今年は日中友好条約が締結されて30周年という目出度い年であるので、それを記念してうちの大学で日中交流会という団体ができました。
そのおかげで先月は彼らと一緒に、半ば強制的にお祭りをして、これからもよろしくという運びになったんですけどそのときボクら日本人はソーラン節を披露しました。二週間ほどユーチューブで金八先生のドラマを観たり、ニコニコ動画で学生たちが練習している動画を見たり、初音ミクがカクカク踊ってるのを観たりして練習していたわけですが、その甲斐あって本番は拍手で迎えられました。
と、これでめでたしめでたしだったら良かったんですけどところがそうはいかない。今度は交流会の学生たちが来月にあるパーティのためにそれを踊ると言うことになって、ボクらが指導することになりました。
面倒くさいなぁと友人たちが口々に愚痴りながらも、頼られてるならやらなきゃいけないということで慣れない踊りに四苦八苦している中国人学生を監督することになったわけですが、お世辞にも上手いとは言えない出来でかなり不安になる。
そして今日はそのリハーサルでボクは中国人と一緒に会場に行ったんですが、何故かボクも踊ることに。
まぁ良いか、と他のメンバーを待っていたら日本人の友人がいつまで経っても来やしない。
・・・・・逃げやがった・・・・・・
人様に見せるにはまだまだレベルが足りないとわかっているので、恥ずかしい思いをする前に逃げ出したくなり、不安で辺りを見回していると凄いチームの姿が飛び込んできた。
なんか・・・・全員コスプレしてる・・・
あれ何?あれ何物?と狼狽えながら隣の中国人学生に尋ねたら
コスプレに決まってるじゃん❤
と
お前そんぐらい知ってんだろ、オタクなんだからよって口調で返される。
どうやら彼らはうちの大学のアニメ研究部みたいなもので今回のパーティで劇をやるらしい。しかしボクは奴らがちゃんとした劇をやれる、ましてや一個にまとまれるとは思えなかった。
何故なら、コスプレに統一性がまるでない。
東方の腋巫女霊夢がいたり、ブリーチの破面がいたり、D.gray.manの誰が、コードギアスのスザクとC.C(なんでルルーシュはいないの?死ぬから?)、元ネタがわからないゴスロリがいたり、みんなが自分の好きなキャラを好き勝手にコスプレしたという感じ。
これでどうやって劇を作るんだ・・・と半分ドキドキしてたら、ふいに幻想的な音楽が鳴り出した。日本の、聴いた限りでは同人っぽいサウンドだった。
すると突然。
腋巫女霊夢がクルクル回り出した。
そしたらゴスロリがちょこちょこ中心まで歩いて来た。
スザクが剣を抜き、お姫様風のコスプレイヤーに差し出した。
破面が出てきたと思ったらC.Cに首根っこを掴まれて退場させられた。
えーと・・・・なんだこれ!!?
まったくわからない・・・・というよりコスプレしたキャラの特徴を全然捉えられてないじゃないか。これが中国オタクの楽しみ方なのか?!
狐に摘まれたような心持ちでリハーサルに臨んだら、緊張とか消えててとても気楽にできた。
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