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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
41
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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 年末から日本に帰国して実家でくつろいでいたり札幌で遊んでいたりと穀潰しのような生活を放蕩しておりました。地元ではボクと同じように帰省していた小中時代の旧友と久しぶりに再会し、札幌では大学時代の友人はもちろん地元から出て札幌で働いている旧友とも少しの間ですが話すことができたなど、今回は同級生と遊ぶ機会を多めに作っていたため比較的充実した連休を楽しめました。
 
 なんで高校時代を抜かしているのかと言うと、高校卒業してから10年間1人の級友とも再会したことがないから今更会えないからです。灰色の高校生活を送っていたわけですが、別に苛められていたとかハブられていたわけじゃなくて、単にクラスに馴染めなかっただけなんですが、昼休みは他のクラスに遊びに行ってばかりだったし、放課後一緒につるんでいたのは小中時代の友人ばかりだったので、尚更クラスというものに対して思い入れがないです。
 ただこれって小中時代の生活圏から離れた高校に進学した人間ならけっこう当てはまる状況なんじゃないでしょうか。
 
 
 一応高校時代の友人にも帰省中に会う機会もなくはなかったんですが、結局自分から断ってしまいまして。
 
 帰国前にmixiで年末年始の予定を呟いたところ『友人』として登録している高校時代の級友からクラス会をやるからどうって誘いがあったわけですが、あまり仲の良くなかった級友たちと10年ぶりに会うなんてどんな罰ゲームだよとと思い、腰が引けて誘いは無視しました。
 
 10年間何の連絡も取っていなかったとは言えボクの現在の状況は多分この級友を通してみんなに多少は知られていると思うんですが、だからこそ参加したら「中国語喋ろよ」みたいなフリをされる展開が容易に浮かびました。それに就職先を中国に選んだ理由なんかいちいち説明したくないし、北京滞在歴6年目を迎えた今もなお人を納得させるような動機がないので、海外で生活しているという大きなネタを持っていて結局場を盛り上げられないと思うんです。
 
 そもそも中国に住もうが南極に住もうが、10年間音沙汰のなかった奴の生活に普通の人は興味なんかわかないわけで、仮にそのクラス会に参加した場合、級友たちが今までボクの話題なんか全くしていなかった現実に直面するる可能性の方が大きい。そういう二重三重の怪我を負うくらいなら参加しなくて正解です。
 

 しかしボロカス言われてますけどやっぱmixiってスゴいですね。というのも10年間顔も見ていない知人も相変わらず『友人リスト』にいて、ちゃんとレスポンスが返ってくるからです。日本の携帯も持たず年賀状が1枚も来ないボクにとって、あまり親しくない人との繋がりなんてmixiぐらいしか残っていないんですよ。
 
 
 でも北京に帰ってきてやはり未練があったのか、一体どんなクラス会なら参加したかったのかなぁと考えたわけですが、10年というブランクがハンデになっているので実際に会ったら自分も級友も結構気を使いながら会話をすることになるから、和気藹々と言った雰囲気には絶対ならないと思うんですよ。

 そこでお互いの近況を教えようとボクが今は中国で暮らしていると言えば、相手は社交辞令と言うか合いの手として『スゴい』と口にするでしょうが、この『スゴい』って言葉を聞くたびにボクは自分のことがたまらなく嫌になるんです。

 現に今回も帰国してから会ったいろんな友人や初対面の飲み屋の店員とかから何度も『スゴい』と聞かされましたが、この『スゴい』っていう言葉には賞賛の意味が全然含まれていないんですよね。驚愕の他に哀れみや労いも入っていて、褒められているのに見下されている感じがしないでもないです。
 

 海外暮らしを『スゴい』と言うことはは結局「クマムシって絶対零度の世界でも生きていられるらしいぜ、スゴいねぇ」と同じトーンの『スゴい』なんです。そりゃ海外で生活しているだけで褒められることの方が異常だから相手も褒めるつもりで言ったわけじゃないでしょうが、それでも『スゴい』って言われると一瞬嬉しくなるんですよ。でもすぐに自分は評価されるようなことなんか何もしていない事実に気付いて余計虚しくなる。
 
 自分が置かれている現状と比較して褒めるつもりで『スゴい』と言った人もいるかもしれませんが、ただ海外で暮らしているだけでやっていることは日本にいる人と変わらない、むしろ給料面とかでは遥かに劣っているので素直に受け取れないです。
 

 なので誰もボクのことを『スゴい』と言わないクラス会なら行きたかったなぁなんて妄想したわけですが、そういう言葉をもらえると思っている時点でクラス会に参加する資格はないんじゃないかとまた自己嫌悪に落ちる。
 
 
 褒められてはいないにせよ海外で生きているだけで『スゴい』と言ってもらえるんだから、自分が偉くなったと誤解しそうです。
 
 海外に出て自分を変えるなんて手垢のついた言葉がありますが、ボクが思うに海外に行ったところで変わるのは自分ではなく、海外に行ったという自分に対する他人の態度だけです。


 ただ『スゴいスゴい』と煽てられて一目置かれていると勘違いしているうちにいつか本当に『スゴい』ことをやる人もいるかもしれませんが。

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 2週間の冬休みを満喫して、最悪の大気汚染を観測した12日に北京に帰ってきたわけですが、それとは関係のないところで体を壊しました。

 どうも日本で遊びまわったツケが来たようで、ウイルス性の風邪をひきました。大気汚染が原因で風邪を引いたらまだ会社を休む言い訳として強いんですけど、これじゃ久々に日本に帰って散々はしゃいだ挙句に電池切れしたみたいで面子が立ちません。

