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HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
42
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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替死鬼 著:井士 イラスト:ekao

 

2012年の角川華文軽小説挿絵大賞(現在の角川華文軽小説大賞)で銅賞を受賞した中国産ライトノベルです。(著者とイラストレーターは台湾人。)中国のラノベを読んでみたくなったので積ん読の中から取り出しました。

 


玉突き事故に巻き込まれ意識不明の状態になった張植は自分の意志とは無関係にこれから死ぬ人間に取り憑いて他人の死を経験するという理不尽な能力を得た。あるときは焼かれ、あるときは刺されて殺され続けた彼が13人目に取り憑いた男子高校生の皮提偉はいじめられっ子だった。皮提偉が不良の楊浩たちからのイジメを苦に自殺をしようと考えていたことに気付いた張植は取り憑いた人間の都合を第一に考えて行動するというルールのもと、そして皮提偉の幼馴染の女の子・林希綺のために不良たちに一矢を報い、彼を自殺から救う。しかし、14人目に取り憑いた人間のせいで張植は更なる苦労を強いられることになる。


 

タイトルの『替死鬼』とは「身代わり、スケープゴート」を意味します。作中で他人の体に入ることを『附身』(取り憑く)と言っていますが、張植に取り憑かれている間、皮提偉の意識はないため彼ら二人が頭の中で会話をすることはなく、取り憑かれていたことすら覚えていません。だから初期の白書ではなく密・リターンズのような設定だと考えてください。

本体が寝たきり状態で今までずっと殺され続けていた張植にとって皮提偉の境遇は同情こそすれ怒ることではないようで、まさに他人事と言った風に冷静に仕返しの計画を練ります。また張植は実は23歳なので大人の知識を駆使して考えられた仕返しはちょっとご都合主義に偏りすぎていないかと思いますが読者の溜飲が下がります。そして張植が取り憑かなければ皮提偉は死んでいたという状況には外部の大人が加入しないとイジメ問題一つ解決できないことに対するやるせなさを感じますが、張植を通じて皮提偉の周囲に彼を大切に思う人間がいたことに読者が気付けるのは不幸中の幸いです。

 

本作の見所は皮提偉の自殺を止めた張植が次に○○に取り憑くところにあります。多分、本作の銅賞授与の理由はまさにその一点にあると思います。皮提偉と違い○○には殺される原因があるので本書は中盤から自分を殺す犯人を突き止めるミステリ小説のような展開になるのですが、張植が皮提偉だったときにやったことのせいで行動に制約がかかっていることも巧いと思います。

もしこの学校に張植が来なければ自殺と他殺で二名の死者が出ていたでしょう。しかしこの話があまりハッピーエンドに見られないのは、もちろん物語のラストにすっきりしていないこともありますが、張植が自分で望んだものではないとは言え問題に介入したにも関わらず態度が軽く、しかも彼の存在が誰にも悟られていないので事態がどう転ぼうが責任を取らない立場だったことが気になったからです。確かに彼は二人の命を救いましたが、正体を誰にも知られていないので誰にも褒められずまた責められもしないというその身の振り方は主人公として正しいのでしょうか。

この話の肝は張植が学園生活で非常に能動的に動く一方、自身の存在を隠して徹底的に黒子に徹するというところにありますが、個人的には誰でもいいから張植自身を評価する人間を置いてもいいのではないかと思いました。



角川華文軽小説大賞


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豪学競技 作者:使徒子/嗶嘰(ビジ)

 


西暦2075年、教育に革命が起きていた。全く新しい「豪学競技」教育システムの登場によって学生は量子ロボットを使用してデュエルを行い、その中で学習と強固な知識を蓄えることができた。文化系の南著はお小遣い欲しさに仕方なくデュエルに参加して他の学部のライバルや友人と出会い始める(コミックスあらすじより引用)


 

自分の知識でアニメの遊戯王のカードバトルみたいなことができるようになった近未来に学生たちは自分の勉強内容にもとづき歴史上の偉人たちを召喚してデュエルをすることにハマっていた。主人公の南著はその時代に紙媒体が好きという変わり者であり魯迅全集を読むほど魯迅が好きで、デュエルの使用キャラも当然魯迅である。

