味千ラーメンの濃縮還元トンコツスープ報道の間を置かず、またもや中国の外資イジメがはじまりました。
今回のターゲットは中国人が大好きなケンタッキーフライドチキン、いわゆるKFCです。
ニュースによると、事の発端はマイクロブログユーザーのつぶやき。
KFCの店外で豆乳粉と書かれたダンボールが積まれているのを見たユーザーが、怒りに満ちたコメントを現場の写真つきでつぶやきました。
KFCに騙された。豆乳って粉末のだったんだ…それに全然知らないメーカーのだし
この発言が発端となり、とある掲示板サイトではケンタッキーの豆乳を今後飲まないように皆に呼びかける不買運動に発展。
そして、あるメディアがマイクロブログにアップされた写真をもとに、段ボール箱に記載された無名の豆乳メーカーの名前をネットショッピングサイト《淘宝》で探し出すことに成功。その豆乳粉末1袋480gの価格がたった15元という安価だったことが火に油を注ぐことになり、KFCは味千ラーメンの二の舞を演じさせられてしまいました。
・原価厨大暴れ・
豆乳1杯の原価は0,7元なのに、KFCの店頭ではホット豆乳が5,5元、アイス豆乳が6,5元という高値で売られていることと、普通の店で1元や2元で売られている豆乳すら大豆を煮て作られているという事実に中国の原価厨が大激怒。
何より、(確かに一度も店頭で作り立てとは宣伝されていないけど)インスタントの豆乳粉末を使って外国企業が中国人を騙していたことに、原価厨がただいま発狂しているわけです。
・高い=栄養がある?・
味千ラーメンのときもそうですけど、ネットユーザーの怒りの根源にはどうやら『高価な物は良い』という盲目的な信仰がありそうです。
でもよく考えてくださいよ、と。たかだかファーストフードのチェーン店が客の健康にいちいち気遣ってるわけないだろう、と。客の方だってハンバーガーとかフライドチキンを食べるときに栄養価やカロリーを特に気にしてないわけだし。気にしないからこそご一緒にポテトとコーラなんですよ。
そして『高価=高品質』って式はそもそも前提が成り立っていません。
KFCのセットメニューは25元程度で決して安い値段ではありませんが、手が出せないほどの価格でもありません。だからこそKFCやマックなどは中国での業績を着実に伸ばし全国各地に出店を展開できているのです。
第一、20元程度出して本物のラーメンやハンバーガーとかを食った気になっているのがおこがましいです。
KFC豆乳騒動は、その豆乳粉に違法添加物が入っていないか絶対調査すべきだ。という八つ当たりのような段階にきています。
確かにもしも違法添加物が入っていた場合、KFCへの非難は避けられないでしょう。企業として責任を取らなければなりません。
ですがここまで事態が発展した背景には、KFC側の非を何としてでも見つけてやろうとする中国側の執念を感じずにはいられません。
味千ラーメンとKFCの一件で、中国人が外資企業に抱いている感情が浮き出てきましたね。
それは、外資が嫌いなのに外資を信頼しているという矛盾した感情。これを一言で表せる言葉があります。『嫉妬』です。
中国が自分たちでKFCやマック等のブランドを作らない限り、こういう問題ってのは起こり続けるんじゃないんでしょうか。
さて、次のターゲットは…これまた中国人が大好きなスターバックスコーヒーでしょうか。スタバのミルクって牛乳じゃねぇんだって!詐欺だ!!とかね。