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栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
42
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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本書は香港人SF作家 譚剣が送るSFミステリで、2012年に香港で出版された本の簡体字版です(簡体字版の出版年月日は201411月)。後ろの推薦コメントには島田荘司推理小説賞の第一回受賞者 寵物先生(Mr.ペッツ)と第二回受賞者 陳浩基が寄稿しています。

譚剣と言えば『人形軟件』シリーズが有名で特に一作目の出来には私も感動させられました。 

 未来形小説 人形軟件 著:譚剣

 


孤島で光子ゲート転送の実験をする科学チームを率いる張学然は物体の転送、動物実験を経て最後である人体実験の段階に来ていた。その実験体になることを志願した売れない小説家の陳志偉が機械に入り最終実験が始まる。何も問題なく成功すると思われた実験だったが結果は失敗し、転送された陳志偉は首と体が分離された死体となった。張学然は古い知り合いである名探偵・巫真とその助手の林菁菁を島に呼び、この失敗が単なる事故なのかそれとも誰かに仕組まれた事件なのかの調査を頼む。事件の可能性が色濃くなる中、孤島では日本刀による密室殺人事件が発生し実験は更に暗礁に乗り上げる。


 

 

本作で出てくる光子ゲートとは例えば『ハイペリオン』にも登場した星から星へ物質やら人間やらを一瞬で移動させることが物質転送装置のことです。

 

本当なら生きた状態のまま転移先に送られるはずだった被験体の陳志偉が首と胴体が真っ二つになって「出現」したものだから、リーダーの張学然は実験妨害と見て旧友であり有名な探偵巫真に捜査を依頼します。しかし、ただの探偵の巫真に専門的な科学知識などあるはずありません。ですが張学然は彼にそんなこと知らなくても捜査はできると言い光子ゲートについて詳しい説明はしません。この辺りはちゃんとミステリ畑の読者を対象にしていて、本書にはSF小説によくある長々とした技術の説明もありませんし、もちろん読者に専門的なSF知識は必要としません。

 

犯人の目星もつかないし動機もわからない、システムも誰かに侵入されたかどうかすらわからない中で推理は徐々に光子ゲートの存在を認めるという話になります。光子ゲート自体は完成していて物質転送ができるのですが、じゃあ光子を利用したゲートがあれば転送以外に何ができるのだろうと考えて、名探偵巫真はSF小説さながら、しかし極めて現実的な推理を披露します。結局SF小説的展開はなかったのですが、作者の譚剣にはそれを否定して物語をミステリ小説に寄せるのではなく、その結果を受け入れたSF小説を書いて欲しかったです。

突飛な推理が披露された時には「アレ?これバカミスじゃない?と興味を引きつけられましたが、ミステリとしてはともかく物語として非常によくできたオチになってしまった結果、この本にSFミステリとしての魅力がなくなってしまいました。

 

あと、本書には被害者の陳志偉の他にその妻の陳子慧、第二の被害者の陳好道、そして警察官の陳永仁という4名の『陳』さんが登場するのですが特に意味はなさそうなので何故読者が間違えやすい命名をしたのかが気になります。

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中国の東野圭吾と言われる有名サスペンス小説家・周浩暉の作品がまた盗作されたようです。

 

発端は611日に周浩暉が読者から貰った通報です。読者から雑誌『青年文摘』の6月上第11期に掲載されている短編『河豚殺手』が彼の短編『西施笑』と内容が一致しているという連絡があり、周浩暉が盗作を確認しました。そしてある読者(通報者と同一人物?)がマイクロブログでその作者である王某に盗作を指摘したところ、王某は謝るどころか「周浩暉って誰だよ」とうそぶくばかりか周浩暉を馬鹿にする対応を取ったため、周浩暉がその一連のコメントをリツイートしました。

 

 

現在、周浩暉のそのツイートは500以上もリツイートされ、また王某のマイクロブログも500以上のコメント(主に批判)が寄せられて炎上しております。

 

 

冒頭で『また盗作された』と書きましたが、周浩暉の盗作被害と言えば201412月に著書『邪悪催眠師』のストーリーやキャラ設定、犯人の動機などがテレビドラマの『美人製造』に酷似しているとしてプロデューサーの于正を訴えて、20163月に著作権侵害裁判をやったばかりです。