 

他のキャラクターはエジソンとかニュートンとかニコラ・テスラとか科学者を使用しているが、だからと言って文系が弱いというわけではないらしく、如何に召喚した偉人について熟知しているのかが勝負の鍵になるらしい。だからこそ召喚する偉人によってはハイレベルな知識が必要になるのかもしれない。

 

 

主人公南著は魯迅のことを熟知しているためヒロイン枠の呂寒子が召喚したミケランジェロとデュエルしているときに、ミケランジェロのパレットナイフ攻撃に対して魯迅にメスを持たせて反撃しているが、この偉人の情報ってのは嘘や間違いがあった場合デュエルにどう反映されるんだろうか。偉人全てを網羅したデータベースがあってそれに適合しない知識は弾かれるようになっているのか。いろいろ考察ができそうな漫画だし、2巻では物語の鍵を握っているような少女が出てくるので今後の展開並びにどんな偉人が召喚されるのかが楽しみだ。


 下記のURLから漫画を閲覧できます
 豪学競技:http://ac.qq.com/Comic/comicInfo/id/532242

 





 中国のアマゾンにおすすめされた漫画本。第一印象で面白そうだと思った作品が実は日本の書籍の翻訳版だったというガッカリを今まで何度も味わってきた身として変わったタイトルで『rakugaki』という作者の名前にまた日本の本かと期待していなかっただけに、良い作品に出会えた喜びもひとしおだ。


 本作の主人公は2人。1人目は兄貴とその親友のカップリングを作るぐらい腐っている妹と、もと同人作家の母親と非オタクの父親がいる裕福な家庭で暮らす楊唯(読みはYang wei)という非オタクの男子高生。2人目は両親の馴れ初めがコスプレイベントというオタク家庭に暮らし、周りにはオタクであることを隠している佟琪(読みはTong qi)という女子高生。

  
左が楊唯、右が佟琪


 発端は楊唯が妹の楊依が描いた自分とその親友の石葉のカップリングイラストを発見することから始まる。しかし叱りに来たはずの母親は娘に対し「石葉は誘い受けじゃなくて健気受けでしょう」と楊唯には全く理解できないことを言い、彼は尚更混乱する。翌日、楊唯は隣の席の佟琪に純粋な好奇心から「健気受けってなに?」と聞き彼女を狼狽させる。その後もいろいろあって楊唯は佟琪に彼女以上の秘密を持っていると誤解されたまま彼女と友好を深めようとする。



 娘にカップリングを説く母親


 この作品の見所は親のオタク趣味が子供に影響するという点だろう。本書の本来のタイトルが『宅腐2代』(オタクと腐女子の子供)ということもあり、主人公二人の親もまた主役であるべきだ。それを表すかのように、作中では親が大学生だった頃の話が挿入される。中でも私が衝撃を受けたのはこの話だ。

   

 これは佟琪の父親が大学生だったときに参加した同人誌即売会で隣にいた人気同人作家が楊唯の母親だったというエピソードなのだが、注目して欲しいのは「それは今から20数年前のCB10動漫イベント」という文章の下で佟琪の父親が着ているSOS団のTシャツだ。

 (CB10の意味は不明。第10回コスプレ・○○イベントという意味だろう)
 

 これを見たとき「えっ?!ハルヒってもう放送から20年経ってるの?」と怖くなったが、『涼宮ハルヒの憂鬱』のアニメは2006年に放映されているのでハルヒ放送から20年後となると2020年代後半となる。作者は巻末で各キャラの設定を身長から血液型まで考えているのでこの時代設定が単なるミスとは思えない。そこから考えるとこの漫画は敢えて近未来を舞台にしていると理解できる。

(中国で血液型は日本ほど重要視されない。)


 遠藤誉の『中国動漫新人類』によれば中国では2000年頃からコスプレ現象が爆発的に流行したとある。そして私が留学していた2007年にも北京の大学構内でコスプレイベントが開催され、少量だが同人誌(健全)も売られていた。2000年代後半にオタク学生だった中国人もその20年後の2020年代には40歳代となり、子供がいれば楊唯や佟琪の年になっているだろう。


