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自己紹介:
24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。
副管理人 阿井幸作(あい こうさく)
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山田悠介がいつの間にか中国進出していた件
2011/10/09 [Sun] 19:20
よく本を書いに行く中関村図書ビルの【ミステリ・ホラー】コーナーを漁っていたら見知った作家の小説を発見した。
リアル鬼ごっこ
の作者・
山田悠介
が放った第4作目のホラー小説
【あそこの席】
が中国語になっていたのだ。
翻訳出版されている日本の小説を見つけた時、私が最初に気にかけるのは翻訳の精度ではない。作家や訳者による『前書き・後書き』があるかどうかだ。
そしたら思いもかけず、山田悠介本人が中国人読者へ向けた前書きが載っていた。本を購入していないので記憶を頼りに転載するしかないが、その『前書き』には読者へ向けた挨拶と、今年は作家生活10年目となる節目だから云々、そして今後の意気込みなどが(中国語で)綴られていた。
正直言って至極平凡な内容だったが、
「中国人読者のみなさん、こんにちは」
なんて挨拶から始まる『前書き』に、作家・山田悠介の人柄が伺えた。
ブログにも以前捻りのない山田悠介批判を書いたことがあるが、私は山田悠介が書いた小説はどれも読んだ上で嫌いという評価を下している。その評価はそのまま作家山田悠介本人への人物像につながっていたのだが、最近になって私の中で彼に対する印象が好転していっている。
2001年にデビューして以来10年もの間、ネットでずっと内容の底の浅さと文章力の稚拙さを責め立てられ、老若男女から馬鹿にされてきた小説家が山田悠介だ。【山田語】とまで形容されたその特異な日本語や明らかな文法の誤りを訂正すれば、
『個性がなくなった』
と更に罵倒された稀有な存在である。
しかし山田悠介はそんな批評に言い訳をするのでもなく自分の読者のためだけに小説を書き続け、作品が映画化などすればその発表会に顔を出した。そこにはある種の『プロフェッショナル』な一本気の精神が感じ取れる。
そういうわけだから山田悠介が中国の読者に向けて特別に【前書き】を寄せたのも不思議なことではない。
現在中国では【あそこの席】の他に、デビュー作【リアル鬼ごっこ】と【8.1】の計3冊が翻訳出版されているようだ。(海賊版らしい本は数に入れない)
京東商城
:
:
:
(ここに前書きが全文載っている)
豆瓣
:
豆瓣などのコメントを見ても、文体の奇妙さに触れている人は誰もいないので、あの妙味は翻訳の過程で消されてしまったのだろう。中国人読者が『頭痛が痛くなる』ような【山田語】を味わえないのは実に残念なことである。
そして、
『まるで中学生の作文、小学生が翻訳したみたいだ』
というコメントに関しては、訳者に非は全くないと反論を加えたい。
豆瓣
:
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