このチラシを御覧頂きたい。
これはボクの癒しプレイス漫画喫茶B3でもらってきたものです。
描かれているのは・・・犬夜叉と殺生丸でしょうか。
そうです。なんと北京にあの乱馬2/1の乱馬やジャイアントロボの草間大作でお馴染みの山口勝平さんがやって来るというのです。更にコードギアスのオレンジことジェレミアで怪演を振るった成田剣さん(素直に犬夜叉と殺生丸のデュエットって言えよな)と、元声優で今は芸能事務所ウォーターオリオン社長の福島央俐音さんも来ます。
北京在住のオタクなら行くしかないこの祭典。当然ボクも参加するつもりでした。
その日に先約があると気付くまでは……ちくしょう、もうチケット買っちゃったよ。誰が来るのかわからない格闘技イベントのチケットを……
中国でこんなのやるなんてーなんて珍しさに飛びついたらこのザマです。
しかしこのチラシってなんか変なんですよね。
どこが変かと言うと、犬夜叉の絵が描いてあるのにチラシにはひと言も『犬夜叉』と書かれていなくて、見ればこの絵は高橋留美子先生の描いたものではありません。
イベント内容にアフレコと書かれているんですけど、これって声優さんと参加者がアニメのキャラのアフレコをやるってことですよね。これって大丈夫なんでしょうか。
ボクは中国の魅力って言うのは幅の広いグレーゾーンにあると常々思っています。
中国には多くのコピー商品が幅を利かせています。衣服しかりパソコンしかり食べ物しかり、それは非難されることですし、それで損害を被る人がいる以上やめるべきことなんですけど、中国という範囲だけで限定すれば需要と供給が成り立っちゃってるから別に止めるべきことではないんですよね。(もちろん中国人が被害者と加害者の関係になることも多いです)
コピーブランドでも外見がそれらしかったら本物よりもそれを安く買い、売った方も得をすると。
アニメDVDも粗悪な海賊盤とわかっていながら買って観て満足しちゃう。
コピーでハッピーになれる国民性と、白より黒よりグレーゾーンが一番デカイ世界、それが中国の可愛いところであり、直さなければならないところであります。
でもグレーゾーンに堂々と本物引っ張り込んだら、少なくてもその場所ぐらい綺麗にしとけよ。
本物が来るのにニセモノで客呼んだらダメに決まってるじゃん。しかも明らかに犬夜叉を描いているのにそれを明言してないって、まんま同人の手法じゃん。
このイベント、利権関係とかはちゃんとクリアしてるんでしょうか。それともチラシには書かれていないだけで、小学館や高橋留美子先生の許可は取ってあるのか。もしくは、声優がなんのアニメのどんな役をやろうとそこには権利とか発生しないのか。
後者であって欲しいです。大使館とかANAとか在北京日本人学生憩いのカレー屋ばんりが絡んでるしなぁ……でもスポンサーにアニメ関係の会社が一個も入ってないのが気になる……
大穴で、このチラシは単なるファンが個人的に作ったもので、権利関係なんか全然知らなかったなんていう可能性もあります。
それで詳しくチラシを読むと公式ブログなんてあるからそこに行ってみたら、チケットがないとダメだとかケータイとかカメラは専用の袋にしまうとか、まぁけっこう厳しい規則が書いてあったんですが、その中に「あなたが聞きたい声優お二人の名台詞を送って下さい」なんてのがありました。
やっぱり声優は自分が演じたキャラを自由に出来る権利がある程度あるのかな。それともその権利は声優事務所のものになっているのか……?
うーん、よくわかりません。
あと、このイベントって別になんのタイアップもなさそうなんですよね。チラシには山口勝平企画源内妖変図譜なんて書いてありますけど、これがそうだったらもっと大々的に宣伝するでしょうし。
山口勝平さん方はいったい何の目的があって北京まで来るのか、すっごい知りたいです。