 漫画では楊唯の母親が息子からシンジとカオルをイメージした2本1組のエヴァ香水をもらって喜んだり、娘の楊依に漫画の描き方を教えたりしてアニメや漫画が親子のコミュニケーションを円滑にしている。一方、父親が昔女装コスプレイヤーであったという佟琪も小さい頃は六花(中二病でも恋がしたい!のキャラ)のコスプレをして友達にドン引きされたという過去が描かれている。

 

 初音ミクが母親で戦場ヶ原ひたぎが父親


 この漫画に描かれている親子二代に渡るオタクコミュニケーションって、現在30代でもう結婚して子供もいる元オタク学生の家庭に将来訪れる未来なんじゃないだろうかと思う。

 2巻では『家長会』(生徒の親が学校に来て教育に関する説明を受ける保護者会)で楊唯や佟琪の親が接触することになるようだが、今後は親を巻き込んでオタク家庭同士が交流していくのかが期待だ。


作者のマイクロブログアカウント:落書KI
作品のマイクロブログアカウント:宅腐2代




 

 個人的にあまりハマれなかった作品の第2季(中巻)。 
 
 
 今回も超有名小説家・陳嵐が読者を前に新作を語り、その後作品と関連性のある重大事件が発生するという内容で死者もちゃんと出てくるが、正直な話内容をあまり覚えていないので登場人物がどういう背景を持っていたのかも記憶に無い。2014年11月の上巻刊行からおよそ1年ぶりの2015年8月に出た中巻で、内容も登場人物も全く覚えていないし死者も出たのだからミステリ小説によくある登場人物の一覧表ぐらいは載せておいて欲しかった。
 

 5篇目の『悪童日記』はそこそこおもしろいと思ったが、全体を通すとフィクションを反映した事件が現実に発生するっていう内容を上下巻3冊使ってまで書く意味はあるのか、読者を何年も待たせても良いぐらいの魅力的な結末が用意されているのかという疑問が生まれてしまい、現時点ではまともな評価ができそうにない。おそらく来年に出る最終巻を読んではじめて正当な評価を下せるかもしれない。


 本書は映画化の話もあるみたいだけど、作中作の構造で主軸の他に9本の物語が用意されているし上下巻3冊と長いしで映画会社からすればお得な原作なのかもしれない。


 上巻と中巻が9ヶ月の間隔で出ているから下巻は2016年の中盤ぐらいに出るだろう。作者・赤蝶飛飛は新人作家なのだが3部作をこんなに長いスパンで出す新人作家なんて他にいただろうか。というか、もともと映像化ありきの出版じゃないかと思ってしまうのも仕方がないだろう。

うちの近所だけの話ではないのですが中国の路上駐車が酷いのでいい加減何とかしてほしいと思います。

 近所は道路沿いがレストラン通りのように飲食店が連なっていて、昼夜の食事時は路上駐車が多くなり車の通行に支障をきたしています。



 この画像上の車を色分けするとこういう風になります。



 道路の両端に赤枠で囲んでいる路上駐車のせいで道幅が狭くなり、向こうからやってくるバスの走行が止まっています。この写真を撮影したのは土曜日の13時頃なのですが、こういう渋滞が北京のそこかしこでしょっちゅう起きるのです。

 中国の路上駐車は『停車管理中心』(駐車管理センター)という会社が管理しているようで、常駐している係員が車のワイパーに駐車した時刻を書いた付箋をはさみ、運転手から駐車料金を徴収しています。



 『停車管理中心』によって道路に乱りに車を停める運転手は減っているのでしょうが、そもそもこの組織って必要なんですかね。
 そして道路沿いのレストランにしてもお店の駐車スペースが2、3台分しかなく客に路上駐車させることを前提にしています。
 

 北京の渋滞は路上駐車によって引き起こされていると思うので、大気汚染を減少させるのは路上駐車を厳しく取り締まるのが一番だと思うのですがどうなんでしょうね。もっと言えば車の量を減らして欲しいです。

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