 

江蘇省の作家・于正 『美人製造』で起訴される

 

 

その裁判も泥沼になりそうなのに体力有るなぁと感心させられますが、周浩暉は自作の『西施笑』と『河豚殺手』が具体的にどこが似ているのかを書いておりません。ですのでネットで落ちている2作品を読み比べてみました。

 

『西施笑』

http://c.tieba.baidu.com/p/3015844192?see_lz=1

『河豚殺手』

http://www.vccoo.com/v/6962ff

 

 

周浩暉の『西施笑』は食通の主人公が年老いた料理人にふぐ料理をご馳走になり、西施笑と呼ばれるふぐの卵巣が如何に絶品であるかと教えられるグルメ小説です。

王某の『河豚殺手』はいわゆるショートストーリーと呼ばれる内容で、日本人ふぐ調理師が父親の敵であるマフィアのボスにフグ毒を盛って毒殺するという話です。

両方共ふぐが登場していますがそれだけで盗作とは言えないでしょう。両作品ともキモになっているのは中国におけるふぐの伝統的な食べ方です。

 

本当かどうかわかりませんが、中国にはふぐを調理した際にまず調理師や主人側がふぐを食べて安全性を証明し、それから客に提供するという伝統?(民間伝承?)があるようです。

http://www.360doc.com/content/11/0518/20/1205635_117748333.shtml

 

 

『西施笑』では主人側である老人の料理人が主人公に先んじてふぐの卵巣を食べ、『河豚殺手』ではふぐ調理師が先に味見することで敵に無警戒に毒を食べさせています。『河豚殺手』では「東方では調理師が先にふぐを食べて、30分間なにもなければ客に提供するルールがある。」と書いているものの、日本にもそんな風習があったかな?と疑問が生じますが書き手も読み手も中国人ですので別に気にするところではないでしょう。

 

さて、このエピソードだけでしたら周浩暉も中国に古くから伝わっている話を流用していると思うので盗作とは言えません。作品のオチに触れることになりますが『河豚殺手』で調理師が食べたふぐには実は毒なんか入っておらず、別の手段を使ってふぐ毒による中毒死に見せかけて相手を殺すというトリックが『西施笑』にも出てくるのです。

 

周浩暉が明言していないので確定できませんが今回の盗作疑惑はトリック盗用疑惑なのです。

 

 

この問題が今後どういう進展を見せるかわかりませんが、もし裁判にまで縺れ込んだ場合中国の法廷がトリックの盗用疑惑にどのような決断を下すのか興味が湧いてきます。

 

中国の小説家にはよく『中国のスティーブン・キング』やら『中国のアガサ・クリスティ』など『中国の○○』という肩書が付いていますが、これによく利用されるのが東野圭吾でしょう。名前だけに留まらず彼の作品すらも頻繁に使われこれまでに幾度も『容疑者Xの献身に劣らない』とか『中国版白夜行』などのキャッチコピーに利用されてきました。


 まず1人目はご存知周浩暉。

死亡通知単 黒暗者 著:周浩暉

 周浩暉がいつ頃『中国の東野圭吾』と呼ばれ出したかは不明ですが、彼の百度百科(中国版ウィキペディア)には2年以上前からその記述があったはずです。(百度百科:周浩暉



 2人目はおそらく出版社側のアマゾンのSEO対策で勝手に『中国の東野圭吾』と名付けられた賀奕。


五道口貼吧故事 著:賀奕


 アマゾンの編集者推薦文に『賀奕とは誰だ?中国の東野圭吾だ!五道口に潜む文章の鬼才。』と書かれていますが言ったもん勝ちとはこのことを言うのでしょう。(アマゾン:五道口貼吧故事



 そして3人目は各作品が映画化されているばかりか日本を除くアジア諸国で翻訳本が出版されているサスペンス小説家の蔡駿です。



蔡駿 地獄変

 2016年5月16日のニュースによると彼の新作『最漫長的那一夜-第二季』の発表会であるゲストが賈樟柯(ジャ・ジャンクー)が東野圭吾の『パラドックス13』の映画を撮る(参考:中国では日本ミステリの映画化がブームなんだろうか)ことに触れて、『賈樟柯は東野圭吾の作品を撮らなくていい。中国の東野圭吾はいまここにいる。賈樟柯に蔡駿の作品を撮ることを薦めてみよう。』と話していたことを紹介しています。(ニュース記事:蔡駿の新書の同名ドラマが準備中


