役得と言うべきか。ひょんなことからツテで柔道のチケットを頂いたので、友人と二人で会場である北京科技大学へ行きました。
会場入り口での手荷物検査は意外とゆるいようでカバンはX線検査をするだけで開けて調べられることはありません。また観客の体に機械を当てて金属検査をするのはボランティアの学生なんですが、彼らは少しそれを楽しんでる節がありました。何千人も検査している内にハイになっちゃったんでしょうね。
席は前列二列目という申し分のない最高の席。戦う選手たちの歪んだ表情まで見て取れる。しかしかなり特別な席なので周りに日本人応援団はいない。
試合は格別面白い内容のものはなかったけど、組む前に選手同士がボクシングで拳を突き合わせるように手を叩き合ったり、『組む』よりも『持ち上げる』技が多かったのが気になった。
いよいよ鈴木の試合の時間になると会場のあちこちで日の丸が揚がった。ボクらも負けじと日本人席でもない場所で『鈴木』と書いた紙を掲げ、国旗を振り、声援を送った。
周りにいる中国人(こんな前の席に座ってるなんておそらく普通の中国人じゃないだろう)が「お前ら日本人だったの?」という目で見た。なにせ中国人選手楊秀麗に中国国旗を振って「加油加油」って言ってたんだから、そりゃ不思議に見えるよな。