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栖鄭 椎(すてい しい)
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1983/06/25
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 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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ネットを巡回してたらおもしろいもの見つけたさんでオモシロイ動画を見つけた。

 

 生きたエサを投げ入れる中国の動物園

 

二つある動画のうち、上の方は英語でこの動物園の詳しい場所も書かれていないから特定できなかったけど、二つ目の日本語字幕が付けられたイギリスのニュース番組動画に出た動物園は見覚えがあった。去年行って来たハルピン東北虎林園(通称ハルピン野生動物園)だった。

 

でもその動画はそんな懐かしいものではなく、その動物園で行われている残酷ショーとそれを楽しむ中国人を批判するニュース映像だった。You tubeの元動画でもおもしろいものを見つけたさんでもコメント欄で議論が白熱してるので、他にはどんな意見があるのかといろいろネットで調べたら、このハルピン動物園の残酷ショーは2007年5月25日にも日本のメディアで取り上げられたことがわかった。

J-CASTニュース

 

You tube上では中国人が日本語を使って中国バッシングをする日本人に意見しているので、中国での反応はどうなのか中国版グーグルの百度でいろいろ検索をかけてみたけど、出て来るのは人食い虎共食い虎ニュースばかりで当動画は見当たらなかった。だから大陸にいる中国人がこれら動物園をどう見ているのかは不明。確かに上記二つの事件の方が重要だわなぁ・・・・・・

 


僕がこの動物園に行ったのはオリンピックも終わった昨年9月の下旬でしたが、このショーはいまだに行われていました。むしろこれ以外何もない動物園なので止めるわけにはいけなくなってるぐらいに。

 

檻が付いたバスに乗って出発すると車内の係員がエサ売りを始めます。一台の車両で捕食シーンを見ることになるので乗客全員がワリカンで支払うシステムになっています。しかしそこは中国、奮発して個人で買う客もいます。ニワトリや山羊や牛などが売られているんですが、僕が乗った車には太っ腹な客はいなかったようでニワトリを五羽ほど買うだけに終わりました。

 

僕が残酷ショーは見たいけど正直金は払いたくないなぁと思っていると、同行していた日本人のオバチャンが、私はこんな残酷なの見たくないから買わないって言ったのには肝を冷やしました。ある中国人客が僕らの分まで支払ってくれてその場は何事もなく済みましたが、僕はその瞬間殴られるぐらいは覚悟しました。実際は、楽しみたくないヤツはそれで良いよ、という下級生の臆病さを小馬鹿にする上級生、のような構図で平和的に終わったんですけど。


tora.JPG


道中で虎を見たり

 


こっち見んな


 tora1.JPG

 

小便引っかけられる旅行客を見て楽しんだり

 

 




慌てふためく車内

 

鉄網の間からチケットやペットボトルを出して虎に喰わせようとしてる奴ら

 tora3.JPG

 木の皮の方が美味いわ。

 

を見て呆れたりしていると、ひらけた場所に出て来ました。

 

 tora4.JPG

tora2.JPG 





すると別の車が来て、さっき買ったニワトリを放します。辺りには何頭もの虎がエサを待ち構えていました。それを一咬みでしとめた虎は大ざっぱに羽をむしり取ってからニワトリの腹にかぶりつきました。

 

 

エサは山羊や牛などのいわゆる『鳴く』動物ではなかったから、捕食シーンを見ても僕はそれが残酷とは思わなかったです。そしてもし動画のように山羊が虎に食べられるところを見たら、興奮はしないけど面白がるでしょうね、間違いなく。

 

 

 

さて、この動物園の出し物はやはり『残酷』と言わざるを得ません。それはこの動物園がしていることが主流である欧米世界の価値観と照らし合わせてあまりにも逸脱しているからであるのと、しかし『残酷』は面白いんです。

 

そして中国には『娯楽』が足りないんです。

 

ゲームセンターでいい年したオッサンが日本製のコインゲームに勤しんでたり、喧嘩をする夫婦の周りに止めるでもない数十人の野次馬が出来たり、ネットカフェ(网吧)にたむろしたり、そのぐらいしか娯楽なんてないんです。

 

日本の習慣でセブン・イレブンへ入ったら漫画が一冊も置いていないことに嘆いたり、中国産アニメ観ようとしたら日本やアメリカアニメの丸パクリで呆れたり、中国人に面白いドラマがあるか聞いたら、そんなもんねぇよと鼻で笑われたり、そんなことが往々にあるんです。

 

ですからこのエサやり風景を残酷だ何だという前に、今の時代に適していない中国の文化の少なさを指摘すべきだと思います。そして中国もいくら楽しみが少ないとは言え、こういうことは自制すべきでしょうね。もう内輪だけ楽しければ良い、っていう時代じゃないんですから。

 

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個人的には嫌悪されど批判はしない。
黒きオーラ URL
生の中国を知る阿井さんのブログは、大変興味深い内容ばかりです。
中国道中記、毎回とても面白いですね。
今回の中国の残酷動物園の話は、日本でもニュースやネット上で話題になってたのを覚えてます。
いや、あの動画は、凄かったですな。

