味千ラーメンの濃縮還元トンコツスープ報道の間を置かず、またもや中国の外資イジメがはじまりました。
今回のターゲットは中国人が大好きなケンタッキーフライドチキン、いわゆるKFCです。
ニュースによると、事の発端はマイクロブログユーザーのつぶやき。
KFCの店外で豆乳粉と書かれたダンボールが積まれているのを見たユーザーが、怒りに満ちたコメントを現場の写真つきでつぶやきました。
KFCに騙された。豆乳って粉末のだったんだ…それに全然知らないメーカーのだし
この発言が発端となり、とある掲示板サイトではケンタッキーの豆乳を今後飲まないように皆に呼びかける不買運動に発展。
そして、あるメディアがマイクロブログにアップされた写真をもとに、段ボール箱に記載された無名の豆乳メーカーの名前をネットショッピングサイト《淘宝》で探し出すことに成功。その豆乳粉末1袋480gの価格がたった15元という安価だったことが火に油を注ぐことになり、KFCは味千ラーメンの二の舞を演じさせられてしまいました。
アップから削除までの短い時間にKINBRICKS NOWの新着トピックに登録されてしましまして、あちらからわざわざ来られた方にご迷惑をおかけしました。
味千ラーメンといえばボクにとって、中国人に日本のラーメンとはトンコツラーメンしかないという強烈なイメージを受け付けた罪深いチェーン店。という認識があります。
このニュースをボクが知ったのは7月24日のこと。2chのまとめサイトの新着トピックスに上記のタイトルが書かれていたのですが、リンク先のサイトのドメインがfc2ブログだったのでクリックしてもアクセス不可の画面を見るだけだとわかっていたので特に気にしませんでした。それに当日はこれとは比べものにならない大事故が起きていましたし。
しかし翌25日に百度のニュースサイトを開いてみますと、検索ワード上位に『味千 骨湯』などと書いてあります。そしてニュースを読むとけっこう大きなニュースに発展しているじゃありませんか。
今更ながら事件の概要を説明しますとこんなところです。
味千ラーメンはこれまでラーメン1杯分360mlのスープに、牛乳の4倍に当たる1,600mgものカルシウムが入っていると宣伝していました。
しかし味千ラーメンで働いていたというネットユーザーが、味千のトンコツスープは工場で煮込んだトンコツから作られた濃縮還元液と粉末調味料によって作られていると暴露。
そしてその後の調査によって、トンコツスープの素とも言える濃縮還元液には360g中に1,600mgのカルシウムが含まれていることは間違いないのですが、客に提供するために希釈したラーメンにはカルシウムがたった48mgしか入っていないことまでバレてしまいました。
実はボクも味千ラーメンの店先で『1,600mgのカルシウム云々』と書かれて白濁としたスープの写真が掲載されたポスターを見たことがあります。しかし恥ずかしながらそれを見ても、その数値に素直に感心するだけで疑問を抱くことはありませんでした。
それよりも看板に書かれた『ヘルシーフード』という言葉に目を惹かれてしまいます。
なんでラーメンみたいな食い物が健康食なのでしょうか。
味千は以前から『トンコツスープは美容食』といった宣伝を打ち、メニューにも『健康』という言葉を押し出していました。
カロリーが高くて塩分が濃く、全然トンコツらしさを感じさせないスープがどうしてヘルシーなのか。いくら考えても答えは出ません。
そしてもう一つの問題が食品添加物。味千ラーメンのトンコツスープの素に入っていた食品添加物の分量が国家の定めた基準値を超えていたということが判明しました。
2011年4月、中国の衛生部などは食品に違法添加物を使用した食品工場やレストランなどを厳格に取り締まるために使用禁止添加物の一覧表を発表しました。
このおかげでレストランはメニューに「うちは違法な添加物を一切使っていません」という文言を入れたり、店内に違法添加物の一覧表を貼ったり、全従業員の身分証のコピーを掲示したりして政府からの命令を守るとともに、客からの信頼を得ようとしています。
幸いながら味千で使用されていた添加物自体には毒はないそうです。
外国人店員によるアップルストア前テンバイヤー襲撃事件から2週間以上経ちますが、店側が被害者に多額の慰謝料を払うことで手打ちになったようでなんともつまらない決着がついた。
オレもオレもと殴られに来る転売屋が行列をつくる、みたいなことが起こっても不思議じゃないと思ったのだが。
・遭遇・
事件も収束した5月24日の水曜日、用事があって三里屯まで行った道すがらアップルストアにも立ち寄った際、異様な光景が目に飛び込んできた。
アップルストアを囲むように10数人の中国人が大小2つの真っ白な箱を持って立っているのだ。
大き目の箱にはiPad2、香水の箱サイズの箱にはiPhone4と印刷されている、
ボクは呑気に「ああiPad2ってまだこんなに余ってるんだなぁ」としか思わず、アップルストアに冷やかしで入って液晶画面にいたずらに指紋を付けてから店を出た。
そのとき箱を抱えた中年女性がボクに近寄りこんなことを言った。
「iPad2あるよ」
そう、アップルストアの周りにいた彼らは全員テンバイヤーだったのだ。
日本でどれほど話題になったかわかりませんが、個人的に今月気になったニュースがこれです。
この“爆発スイカ”の関連ニュースが先日買った新聞に載っていたのでここで紹介します。
※以下のリンク先は全て中国のニュースサイトになっています。
“爆発スイカ”市場で販売量が3割落ちる(抄訳です)
『もともとスイカってのは大きいほど売れるんだけど、今は大きいほど買う人がいない』双橋(注・北京市)市場のスイカ卸売り人の王さんは不満を言う。
“爆発スイカ”の報道と季節的要因のダブルパンチでここ一週間の市場のスイカの売り上げが3分の1減って、値段が1斤(500グラム)2,5元から1,5元に下がった。(注・季節的要因の理由は書かれていない。今年は例年より暑くないということを指しているのだろうか)
王さんが言うには、以前は1日5万キログラム売れていたスイカも、今では1~1,5万キロ程度しか売れない。
中国農業科学院ナンダカカンダカの陳副主任によれば、植物自身もホルクロルフェニュロン(注・ホルモン・サイトカニン)、つまり植物成長促進剤を生産しこれがなければ正常に生長しない。どんな果物にも穀物にも野菜にもホルクロフェニュロンは存在し、「植物の生長を調節するだけで人体には何の影響もない」と話す。
しかし『膨張剤』は人が植物に添加したホルモンで、いかなる化学合成物には毒性がある。だからホルモンが果物に残留する最低量を決めて、人体と環境に悪影響がないようにしなければならない。
ボクらのグルーポンが中国でやってくれました。
《高朋(グルーポン)がクジ引きで内部の社員を当選させる》
・前日、グルーポンが騰訊微博でiPone4の抽選イベントをおこなったが、ネットユーザーが当選者はグルーポンの内部社員じゃないのかと疑問を持つことになった。昨日グルーポン公式サイトはクジ引きには「確かに職権乱用的な行為が存在した」と認め、すでに副総裁を解雇している。
http://news.xinhuanet.com/fortune/2011-05/12/c_121406955.htm
http://finance.ifeng.com/news/tech/20110512/4014028.shtml
ボクはこのニュースを5月12日の新京報(北京地区の新聞)で見かけましたが、これだけで新聞代1元の元手が取れた気がします。