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栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
34
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
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ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      

日本でどれほど話題になったかわかりませんが、個人的に今月気になったニュースがこれです。

 不思議なスイカ爆発事件=ナゾの“膨張剤”は日本でも普通に使われていた

 

この“爆発スイカ”の関連ニュースが先日買った新聞に載っていたのでここで紹介します。

※以下のリンク先は全て中国のニュースサイトになっています。

 

 


“爆発スイカ”市場で販売量が3割落ちる(抄訳です)

 ※ニュースソース:京華時報 2011年5月24日

『もともとスイカってのは大きいほど売れるんだけど、今は大きいほど買う人がいない』双橋(注・北京市)市場のスイカ卸売り人の王さんは不満を言う。

“爆発スイカ”の報道と季節的要因のダブルパンチでここ一週間の市場のスイカの売り上げが3分の1減って、値段が1斤(500グラム)2,5元から1,5元に下がった。(注・季節的要因の理由は書かれていない。今年は例年より暑くないということを指しているのだろうか)

王さんが言うには、以前は15万キログラム売れていたスイカも、今では11,5万キロ程度しか売れない。

中国農業科学院ナンダカカンダカの陳副主任によれば、植物自身もホルクロルフェニュロン(注・ホルモン・サイトカニン)、つまり植物成長促進剤を生産しこれがなければ正常に生長しない。どんな果物にも穀物にも野菜にもホルクロフェニュロンは存在し、「植物の生長を調節するだけで人体には何の影響もない」と話す。

しかし『膨張剤』は人が植物に添加したホルモンで、いかなる化学合成物には毒性がある。だからホルモンが果物に残留する最低量を決めて、人体と環境に悪影響がないようにしなければならない。

 



“爆発スイカ”騒動を受けて、膨張剤とは無関係なスイカ関係者も大打撃に遭い、死活問題へ発展しました。

そこで四川のとある農民が中国のマイクロブログ新浪微博でこんなツイートを流しました。


 ※ニュースソース 2011年5月24日新快報 スイカ農家が微博で潔白を訴えスイカを売る

 xigua1.JPG

『うちのスイカは甘いし食感が良いし毎年たくさん売れてるよ。今年はあの膨張剤がスイカを爆発させたってニュースでヒドイ被害を被ったよ!数万斤のスイカが畑で腐っていて、ダラダラしてたら全部腐っちゃう!優しい人はリツイートしてください。去年は11,2元で売ってたけど、今年は0,34元で売るよ。腐らせるよりマシさ』 


このツイートは発言者の望み通り大勢とそして有名人の目に止まったこともあり8時間足らずで2,6万回もリツイートされました。

 

 ・爆発以前の問題・

今回のスイカ不買騒動は原因を“爆発スイカ”ひとつに求めるのは酷な気がします。スイカなんて昔から問題が多かったでしょう。

 

スイカと聞くとボクが思い出すのは、留学先の中国人民大学の校門前にやってくる軽トラです。軽トラに積まれた無数のスイカはスーパーで買うよりも安く、しかも先輩から「どこどこの軽トラのスイカは美味い」という情報を仕入れていたので暑い夏は世話になりました。

大学前に車をつけて商売をする彼らがどういう人間かは言うに及びません。城管(警察権力を持つ都市管理員)が来たら客を置いて逃げていく、そんな人たちです。

 

住んでいる場所のおかげもあったのか、幸いにもボクは今まで問題のあるスイカを買うことはなかったんですが、過去にこんな人を嘗めたスイカが世に出たことがあります。

 

それが“注水スイカ”です。

 ※ニュースソース 2010年7圧26日の斉魯晩報から

注水スイカとは水を注射して重量を文字通り水増ししているスイカです。喰ったら腹を壊すと言われていますが切ったら真っ赤な液体がこぼれて一見して危ないとわかるので、喰って味を確かめる必要はないでしょう。

 

 

こんな粗悪なスイカに引っ掛からないためには露天などではなく、信頼の置けるお店で買えばすむことです。

 

軽トラ、ワゴン車、手押し車などを使って移動しながら果物等を売っている行商人たちは大抵無許可で営業しています。彼らが売っている品物は美味しいかも知れませんが出所も知れず衛生状態も保証できない果物です。しかし近所のスーパーよりも安く買えることがあるし、露天商や手押し車で並んでいる方が美味しそうに見えるということもありついつい買ってしまいます。

