主に日本のマンガ、とりわけ『ワンピース』や『進撃の巨人』などの有名作品を中国語に翻訳し、日本の発売日よりも早く最新話の中国語版をアップロードするサイト『鼠絵漢化』でトラブルが発生したそうです。
このサイトは2013年に自分たちが翻訳した『進撃の巨人』が漫画雑誌に無断転載されていることに腹を立てて注意したところ、外野から「お前らだって勝手に翻訳してアップロードしているじゃないか」と指摘を受けたことがありますが、中国人のマンガ読者からすればたくさんのマンガを無料で翻訳し、しかも日本より早く公開してくれるところですので重宝されているようです。
しかし2016年5月10日?(具体的な日時は不明)にサイトからマンガが全て撤去される事件が発生し、5月11日に公式サイトから『掲示板のネタバレ師の通報を受けて鼠絵が全ての中国語版マンガを撤去した件に関する通知』という声明が出ました。
この件はマンガを勝手に中国語に翻訳してアップロードする海賊版サイトと掲示板でマンガの早バレを提供するネタバレ師の『仁義なき戦い』であり、どちらが正義というわけではありません。少なくとも私の目には内ゲバというか仲間割れに見えました。
中国の海賊版業界の内情を理解するためにもその顛末をまとめようと思います。ただ、関連サイトを読めば読むほど情報が多すぎてすぐには整理できないので、一旦参考サイトだけをメモして後日まとめたいと思います。
参考サイト
http://www.yxdown.com/news/201605/291842.html
http://www.zhihu.com/question/46177975
http://www.weibo.com/p/1001603974765743326288