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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
41
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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一個人的環球航海/著:

 

北京ブックフェアで見かけて気になったのでアマゾンで購入した本。

タイトルを邦訳すれば『たった一人の世界航海』となる。一人の中国人がヨット一隻のみを頼りに長い年月をかけて世界を一周するという内容なのだが、全体的に昨今の中国の覇権主義を後押しするようなきな臭さを感じさせる。

 


筆者の墨(中国語発音・Zhai mo)は山東省の鉱山業者の家に生まれ、しかも生来の虚弱体質且つ美術家であり本来海の男などにはなるはずもなかった。しかし留学時に出会ったノルウェー人の老人から航海の魅力を教えられ、中国人で初のヨットによる世界一周達成者となることを夢見る。そして彼はとうとう中国を出発し、航海中にはサバイバル生活らしく暴風雨に遭って死ぬ思いをする他、米軍基地に漂着して尋問を受ける、現在中国とベトナムで領土争いしている西沙諸島で『自国領土を守る』『勇敢な』中国軍から叱責を受ける、海賊に物資を取られるなどなど様々なアクシデントを乗り越えて、2007年から2009年までの間の2年間で単独での世界一周を達成するのだった。


 

 

あらすじはこんなもんです。本の前半部分が筆者の生い立ちや世界一周する前の準備等の話ですので、残りのページで2年以上をかけた船旅を描写するにはボリュームが少ないです。

  

 

筆者は航海の魅力に取り憑かれるとともに、中国人ではまだ誰もヨットによる世界一周をしたことがないという話を聞き、更に海洋ならばビザは不要というアドバイスを受け(中国人にとって諸外国のビザの取得は難しいです)、それならば自分が最初の一人になってやると野望を持ちました。その後、ヨットと言ったら日本だろうということで日本で船を購入し、近辺の海を航海し、さて準備OKだというところで資金不足に直面します。

ですが中国のテレビ局が番組を作るということで出発地点の山東省日照市から巨額の支援金を貰い、その問題は解消されることになります。そこで大規模な式典も催され、更に日照市の市長から船の名前を『日照号』にするのはどうだろうかと打診され、筆者はこれを承諾しました。

 


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 ┌(┌^o^)┐ホモォ...



 料理本かなと思って買ったら腐女子向けのイラスト集だった。


 てっきり『モコズキッチン』や『男子ごはん』的なちょっと洒落た男の料理を漫画で教えてくれる本かと思ったんだが、まさか擬人化画集とは……中華料理を始め、西洋料理、日本料理、飲み物、屋台の食べ物などが美青年・美少年の姿で描かれている。料理の作り方なんかもちろん一切載ってない。


 
 

 


 キャラクター特性の欄にある『CP』とは『カップリング』の意味。その料理の具や付け合せがCP相手として書かれているのだが、『うどん』のCPが『豚骨スープ』になっているのは香港風だ。



 中国では『おでん』が『関東煮』の名前で浸透しており、本書にもそのイラストがあった。しかしそのイラストは擬人化したおでんが自身もおでんだねになって鍋に入っているという内容だった。

 
 
 
 
 これはまさか田亀源五郎先生の漫画『おでんぐつぐつ』をリスペクトしている!?



 『料理美男図鑑』は『美男図鑑』シリーズの第一弾として登場した。本シリーズは今後『理科美男図鑑』『文科美男図鑑』『音楽美男図鑑』『体育美男図鑑』などの刊行を控えているらしい。

 角川書店が出版している漫画雑誌『天漫』では以前に中国の各都市を擬人化した『中国城市擬人化』という漫画が連載されていたが、中国ではこのような嗜好は女性向けジャンルのほうが強いらしい。『共産党美男図鑑』とか闇ではもう出ているんじゃなかろうか。共産党の擬人化というか美男子化だけど。まぁ、『共産党美化』はずっと昔から公式で行われているよね。

中国の新星出版社が数回に渡る発売延期の末ようやく出版してくれた鳥山石燕の『百鬼夜行』全画集。

 

本のサイズは愛蔵版と言っても言いぐらいデカイ。A4サイズぐらいある。帯には『水木しげる 京極夏彦のインスピレーションの源』とコピーが書かれている。この本には中国で出版される日本書籍でありがちな捏造された有名人の推薦コメントはない。

 

本書には『画図百鬼夜行』を始め『今昔続百鬼』、『今昔百鬼拾遺』、『百鬼徒然袋』の4部全てが収録されている。本の大きさからてっきりイラストも大きいと思っていたが、本を開くとこうなっていた。

