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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
41
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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アニメやマンガ文化においては本州からだいぶ遅れている北海道。雑誌やコミックが2日遅れで本屋に並ぶことは子供時代から叩き込まれた内地との埋められない格差である。

 

中でもテレ東が映らない釧路にいる子供たちは、マンガのアニメ化が必ずしもグッドニュースとは思えなくなる。

 

想像してもらいたい。購読していた大好きなマンガが連載誌上で【アニメ化決定!と大々的に宣伝されて詳細情報を読み、18:0018:30 テレ東系列で放送》とアニメ僻地に全く無遠慮な告知を目の当たりにしたときの子供の心境を。ボクはよく月刊少年ガンガンのマンガでその手の悔しい思いをしたおかげで、アニメ化の情報を聞いても「どうせテレ東だろ」と先手を打って失望していた。

 

マンガが2日遅れに到着するのは配送技術の問題や印刷業の限界のため仕方ないと納得できるし、北海道全体が同じ状況なのだからまだ気が休まる。だが北海道のちょっと東に位置しているだけでテレ東の電波が届かない釧路に生まれた子供たちはすっかり卑屈になってしまい、あの有名なポケモンショックが起きたときは友人と口元を歪めながら「釧路で良かったな」と自嘲することしかできなかったのだ。

 

 

そんな試される大地釧路にとうとうアニメショップができたというから驚きだ。その名もmoe staition

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人間誰しもどうでもいいことにこだわりを持っているというか、妙に気にするものでございます。また昨日は気にも留めていなかったことに、今日になって無性に気にかかることもあります。それにその日の気分や感情に左右されることもあります。

守らなければいけない法律よりも、守ったほうが良い道徳に従って行動する場合そのこだわりというものは顕著になると思います。大きな善意には相応の決意が必要ですが、小さな善意はコイントスで放たれたコインの裏表のように、自分が定めた小さなルールやそのときの気分次第で決まることが多々ありま す。

例えばボクは「ありがとうありがとう」とブツブツ呟くだけの乞食にはお金をあげたりしませんが、芸をしている乞食には施しをしてやるようにしています。道に迷っているそぶりをしている人間に対しても、それが若い女なら道を尋ねるフリした売春婦だと決め付けて声をかけられても無視しますが、それ以外の人に対してはできるだけ応えようとしています。
12月20日 午後8時

日本に一時帰国していた知り合いから水嶋ヒロ著の『KAGEROU』を土産としていただく。
ボクはもしかして北京で初めてこの本を読む男じゃないだろうか。

午後10時

北京の沖縄料理店で泡盛1瓶を三人で飲み干す。
白酒と同じで明日に残りませんよという店員さんの言葉を信じたい。

12月21日午前0時

知り合いと北京にあるスナックに行き、飲めや歌えやの盛り上がり。途中で友人が寝てしまい、彼が起きるまで一人でB'zやゆずやハマショーを熱唱。

午前3時

ここ、日本だったらすぐに潰れちゃうよって自慢気に忠告する日本人客と中国人ママの会話を盗み聞き。

日本と同じサービス受けたかったら、チャージ150元程度(約2000円)のスナックじゃなく、もっと高級なクラブや中国人の成金御用達のKTVへ行けよと心底呆れる。おそらく彼は駐在だろうが、なんで北京に来ている日本人は財布のヒモを締めているのに、日本と同等のサービスを受けて当然だと思うのかね。

改めてスナックやクラブのママの仕事が大変だと言うことを思い知る。

午前4時

帰宅。日本ならもう午前5時。空に真っ白な朝日が昇っている頃だろうか。
本日も重要な予定があるのだが、久方ぶりに会う知り合いと過ごす時間の方が重要なのだ。だから用事が満足に済ませなくても、知ったこっちゃない。

午前4時半

眠ることにする。どうせいつ寝ても7時に起きるのだから。


読書の秋ってことなので外に出て本を読むことにした。

 

場所は新光天地という高級デパートの敷地内に設置されているベンチ。本を読むような場所ではないのだが他に読書に適した場所もない。

 

しばらく読んでいると声をかけられた。訛りの強い中国語だった。顔を上げると年齢30代後半ぐらいの男が日に焼けた顔に笑顔を浮かべて立っていた。口調から察してどうやらボクに何か勧めているようだが、ヒドイ訛りで聞いたことのない単語をズラズラ並べてまくしたてられるので何も理解できない。

 

ボク日本人だからアンタの言ってることわからないよ。

 

こんにちの日中関係をまったく無視した言葉で拒絶したものの、男は尚更嬉しそうに話を続けた。訛りが若干緩くなった気がした。

彼の話を数回聞き直してようやく四大仏山やら九華山という単語が聞き取れて、仏教関係の勧誘だということがわかった。

肩提げ鞄から『安徽省九華山仏教協会』と記された手帳を出して見せてくれたが、本当にタイミングが悪かったと言って良いだろう。何故ならそのときボクが読んでいた本は暗訪十年セカンドシーズン。中国の詐欺犯罪を特集した本を読んでいたボクに向かっていったい何をしようと言うのか。

 

北京の留学生憩いの場である漫画喫茶B3がとんでもないイベントをやらかしました。

 

カツ丼25元(300円程度)を注文すると12時間漫画読み放題というカツ丼パックを期間限定ではじめたのです。

 http://blog.livedoor.jp/b3comic/

 

そこでボクは友人とともに夜の七時頃にB3へ行ったのですが、噂を聞きつけた日本人が他にもいたらしく店内がボクが今まで見た中で一番賑わっていました。

 

ボクらにとって他のお客さんはみんな戦友でありライバル。読みたい本が誰かに読まれていればひっそり軌道修正する仲間意識があるのだ。

 

その後見知った顔がやってきて、ボクらはカツ丼パックを薦めた。だがイベント内容をカツ丼を食べなきゃいけないと解釈した彼らはそれを頼まず普通に漫画を読み、帰って行った。

 

その後、客がやってきたら去っていく。6時間経ち10時間経ち、結局最後はボクら二人だけになってしまった。

このときのボクらは、このイベントが

 

カツ丼を頼めば12時間漫画を読める

 

から

 

カツ丼を食べなければ12時間読めない

 

と変化してラスト1時間になると

 

カツ丼食べたら12時間漫画を読まなければいけない。

 

という苦行へと変わった。

 

 

そして午前七時を迎え、12時間を耐えきったボクらは虚しい気持ちのまま店をあとにした。

 

12時間はきつすぎる。だが今までパック料金なんかなかったB3がこういうイベントをやってくれるとは非常にありがたかった。これで深夜パックとかもやってくれないかなぁ


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