トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く海賊王テーマパーク　絶対正規版が出ない海賊版

　２４歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。

副管理人　阿井幸作(あい　こうさく)

　28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

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トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く

このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。　　　　　　

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2024/04/25 [Thu] 15:22

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海賊王テーマパーク　絶対正規版が出ない海賊版

2012/05/23 [Wed] 02:37

　中国の江蘇省にONE PIECEのテーマパークが無許可で建設されるというニュースは、開幕式直後の5月16日時点では全く話題にならず、その後日本で騒がれるようになってから逆輸入という形で中国のネットでも盛り上がりを見せた。

　アニメ系のニュース総合サイトでも日本語版の人民網の記事を貼りつけて『またパクリか?』という論調の記事を書いている。この記事の最後に気になる記述があった。それがこの赤線の箇所だ。

　

　「日本のネットでは開幕式で書かれている『海賊王』は海賊版の名称で、正規版の名称は『航海王』だと指摘もされている」

（注）中国サイト：http://acg.178.com/201205/131678325798.html

　中国のネットに流れているONE PIECEの漫画やアニメのタイトルが『海賊王』だから別段気にしたことはなかったが、集英社からちゃんと許可を取っている浙江人民美術出版社は『航海王』のタイトルでコミックスを発行している。

　

　しかしニュースのコメント欄でも「正式名称『航海王』って言うんだ」という声があるように、正式版を見たことがない人間はそもそも『航海王』というタイトルを知らないだろう。

　無許可のONE PIECEテーマパークに『海賊王』と名を付けたのは主催者側の訴訟逃れの意図もありそうだが、『航海王』なんて地味すぎるタイトルじゃ客が呼べないという思惑の方が強そうだ。また、主催者自身正式名称を知らなかっただけのような気もする。

　ちなみにこちらのニュースサイトではONE PIECEのキャラクターの人形や建物などの写真を大量に掲載している。何の説明もないので非常に紛らわしいが、これらはみな日本で行なわれたイベントの写真だろう。

　

（注）中国サイト＊http://finance.21cn.com/newsdoc/zx/2012/05/18/11894368.shtml

（注）中国サイト：http://life.21cn.com/humour/chat/2012/05/18/11896187.shtml

　
　最初に紹介したニュースには、このテーマパークのデザインは日本のアニメデザイン専門会社に協力してもらっているらしいと書かれているので、上記のクオリティのものが既に製作されていると誤解を招きかねない。

　さて、デザインを請け負っているというこの日本のアニメデザイン専門会社がどこなのか非常に気になるところではある。もしかしたら無許可と聞いて一番血相を変えているのは彼らなのかもしれない。

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