここで勘違いをしていた。ネットで募集していたからこその誤解だったが、ボクはこの集まりをいわゆるオフ会と思い込んでいたのだ。
北京でブログなんか始めたもんだから、これまでオフ会というものには行ったことがなかった。他のブログ主とは会ったことがある。しかしさんは同郷のよしみでボクを誘って下さったブログ主さんであり、さんはそもそもお互い素性は知っていたのでどちらもオフ会というか個人的な飲み会だ。
そんな勘違いをしたまま行った北京ブロガーの会で呆気にとられた。
なんとみんな名刺交換をしているのだ。そして自己紹介は自分のブログ名とハンドルネーム、そして本名と所属を公表した。
あれ?この会ってブログを通じて仲良くなる会のはずじゃ?それなのになんで会社名とか言う必要あるの?
妙な違和感を覚えながら会は進行し、ボクは別にブログのことを何も語れないまま終了。(この会自身ブログについてあまり重きを置いていなかった気がする)
また別の会。本好きが集まるコミュだった。
初っ端から名刺交換、そして本名と所属を公表。前者と同じである。本については後半三十分に語るのみで、前半は日常生活のことについて喋ってた。
北京の日本人コミュニティはだいたいこんな感じなのだろう。自己紹介のツールが名刺で、コミュの付き合いはリアルの延長戦だ。
北京の日本人社会で暮らしていく上で何が難しいかというと、あまりにも狭すぎるということだ。友達の友達が友達なんてケースがよくあるし、上司の知り合いなんかがゴロゴロいる。
コミュニティで楽しめるかどうかは、現実世界の付き合いを引き摺っても大丈夫かどうかだろう。もちろん利点はあるわけで、コミュで仲良くなっておいて仕事のきっかけにしたり、実生活で付き合ったりすることもできる。
だけど、リアルとリンクしてる集まりは気が落ち着かない。
仕事とは無関係の人間と付き合いたい者にとって、狭い日本人社会が形成するコミュニティには希望がない。自己紹介すれば最後、そこではもう他の人間(例えば阿井幸作)となっては楽しめないのだから。そればかりか○○所属の××として振る舞わなければいけないのだ。どこに気の休まるところがあるだろうか。
楽しみ方次第なんだろうが、ボクはやっぱり北京の日本人コミュニティが苦手だ。なぜ名刺を交換してまでリアルを引き摺るのか。匿名性の高い集まりに行きたい。
なので最近は自分でコミュを作ろうと思っている。誰の許可も要らないコミュニティ、作ろうが消そうが全て自分次第だ。
ボクと同じ心境の人が絶対いるはずだ。そういう人間しか集まらないコミュニティ……うわぁ(;´Д`)行きたくない