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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
40
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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 特にホットでも最新でもないライトノベル関係のニュースの紹介をば。
 
 2013年5月10日の台湾のニュースから

 買った小説に「122箇所の翻訳のミスがある」
 -男は日本語能力を問われると驚きのあまり無言になり起訴された-

 hentai.jpg
 
 http://www.ettoday.net/news/20130510/205130.htm
 台湾のニュースサイトに飛びます
 
 http://www.cccnews.com.cn/2013/0510/29025.shtml
 中国大陸のアニメニュースサイトに飛びます
 
 ニュースの内容はこうです。
 
 台湾の呉という男性(当時22歳)が2012年に翻訳版『変態王子と笑わない猫。』(中国語タイトル:変態王子與不笑猫)の2巻を購入して読んだところ、翻訳上のミスを数多く発見し、『流鳴別館』http://blog.liouming.net/)というウェブサイトで『尖端(数多くの日本のライトノベル、ミステリなどを翻訳出版している台湾の出版社)の翻訳もおかしくなったな』、『家に帰って自分で翻訳した方がマシ』、『グーグルで翻訳したのか』、『俺が先生になってやろうか』、『この本はクソだ』等と散々こき下ろした。
 

 そのコメントを見た本巻の訳者の黄彦彰が怒り、呉を告訴した。法廷で呉は「翻訳には122個の誤りがある」と言い、また自分は日本語を5年間勉強し、日常的な読み書きの能力には問題ない。翻訳の質が悪いと思い、読書の邪魔をされたから自分の意見を発表したのだと主張した。
 

 しかし検察がその小説の日本語の原書を持ち出し、呉に朗読と翻訳をお願いしたところ呉は驚きのあまり押し黙ってしまった。そのため検察は呉には翻訳の正否が判断できるほどの日本語能力はなく、翻訳の内容に不満を持ち妄言を垂れ流した名誉毀損の罪を加えて起訴をした。


 
 「じゃあお前この本読んでみろよ~!!」→「ぐぬぬ……」と言う流れが、ウソ彼女がバレた童貞のようでちょっと同情を覚えてしまいます。
 ってか、法廷で日本語のライトノベルを読ませるなんてどんな羞恥プレイ……
 
 アマゾンで2巻を冒頭部分を試し読みしたところそこまで変な文章は書かれていませんでしたが、人前でラノベ朗読は確かにイヤすぎる。
 
 
 この事件がその後どうなったかは不明で、記者が呉の家の付近の住人にインタビューしたところ、どうやら呉は兵役に行ってしまったらしいです。
 
 
 rena1.jpeg
 呉くんはね…徴兵されちゃったの…
 
 
 まさかのひぐらしエンド。訳者の黄彦彰からも返事はなく、結末はわからないままらしいです。
 

 そもそも本当に『122個』も間違いがあったのなら、呉も朗読できないからと言ってダンマリせずに、表でも作って提出した方がよっぽど客観的な証拠になったと思うんですけどね。

 朗読できない→日本語能力低い=だから指摘そのものが間違い。って構図はちょっとおかしいような。


 それにこのニュースを見る限り、訴えたのは訳者個人であり、尖端出版社は関与していないように見えるのも気になります。これらの疑問点はニュースに書かれていないだけで解決済みならそれまでですけど。
 
 
 ちなみに訳者の黄彦彰は本巻の他に『イコノクラスト』『アルスラーン戦記2』、小説版『秒速5センチメートル』等を翻訳しており、訳者として確かな実績を持っています。




 と言ってもシリーズ作品全てを訳しているわけではなく、問題となった『変態王子と笑わない猫。』も翻訳したのは2巻のみで、3巻以降は陳冠安という訳者が継続的に翻訳しております。
 

 それが翻訳者または出版社の都合か、それとも翻訳の質に問題があったからなのかは不明です。
 

 台湾には日本語の翻訳者なんか腐るほどいそうですし、実際黄彦彰が本作を翻訳したのは2巻だけです。

 黄が読者の単なる悪口で法廷に駆け込んだのは翻訳者が固定したシリーズの翻訳を容易に得られず、すぐに担当がすげ替えられてしまうという世知辛い翻訳業界の実態が背景にあったのかもしれませんね。まぁ私の妄想ですけど。
 

 そもそもこの裁判って本当にあったんでしょうか……検察のドSな仕打ちを見ると作り話にしか思えないんですよね。
 

PS
ACfunのコメント多すぎ。毎度のことながら読むのしんどいです。
 
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無題
くじら URL
まさかのひぐらしエンドまで一連の流れが綺麗すぎてフィクションかと思ってしまうほどですね。

>人前でラノベ朗読は確かにイヤすぎる

死ねる
Re:無題
阿井 URL
くじらさん、どうもこんばんは。

まさか本人も掲示板で悪口言ってただけで裁判沙汰になるとは思っていなかったでしょうね。
でも法廷で出てきたのが『インテリぶる推理少女とハメたいせんせい』じゃなくてよかったです。いくら台湾でもこの本が翻訳されるかどうかはわかりませんが。

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