今回の道中記で面白いというか感心したのは、生贄ニワトリ購入を断った日本人オバチャン辺りのエピソードです。
阿井さんたちの分まで支払ってくれた中国人客の器の大きさに、敬服しました。
「楽しみたくないヤツは楽しまなくていいよ」で波風立たないのは、異なる価値観も容認する精神を感じます。
些細なエピソードかも知れないけど、少し中国を見直しました。

さて、中国の「残酷動物園」、私は全面的に否定はしたくない。
近代人の常識からすると、やや異端な考え方かも知れませんが・・。
肉食動物に活餌を与える行為が「残酷」という価値観は、欧米、正確には近代の欧米の価値観です。戦後以降の日本人も。
・・虎に生きた動物を与えて捕食する様を楽しむ娯楽は、私個人としては嫌悪感を感じますが、これが絶対悪だと断定はできないと思います。
虎に喰われる鶏は、我々人間も(他人任せで)日常的に殺して喰ってるワケですし、それが目の前で虎が殺してるから残酷、店で金払って死体買うのは文明的・・なのでしょうか。
そうカン違いするのも、文明人の無知と傲慢かな、と感じることがあります。
・・私なりの考え方は
「中国残酷動物園は個人的には嫌悪するが、外国人がとやかく批判すべきでない」
イヤなら行かなければよい話。
スペインの闘牛とか韓国の犬食い、日本の捕鯨も、↑と同じ考え方ですね。
ついでに言うと、欧米人が狩猟で動物撃ち殺す娯楽は紳士の嗜みで、中国人が虎に活餌与える娯楽は野蛮なのか?
私はどっちも野蛮極まりないと感じますが、どちらにもやめろとは言わないですね。
う~~む。。。
しゃおりん URL
動画、思わず見てしまいました。
「生け贄」動物園のニュースは知っていたのですが……勇気を出して初めて見ました。^^;

悩ましい問題ですね。にしても数年前から西側メディアにバッシングされているというのに、五輪を終えた昨年9月にも続けられていたというのが驚きです!

中国は、対外的なイメージアップを図ろうとするなら、やはりこうした残酷ショーは止めさせたほうがよいのでは? バーチャルでもなんでもいいから、生命を弄ぶようなことは止めて、もっと健全?な娯楽を増やそうよ~~^^;
面白いと思う人間は野蛮なのか否か
阿井 URL
『我不要看』【私は見たくない】と、紛うことなき日本語訛りで言ったから絶対何か起こると内心ドキドキしました。僕は脅えすぎなのかもしれません。

諸国には文化としての残酷さがありますが一概に責められることではないのですが、問題はこれを中国人は文化として捉えているのかということです。この動物園にそれほど長い歴史はないと思いますし、集客の手段以上の価値はない気がします。そこがまた批判の対象となります。

僕は、人間の残酷性を確認するという意味でこういうのはあった方が世の中のためになると思うんですが(別に虎はエサを虐めているわけでもありませんし)、金や利益とかと簡単に結び付くような作りになっていてはいけません。

エサを虎の遠くから放すなどして、『野生に戻すための訓練』という建前を補強した方が良いと思います。


ちなみに僕は中国人の友人と北京の動物園へ行ったときにワシやタカが一同に住むコーナーへ寄ったんですが、そこに一匹だけ毛色の違うフラミンゴのような鳥が地面に立ってたのを見たんです。

ありゃ何だ?
と友人に尋ねたら
エサじゃね?
と冗談のような返事が返ってきましたが、僕は、さもありなんと納得してしまいました。
無題
阿井 URL
しゃおりんさん>

オリンピック期間中は止めていたのかもしれません。中国のことを考えれば止めさせなければいけない催し物ですが、でもこれが中国らしいと言えばらしいので続けて欲しいという思いもあります。

しかし中国はさっさと娯楽の種類を増やして欲しいですよ。それと、去年実施された北京市内の博物館全館無料という処置も解いてほしいです。行く前に予約が必要になってより不便になりました。
※スタッフが美味しくいただきました
犬彦うがや
アマノジャクなのであえて。
もうどんどんやったらいい。
動物園はエサ代たすかってると思う。
お客の見たいものを相応の対価で提供する。
シンプルな構造です。

愛せないのなら、ただ去れ。と、ゲーテも言っています。
「やめろ」と言ってもやめないでしょう。
しかし、それが赤字になるならやめるはず。
おもしろがる人がいて、淘汰されずに百年続いたら文化と呼ばれるかもしれない。
無題
阿井 URL
犬飼うがやさん>

面白がる人がいる以上廃れることはないでしょう。それに、維持費をどうまかなうのか考えると何の解決策も出ないのも真実です。

なんか秘密クラブみたいに生のエサ遣りを別ルートで提供するのもありかも。

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