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栖鄭 椎(すてい しい)
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1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。
副管理人 阿井幸作(あい こうさく)
28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。
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九度空間 中巻 赤蝶飛飛
2016/03/23 [Wed] 17:35
九度空間 上巻レビュー
個人的にあまりハマれなかった作品の第2季(中巻)。
今回も超有名小説家・陳嵐が読者を前に新作を語り、その後作品と関連性のある重大事件が発生するという内容で死者もちゃんと出てくるが、正直な話内容をあまり覚えていないので登場人物がどういう背景を持っていたのかも記憶に無い。2014年11月の上巻刊行からおよそ1年ぶりの2015年8月に出た中巻で、内容も登場人物も全く覚えていないし死者も出たのだからミステリ小説によくある登場人物の一覧表ぐらいは載せておいて欲しかった。
5篇目の『悪童日記』はそこそこおもしろいと思ったが、全体を通すとフィクションを反映した事件が現実に発生するっていう内容を上下巻3冊使ってまで書く意味はあるのか、読者を何年も待たせても良いぐらいの魅力的な結末が用意されているのかという疑問が生まれてしまい、現時点ではまともな評価ができそうにない。おそらく来年に出る最終巻を読んではじめて正当な評価を下せるかもしれない。
本書は映画化の話もあるみたいだけど、作中作の構造で主軸の他に9本の物語が用意されているし上下巻3冊と長いしで映画会社からすればお得な原作なのかもしれない。
上巻と中巻が9ヶ月の間隔で出ているから下巻は2016年の中盤ぐらいに出るだろう。作者・赤蝶飛飛は新人作家なのだが3部作をこんなに長いスパンで出す新人作家なんて他にいただろうか。というか、もともと映像化ありきの出版じゃないかと思ってしまうのも仕方がないだろう。
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