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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
41
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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 最近土日は休日出勤して全然自分の時間が取れず、本すら自由に読めません。
 
 というわけで最近購入した本の紹介でもします。
 
 数碼設計

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 荒木飛呂彦の特集が6ページほど。しかし内容は至極簡単な説明にとどまっている。だけど荒木先生が日本では「吸血鬼」や「波紋使い」と呼ばれていると外見ネタを盛り込んでいたのには高評価。
 しかしこの雑誌、新刊かと思ったら2012年11月発行だった。なんで今まで気付かなかったんだろう。
 
 
 貪食記 著者:殳悄(Shu Qiao)

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 上海人グルメ評論家によるグルメエッセイ。パラパラとめくった感じだとちょっと高級だったり中国じゃ珍しい食事の味やら歴史に自分のエピソードを絡めて懇切丁寧に、しかしくどくならない程度に描写している。
 
 本当なら東海林さだおや椎名誠みたいな肩の力を抜いて読めるB級グルメエッセイが読みたいんだけどね。
 宮保鶏丁に入っているピーナッツは生(茹で)か乾燥かどちらが良いか悩んだり、新しい地三鮮(素揚げしたピーマン、ナス、じゃがいもの炒め物)の具を考えたり、麺の本場中国で「麺の甲子園」やったりさ。

 これじゃ東海林さだおの「中国の丸かじり」だな。
 


 知日 妖怪

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 毎号日本を特集している中国唯一の雑誌。この妖怪特集号はその8冊目にあたる最新号。
 浮世絵や黄表紙に描かれた妖怪、現代日本画家松井冬子の幽霊画、小松和彦先生のインタビュー、妖怪を扱ったマンガ特集、そして鳥取県境港の水木しげるロードの紹介など日本人が読んでも読み応えを感じる。
 
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 デデデの鬼太郎ってなに?



 宅不宅之玩転東京 著者:琉玄

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 ボクの好きなエッセイ漫画家琉玄氏の日本旅行記。日本の漫画やアニメ、ゲーム、日本食では特にラーメンが好きな作家だったので、いつか日本をテーマにしたエッセイを描いてくれないかと思っていたらまさか来日していたとは。
 
 
 中国人の渡航ビザが緩和されて比較的海外旅行に行きやすくなったからと言っても海外旅行初心者に対してすんなりとビザを取らしてくれないようで、旅行会社から「もしかしたら」取れないかもと言われたり、日本大使館から「何しに日本に行くの?」と電話で意味深なことを聞かれたりと準備段階で前途多難である。
 中国人である彼女自身、ビザが下りない理由が全くわからないから下りるまで気が気じゃない。そのビザの許可が出るまでに覚える後悔と不安感は留学経験者のボクもなんとなくわかる。
  

 この本はガイドブックではないと銘打っているように、東京の名所なんかは特に紹介されていない。無事に来日した彼女はいきなり観光客があまり行かないであろうラーメン屋に行き、その直後松屋で親子丼を食い、更に夜には屋台のラーメン屋でまたしてもラーメンを頼む。旅行中何度も日本の料理の美味しさに感動している。

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 彼女の同行者(女性)はK-BooksでBL系コミックを物色し、普通の本屋では成人マンガを買い、服屋では女子高生の制服を購入するなど2人してとにかく食う遊ぶ買い漁ると物欲にまみれた旅行を満喫しているのだ。

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 この2人の気持ちもなんとなくわかる。ボクも日本に帰ったら日に三度しかない食事が楽しみだし、スーツケースの容量考えて本を買い込みますので。

 限りある時間内で何よりも物欲を優先させ中国にないものを堪能する。この本はガイドブックではないからこそ、中国に滞在して半年に一回ぐらいしか日本に帰れない日本人に読んでもらいたい。

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