 ですが2015年10月の時点で『蔡駿は人々に中国の東野圭吾となることを期待されている。』(ニュース記事:蔡駿『最漫長的那一夜』)と言われており、おそらくこの『最慢長的那一夜』の映像版が発表される頃には蔡駿は『中国の東野圭吾』として正式にニュースで紹介されるでしょう。


 ・東野圭吾の成り方
 今の中国の小説界の風潮だと恋愛描写を含む社会派サスペンス小説であれば全て東野圭吾関係の異名を名乗れることになり、愛する人間のために犯罪に手を染める話であれば『中国の容疑者Xの献身』として売りに出せます。ですが、2人目の賀奕に抱く違和感からもわかるように中国でもベストセラー作家である東野圭吾の名前を冠する以上はある程度名前が売れていなければなりません。既に肩書きと一体化している周浩暉はともかくベストセラー作家の蔡駿がいま『中国の東野圭吾』を名乗ることで、東野圭吾作品は読んでいるけど中国国内の小説は全く知らないという読者層の獲得が見込めます。

 だから今度もまたサスペンス小説家が新作や映像化発表の時に注目をあつめるために東野圭吾を名乗るかもしれません。そしてその際には賀奕はその席から蹴落とされているかもしれませんが。

前回の続き

 参考サイト

 



海賊版サイトとネタバレ師との間に一体なにが起こったのか。まずは海賊版サイト『鼠絵漢化』が発表した『掲示板のネタバレ師の通報を受けて鼠絵が全ての中国語版マンガを撤去した件に関する通知』を見て、あらすじを簡単にまとめたいと思います。

 


『掲示板のネタバレ師の通報を受けて鼠絵が全ての中国語版マンガを撤去した件に関する通知』

 

鼠絵は一本の通報によって「呼び出し」を喰らいました。関係者の協力の下、この鼠絵を粛清しようとした勇者の正体を調べたところ、驚くべきことがわかりました。それは掲示板に長年ネタバレをアップしていたlawofuekiだったのです。

彼はもともと鼠絵漢化サークルに所属していましたが入団テストの成績が普通だったのでワンピースの翻訳をさせていませんでした。その後彼は掲示板のワンピーススレッドやジャンプスレッドに簡単な翻訳や転載をするようになり、いつしか有名人となり、鼠絵漢化サークルを退団しました。

そして、lawofuekiは毎週木曜日にあらゆる海外サイトに張り付いてジャンプスレッドにジャンプを最初に転載する「神」のような存在になりました。

 

つい最近になって鼠絵がアップした翻訳に間違いがあったことで、鼠絵と掲示板の間に軋轢が生じたが、これがlawofuekiを刺激したのか彼はその後「合法的な利益を守る」という名目で鼠絵を通報するようになり、Twitterでもジャンプの編集部に密告しました。

彼は正義の名の下に通報しているしれませんが、彼自身も毎週マンガを転載しています。我々(鼠絵)がやっていることは確かに真っ当なことではないですが、彼のような小物に関わっている暇はありません。


 

 

『鼠絵漢化』の声明は今回の騒動に対して特に謝罪はしておらず、通報による処置も取ってペナルティも受けたと説明し、文章の大半が通報者であるlawofuekiを責める内容でした。

 

 

しかしlawofuekiは『鼠絵漢化』の声明に対して?(両者の声明がどちらも削除されているので時間軸がよくわからない)以下のようなコメントを発表しています。

 


『鼠絵を通報したことに対して責任を持つ。自分がしたことに後悔はしていない。』

 

きっかけは最近鼠絵の微博に晒されたことだ。鼠絵の原文を理解していない勝手な解釈の翻訳には前々から不満を持っていたが、これがTwitterで通報した原因じゃない。私が通報した理由は鼠絵が非常に下品だからだ。