 近年稀に見る最悪の気候で出迎えてくれた北京で2013年も相変わらず暮らすことになるわけですが、天気の悪さとは無関係なところで風邪を引いたように、中国の動向にあまり影響されず今年も気ままに生きていきたいです。

 雨が怖いって思ったのは生まれて初めてだ。

 7月21日土曜日、中国全土は大雨に見舞われ各地の交通機関に多大な被害を受けた。大雨による被害は首都北京も例外ではなく、この日に外出した人間は改めて北京が如何に雨に対して無防備かということを思い知っただろう。

 北京が雨で水没することになるとはつゆ程も知らなかった私は、海淀区五道口にある日本人向けマンガ喫茶『B3』へ出かけてその帰り道に水の恐怖を味わった。久々に封神演義を全巻読み返したいなんて思わなければ、対岸の火事ならぬ他県の洪水程度にしか感じなかっただろうに。

 出発したときには「降りそうだなぁ」ぐらいの空模様だったので、折りたたみ傘でも持って行けば十分だろうという認識が甘かった。B3に着く頃に降り出したから2時間ぐらいで止むだろうと考えたのが愚かだった。


 B3で封神演義やジャンプ、ヤングジャンプ、モーニングのバックナンバー、そして乙嫁語り4巻等の新刊をひと通り読み終えたら時刻は16:00を過ぎて雨は相変わらず降り続けていた。しかしそこで家に帰ろうとせず、新しい本を仕入れようと五道口からバスで40分の所にある海淀区の新華書店に行こうとしたのがマズかった。


 17:00の海淀区新華書店付近の車道
 CIMG0179.JPG
 雨水が大渦を描いて排水口に流れ込んでいる。これ見た時本屋になんか寄らずさっさと帰れば良かった。


 そして本屋での収穫ゼロで立ち寄った海淀区人民大学付近の車道、18:00頃の風景。
 CIMG0184.JPG
 排水しきれなくなった雨水が歩道にまで浸水している。


 その後友人と飯を食い談笑して家に帰る段になっても雨は止まない。雨の日にタクシーは絶対捕まえないからおとなしく地下鉄に乗って帰ることにしたが、この選択は結果的に良かったのかわからない。何せその頃には自宅付近の道がすっかり水没していたからだ。
  
 最寄り駅と言っても自宅まで歩いて20分はかかる。その自宅までの道に自動車やらバスやらが軒並み立ち往生していた。てっきり前方の車が雨で故障したせいで通行止めになっていると思い歩を進めると、傘を差した歩行者の塊が見えた。やはり事故かと野次馬たちを掻い潜って先を見ると道がなくなっていた。

 CIMG0186.JPG

 上に線路を敷きトンネルを潜るような造りのこの車道は位置が低い。そこに水が溜まるのは必然だが、いくら排水構造が悪くてもここまで溢れかえるだろうか。幸い歩道は歩けなくはなかったのでふくらはぎまで濡らして渡ることができたが、おかげで靴が完全におしゃかになった。大雨が降ると靴を足ごとビニール袋で包んで歩く中国人が多く、今日も実際に見かけたが、この水量だとそれも無駄な足掻きだっただろう。


 雨が少ない北京だからこそ大雨の日は記憶に残る。そういえば4年前の北京オリンピックのときもこのぐらいの大雨が降った気がする。オリンピックの年は雨に気をつける必要があるだろう。


所用で北京市国貿地区の建外SOHOに行ったところ、無敵家の前で店員が何かを配っている場面に遭遇しました。

wudijia2.JPG

無敵家とは、横浜の家系ラーメンで経験を積んだ日本人が北京に開いた日系のラーメン屋です。
ちゃいなび・無敵家1号店
ちゃいなび・無敵家2号店


小さな紙コップに冷たいお茶でも淹れて通行人に配っているのか?と不思議に思い、店の前を通る人たちに混じってトレイを覗いてみると、コップの中には焼き色の付いた乳白色の液体が。

wudijia.JPG
この人たちは豚骨スープを配っているんですね。

無敵家が北京に第1号店をオープンしてからちょうど8月で2年が経ちますが、こんなイベントをしていたことは今までなかったはずです。


味千ラーメンで濃縮還元スープの使用が発覚して以降、日系のラーメン屋に対する風当たりが強くなったのでしょうか。

無敵家は店内で大きな寸胴に豚骨スープを煮ているのがウリです。長時間煮込んでいるおかげで厨房付近がめちゃくちゃ熱くて臭いのですが、まぁ山岡家ほどではありません。

日本のようなラーメン屋を心掛けている無敵家が味千ラーメンと同一視されるのは正直歯痒いでしょう。



ボクは店の前を3回ほど往復したのですが、結局試供品をもらうことはできず店内で金を払って味わうことにしました。


久々に食べた無敵家の黄金ラーメン(28元・店内で一番安いラーメン)の豚骨スープは濃くて美味いのですが若干臭みがありました。

この臭さは個人によって好き嫌いが分かれるかもしれません。しかし豚骨独特の臭みがあったからこそ、本来濃厚な豚骨スープの味がイメージしていたものより薄く感じてしまいました。



考えてみれば、トンコツの種類や野菜の品種、更には水の味すら日本と違う土地で日本と同じ味を再現するのは至難の業でしょう。

思い通りの味が出せないのならば、味に妥協して原価を削って濃縮還元スープや粉末調味料に頼るのもアリなのかもしれません。


そういうことを考えながらボクは友人とラーメンを啜った。この臭みがホンモノの証拠であると信じながら
 



つまようじ









中山秀征が言うと








ようじつま



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