 

しかし怪しいスイカを買わないように自衛を心掛けて、スイカの外見や中身に目を凝らしても騙されてしまうことがあります。

 

それが“イカサマ重量計”です。スイカの重さを量る秤が細工されていて、目盛りが実際よりも多めに表示されるようになっています。客は針が指す目盛りを信じて高い金額を払うことになります。

 ※ニュースソース 2009年11月3日 東北ネットから

 

計量結果が1グラムまできちんと表示されるデジタルの重量計も信用できません。

 ※2009年7月29日 三峡晩報から

上のニュースでは、パスワードを入力すると実際より大きい数字が出るように設定している重量計を使うスイカ売りのことを報道しています。 

6キロのスイカを8キロだと言われても、見抜くのは至難の業です。この“イカサマ重量計”はそこを狙った小狡い手口と言えるでしょう。

 

 ・販売方法の虚を突く・

“爆発スイカ”“注水スイカ”“イカサマ重量計”もその浅はかな発想の根底にあるのは『重さ』です。中国では肉や魚そして野菜や果物、その他食料のほとんどが1斤(500グラム)いくらで量り売りされています。高級デパートだろうがスーパーだろうが市場だろうが無認可の露天だろうがそれは変わりません。

スイカも然りで、1玉いくらでは売っていません。

 

 

 ・爆発スイカで吹き飛ぶ信用・

今回の売り上げ3割減というニュースは、これまでのスイカに対する不信感が“爆発スイカ”の一件で可視化されただけで、もともと火種は少なくなかったんです。

うちは膨張剤を使用していません。という農家の宣言は涙ぐましいものがありますが、身の潔白を証明するにはまだ軽薄に見えます。

  

スイカが甘いか苦いかは叩いてみれば音でわかると昔から言いますが、今は普通のスイカを判断するのが難しくなっています。実績のある正式なお店で通常の値段で買うという選択肢がベストなんでしょうが、それは手堅すぎてつまらないですし、何より家計に響きます。

  

気に入ったスイカがあったら買ってみて、切ってみて食べてみたら美味かった。

 

そういう楽天的な感想が言えるようになるために今回の“爆発スイカ”の事件は、生産者と販売業者と消費者に自分たちが『正当な対価』を享受するため何をすればいいのか一度考えて、食の安全性を見直す機会になればと思います。

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無題
さむる
このサイトを読むたびに、日本に住む人間が当た
り前と思っている多くのことが、モラルを維持で
きるシステムに支えられているのだと痛感します。
市民が法を守るという事は、「文化」や「民族性」
などではなく、役人の腐敗を防いで法の下の平等
を保障する事にかかっており、そしてそれを担保
するのは権力者による情報の隠蔽を許さない報道
・言論の自由の存在だと思います。
民主化を忌避し続ける限り、彼の国のモラル崩壊
はとどまらないのだろうな、と思います。
無題
阿井 URL
さむるさん

コメントありがとうございます。

中国の食品偽装は産地偽装や類似品使用ってレベルじゃありませんからね。食べ物じゃない物を使って、そしてすぐバレます。
普通ならバレるのが怖いから巧妙に偽造したり、良心の呵責があって人体に悪影響の少ないように細工します。ですがこっちじゃ、バレてなんぼ、害があってなんぼの偽造をためらいなくやります。

商売上のモラル崩壊が続くとまともな商売人もやる気をなくしてしまい、真面目でも不真面目でも売り上げ変わらないなら、と手を抜く人が少なくありません。
だから消費者の我々が目を光らせて彼らの堕落を見張っていなければいけないんですけど……

しかし中国で長いこと暮らしていたら、床拭いたゾウキンでテーブル拭かれても別に良いかって思ってしまう慣れが怖いですね。

爆発スイカを嘆いて、信号無視やその他のモラルハザードを無視し続けていたら、いつまで経っても何も改善されません。

刑の厳罰化や法の強化では根本的解決にはなりません。ボクは難しいことは言えませんが、「その悪事は誰かが見ている」という意識が人々に根付かない限り、今後も食品偽装事件は起き続けるんじゃないでしょうか。

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