私は以前鼠絵に属していたがそれは今回の通報と関係はない。今回の件で各所に大きな影響を与えてしまったが後悔はしていない。そして違法アップロードに関して、私が掲示板に転載していることも正規版の著作権を侵害しているだろうという指摘があるかもしれないが、私はそれを否定しない。もし今後違法アップロードで制裁を受けてもその処分を甘んじて受け入れるつもりだ。違法アップロードをする人間はみなこういう覚悟を持ってやっていると思っている。

中国という正規版と海賊版の狭間で存在している奇形的な社会が現在の状況を作り出した。私はもう掲示板での業務を辞めるつもりだ。それが自分の行為の責任である。


 

 

事態を釈明しているようで責任転嫁の態度が見え隠れし文面から真摯さが伝わらない鼠絵に比べるとlawofuekiのコメントからは騒動を引き起こした人間が持つ覚悟が感じられますが、彼が正義であると思い込むのは軽率です。事件の経過を見ると鼠絵の横暴な態度に腹を立てたlawofuekiが自爆的な行動を取ったと言えますが、私から見ると双方は同じ穴のムジナでありどちらが正しいかは判断しづらいです。

 

ちなみに上記のlawofuekiのコメントを載せているサイトはlawofueki贔屓で鼠絵批判を展開していて、その非常に長ったらしい文面には今回の事件で浮かび上がった鼠絵への疑惑や鼠絵の過去の所業などがつぶさに記載されていますが、公平性の面で信憑性に欠けます。

ここで取り上げられている鼠絵の問題点を紹介するのも面白そうなのですが情報の裏取り作業も含めると本当に何日かかるかわからないのでここではやりません。

 

 

私は今回の事態を単なる仲間割れとしか見えませんでしたが、双方の言い分を見ると同業他社同士の潰し合いだったことがわかりました。そして事件が大きくなった理由は以下2つの存在にあると思います。

 

 

1.翻訳組の存在

日本語のマンガを中国語に翻訳する団体のことを翻訳組、アニメやドラマに中国語の字幕を付ける団体のことを字幕組と言いますが、日本のマンガやアニメに限定すればこれらの仕事は一般的に無償のボランティアのようです。(他の海外アニメや海外ドラマも金銭が発生していないかは不明)

私は過去にマンガの翻訳をしていた中国人と2回会ったことがありますが、彼らは私の「バイト代いくらだったんです?」という問いに対して「そんなの貰うわけないじゃないですか」と驚いたように答えてくれました。

マンガやアニメ好きの中国人にとって翻訳組などはタダでも良いからやりたい仕事なのかもしれません。(しかし中国語のマンガの最新話を作るにしたって中国語に翻訳する以外にコマのセリフを中国語に修正するDTP作業もあるから全ての作業者が一銭も貰っていないということは考え難いです。まぁそういう世界だと言えばそれまでですし、ある程度以上の仕事はボランティアではない人間が担当しているかもしれません。)

 

lawofuekiも当初は鼠絵の翻訳組に所属していましたが、新人には人気のある作品を割り当てられないようでワンピースの翻訳には参加できなかったそうです。そして彼は個人でワンピースの最新話を翻訳して掲示板にアップするネタバレ師となりましたが、これが鼠絵の仕事内容とかぶっていますので両者は敵同士となるわけです。

 

lawofueki贔屓の上記サイトには鼠絵の誤訳を紹介しており、lawofuekiも鼠絵の下手くそな翻訳に怒りを覚えていたとコメントしているので、時には両者の間で喧嘩が発生したのでしょう。そして鼠絵にとってもよりによってネタバレ師に自分たちの翻訳の質が個人より劣ると指摘されると腹が立つわけで、ネタバレ師を攻撃したりネットに晒したりしたようです。

両者の険悪な関係が今回の事件を引き起こす要因の一つとなりました。

 

 

2.海賊版の存在

鼠絵とlawofueki双方のコメントを見て失笑してしまうのは双方とも自分がやっていることを悪いと思ってはいるのですが、だから海賊版業界から手を引いて償いますという結論にはならない点です。通報された鼠絵はlawofuekiだって同じことをやっていると拗ねてみせ、lawofuekiの方は「いつでも捕まる覚悟はある」と全く信用出来ないセリフを吐いています。