 

 

右側には各画集全4部が収納されている。サイズはA6程度と言ったところで印刷の出来は上々だ。妖怪の名前には日本語のふりがなが振られ、イラストの下には各妖怪の紹介/説明文が中国語で記載されている。

 

 

そして左側にはA4サイズの妖怪画が収められている。おそらく全妖怪分あるのだろう。紙の質はなかなか良い。

 

しかし個人的には一枚絵なんかいらないから、角川文庫ソフィアから出た『画図百鬼夜行全画集』程度の大きさの本で全4部をまとめて欲しかったなと思う。アマゾンには私と同じように装幀の大きさから画集自体も大きいと誤解した人間が低評価をつけていた。もっと注釈が欲しかったという声もあったが、それはこの本の仕事ではないだろう。

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 久々に読んだ新作で掴まされた。思えば意味不明のタイトルを目にした時点で購入をやめておくべきだった。なんなんだよ『腐女子ガガ 腐女子はみんな宇宙超級のレディーガガ』ってタイトルは。出落ちで見事スベるってことか。
 中国の腐女子文化を理解しようと表紙買いしたらこれだよ全く。
 

 会社では普通の社員として腐女子であることを隠している某編集部勤務の白凝は、会議で使うデータを保存していたUSBをボスへ渡したときに、ボスのパソコンが普段なら表示されない隠しフォルダが表示される設定になっており、ボスがそのUSBに保存されているGV(Gay Video)のデータまでパソコンに移したのを見て愕然とする。しかもカーソルがGVフォルダに徐々に近づいているじゃないか。こんなデータが見られた日には自分の人生が終わる。そこで白凝はボスのパソコンを叩き壊し証拠の隠滅を図った。

 その場はなんとか凌げた白凝だったが、今度はUSBが見当たらない。それを拾ったのは社内でもとりわけ人気の高い副総経理の任寒だった。彼はデータを全てコピーしたばかりか、GVフォルダの中身まで見たと言い…哀れな腐女子白凝はそれから鬼畜系上司任寒に弄ばれることになる。
 
 
 てっきり実録かと思って購入したんだが、展開は無茶苦茶だし都合のいいキャラクターは出てくるし、何より主人公の腐女子が自分のことを可愛いと思っているのが非常に腹立たしくて、内容を調べたところフィクションだとわかり読むのを止めた。単なる腐女子の恋愛小説に興味はない。
 
 
 ただし会社に腐女子バレする発端が私用のUSBとか、会社でQQ(中国のメッセンジャーソフト)を使用し友人と会話していると思いきや、誤って上司にコメントしてしまうとかの公私混同ぶりや、ぶっ壊したボスのパソコンの代わりに山寨(偽物)製品を購入しようとするところなんかいかにも中国らしくて面白い。
 

 しかゲイポルノ・ホモAVに関心を持つ女も腐女子と定義していいんだろうか。二次元のカップリングにしか対象にしないのが腐女子だと思っていたんだけど。結局ボクが読むのを止めたのはこの趣味嗜好の差なのかもしれない。
 

 最近土日は休日出勤して全然自分の時間が取れず、本すら自由に読めません。
 
 というわけで最近購入した本の紹介でもします。
 
 数碼設計

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 荒木飛呂彦の特集が6ページほど。しかし内容は至極簡単な説明にとどまっている。だけど荒木先生が日本では「吸血鬼」や「波紋使い」と呼ばれていると外見ネタを盛り込んでいたのには高評価。
 しかしこの雑誌、新刊かと思ったら2012年11月発行だった。なんで今まで気付かなかったんだろう。
 
 
 貪食記 著者:殳悄(Shu Qiao)

 CIMG0547.JPG
 
 上海人グルメ評論家によるグルメエッセイ。パラパラとめくった感じだとちょっと高級だったり中国じゃ珍しい食事の味やら歴史に自分のエピソードを絡めて懇切丁寧に、しかしくどくならない程度に描写している。
 
 本当なら東海林さだおや椎名誠みたいな肩の力を抜いて読めるB級グルメエッセイが読みたいんだけどね。
 宮保鶏丁に入っているピーナッツは生(茹で)か乾燥かどちらが良いか悩んだり、新しい地三鮮(素揚げしたピーマン、ナス、じゃがいもの炒め物)の具を考えたり、麺の本場中国で「麺の甲子園」やったりさ。

 これじゃ東海林さだおの「中国の丸かじり」だな。
 


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