久々にアンドリーと会ってきました。
オタクロシア人としてボクに世界の広さと漫画の影響力を教えてくれた彼だけど、久々に会ったらクソオタっぷりに磨きがかかっていた。
冬休みで故郷のヤクーツクに帰っていたアンドリー。どうせ暇でアニメしか観ていなかったんだろうと尋ねると、意外なことにブリーチやワンピースなどのシリーズ物は見ているが今期の新作アニメには全然興味がないのだという。
「今回面白いアニメがないな」
一般的にオタクって漫画やアニメを見るのが好きな人、と分類されるんでしょうけどそういうのを見なくなったオタクの方が濃ゆいオタクなんだ。
『そらのおと』にも劇場版『涼宮ハルヒの憂鬱』にも興味を覚えないアンドリー。じゃあ今はいったい何にハマっているのかというと、なんと『ジョジョの奇妙な冒険』を全巻読破したらしい。
『ジョジョの奇妙な冒険』といえば、独特の絵柄のせいで日本人でも毛嫌いする人が少なくない人気漫画。そのことをアンドリーに言うと、なんか誇らしげに微笑んだ。
その後、いい年した大人とロシア人が北京の留学生街でお互い好きなスタンド(作中に出てくるキャラクターたちの超能力)を語り合う奇妙な展開に。
前から思っていたのだが、アンドリーは作品の矛盾や間違いに関してかなり厳しい。厳しいだけならいいのだがその答えをボクに求めてくるのはお門違いだ。今回も意味不明なスタンド能力とか不可解なラストとか、なんかいろいろ聞かれた。
しかし、ほとんどの読者がわからない、というか理解するのに諦めているジョジョのおかしなところをボクなんかが説明できるわけがない。
そんなボクに業を煮やしたアンドリーは
「なぁ、オレの代わりにアラキ(作者名)に電話して聞いてくれよ。」
なんだよそのロシアンジョークはとアンドリーを見返したが、どうやらマジっぽい。アンドリーは日本の読者と漫画家の距離はかなり近いと思い込んでいるようだ。そりゃ昔のコミックスには作者の現住所が載ってたりしたけどさ。
面白いアニメをアンドリーから教えられることはあったけど、そう遠くない日に昭和の名作漫画とか勧められるのかなぁ。
ああ、あとアンドリー、デビルマンのラストが残酷すぎるだって。お前本当になに読んでるんだよ!
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