 

lawofueki贔屓の上記サイトでは鼠絵批判を繰り返していますが、鼠絵はけしからんという論調で進んでいるコメントの結論が「だから海賊版サイトの利用を止めるべきだ」とはならず、「鼠絵漢化ではなく他の海賊版サイトを見るべきだ」になっていて海賊版サイトの是非を考えることを放棄しています。そして鼠絵は翻訳などをボランティアにタダでやらせているくせに企業として儲けているのがけしからんという主張もしていますが、ここらへんはちょっと嫌儲的な考えで賛同できません。儲けているからダメ、ではなく、この行為自体がダメだと言えないと批判にはならないでしょう。

 

海賊版が既に文化として根付き、良質な海賊版作品を作り出して商売ができるまでに発展してしまったことで海賊版をアップロードする作業者もそれを享受する読者も海賊版がなくなるということを想像できないから今回の事件はひとつの海賊版サイトとひとりのネタバレ師の争いという形で終わりそうです。


・終わりに 

2015年に『熊猫漢化』という海賊版サイトの関係者が日本で著作権違反で捕まったことで現在そのサイトではマンガの違法アップロードが行われていないことを考えると、海賊版サイトはいつなくなってもおかしくない存在ですし、「いつでも捕まる覚悟はある」と豪語したlawofuekiも実際に何らかのペナルティを受けることになるかもしれません。しかし、仮に鼠絵がなくなっても他のサイトでは相変わらず海賊版マンガはアップされ続けるでしょうし、鼠絵のように儲けたいと考えて新たに海賊版サイトを作る者も現れるかもしれません。更に、ワンピースの翻訳で有名だったlawofuekiが引退するということを受けて、今度は自分が彼のようなネタバレ師になってやると考える者もきっと出てくるでしょうし、あの海賊版サイト(ネタバレ師)が気に入らないから通報してライバルを減らす手段を取る者も現れるかもしれません。

 海賊版マンガや違法アップロードは既に同好の士だけが楽しむ趣味の世界を超えて、相手より一分でも早く最新話をアップしてやろう、相手よりもっと上手く翻訳をしてやろうと鎬を削る世界と化し、遂にはライバルに特攻を仕掛けて共倒れを狙いドロドロの内情をさらす仁義なき戦いの世界へと突入しました。ですが読者側からすれば今後も中国語版をアップしてくれれば誰でも良いので、今回のような共倒れは二度と起きないで欲しいと言ったところでしょう。ですので今回のような騒動は決して海賊版根絶には繋がらないと思いました。

主に日本のマンガ、とりわけ『ワンピース』や『進撃の巨人』などの有名作品を中国語に翻訳し、日本の発売日よりも早く最新話の中国語版をアップロードするサイト『鼠絵漢化』でトラブルが発生したそうです。

 

このサイトは2013年に自分たちが翻訳した『進撃の巨人』が漫画雑誌に無断転載されていることに腹を立てて注意したところ、外野から「お前らだって勝手に翻訳してアップロードしているじゃないか」と指摘を受けたことがありますが、中国人のマンガ読者からすればたくさんのマンガを無料で翻訳し、しかも日本より早く公開してくれるところですので重宝されているようです。

 進撃の巨人が読めるのは漫画少年だけ!

しかし2016510?(具体的な日時は不明)にサイトからマンガが全て撤去される事件が発生し、511日に公式サイトから『掲示板のネタバレ師の通報を受けて鼠絵が全ての中国語版マンガを撤去した件に関する通知』という声明が出ました。

  

この件はマンガを勝手に中国語に翻訳してアップロードする海賊版サイトと掲示板でマンガの早バレを提供するネタバレ師の『仁義なき戦い』であり、どちらが正義というわけではありません。少なくとも私の目には内ゲバというか仲間割れに見えました。

中国の海賊版業界の内情を理解するためにもその顛末をまとめようと思います。ただ、関連サイトを読めば読むほど情報が多すぎてすぐには整理できないので、一旦参考サイトだけをメモして後日まとめたいと思います。

 

参考サイト

http://www.yxdown.com/news/201605/291842.html

http://www.zhihu.com/question/46177975

http://www.weibo.com/p/1001603974765743326288


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