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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
40
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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2016226日(金曜日)、北京からまたしても一つの日系企業が姿を消しました。

私はその会社にかれこれ5年ぐらい働いていましたが、会社の解散日が26日ならば会社が解散するという知らせを受けたのも26日でした。私を含む社員は全員、当日になって初めて会社が解散することを知らされました。

 

今回は26日当日に何があったのか、現在の私が書ける範囲で記録を書き残していこうと思います。

尚、記憶を元に書いているので記憶違い、聞き間違い、聞き流し等が原因で事実とは異なる記述があるかもしれません。

 

 

26日の朝は普段と違っていました。パソコンを立ち上げても会社のメールが使えず、内部のソフトウェアにログインできず、資料を保存しているサーバーにも接続できないという状況でしたがその時はまだエラーが重なったぐらいにしか思わず部長(日本人)に相談しに行くと、これから日本の本社から取締役が来るから待っていろとのこと。

本社から取締役が事前の連絡もなしに来るのは異常です。ですが、その時すらまだ最近の人手不足から来る業績不振に口出しするために来たんだろうかということを考えましたが、今振り返るとそうあって欲しいという希望だったのかもしれません。取締役が予告なしに中国まで来ている意味を理解した私は「ああ、この会社もうダメなんだな」とこれから起こる事を受け入れようと決めました。

 

中国人通訳(多分本社から来た人)、部長、取締役、北京の法律事務所の弁護士(多分)たちの計67名ぐらいが並び、部長及び取締役が日本語で会社が解散する旨とその謝罪、そしてこれから補償金などについて説明会を開くということを話し、通訳がそれを中国語に翻訳して社員に伝えました。

 

その後質疑応答の時間が設けられましたが、特に混乱もなく社員全体で計5回しか質問は出ませんでした。そのうち私は3回質問をしました。質問した内容とは

 

1.今日の仕事はどうするのか。

2.日本人マネージャーが出社していないがそれは今回の件と関係有るのか。

3.社員が一名旅行に行ったままだが彼女に対してはどう説明するのか。

 

3点です。会社側の回答は以下の通りでした。

 

1.今日は何もやらなくていい。説明会を終えたら帰って良し。

2.日本人マネージャーは現在解散に関して動いているから来られない。

3.彼女にはメールで伝えており、彼女との説明会は後日開く。

 

各社員いずれもこの日どころか3月以降の仕事もありましたが、メールもサーバーも使えなくされては仕事もできません。また本日をもってこのオフィスに来られなくなりました。

 

それから各社員は会社の備品(オフィスの鍵、ノートパソコン等)を回収させられ、私物を持って帰るための袋が配られて整理整頓を始めました。もともと私物の持ち込みは少なかったので多い社員でも二袋で済みました。私は一袋だけでしたが今考えると全部ゴミとして会社に残しても良かったです。

 

 

説明会は10時から会社とは別のビルにある会議室で一人ずつ行うことを告げられました。受ける順番は入社の浅い順からで、私は最後から3番目で1400からの予定でした。(社員自体それほど多くありません。)

 

待っている間は暇でした。事前に知っていたら本でも持ってきていたのにこんな日に限って何もなく、たまに会社のメールチェックをしてエラーが表示されてもっと虚しくなるということを何度もしてしまいました。癖というか習慣って本当悲しいです。しかも社内には社員を会議室まで連れて行く法律事務所のスタッフがいるので何かお互い会話しづらい感じ。

 

途中で昼休憩を挟みましたが飯が喉を通らず、私はその時になってようやく自分がかなりダメージを受けていることに気付きました。自分では「ああ、なんて面白いことが起こったんだ」とニヤニヤながら友人にメールを送ったり電話したりしていたんですが体は騙せていなかったようです。

 

そして1400になり会社から歩いて10分ぐらいのところにあるビルのオフィスで説明会を受けました。会議室は四畳もないような狭さで、そこに部長と取締役そして中国人の弁護士と日本人の弁護士の計4人がいました。部長の挨拶もそこそこに経済補償金や再就職先、会社機密の保持、そして今後は在宅勤務となり場合によっては出社してもらう必要がある等伝えられ、日本人の弁護士から補償金に関する具体的な内容の説明を受けました。多分中国人社員は中国人の弁護士から説明を受けたと思います。

 

説明会は一人20分が予定されていましたが私は補償金等に特に異議がなかったので契約書にサインして10分ぐらいで終わらせました。

それから近所の行きつけのバーに行き、マスターや客に会社が解散したことを伝え夕方からビールを飲み、友人相手にくだを巻いて夜の10時ぐらいまでウィスキー等を飲み続けました。店内の皆が私に優しくしてくれました。

 

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