プレゼントに本を贈るってのはなかなか勇気がいる。
友人が急遽日本に帰国することになりまして、ボクは彼のいらない荷物、主に本を譲り受けることになりました。
それはとても嬉しいことなのですが、海外居住者には遅かれ早かれ必ず訪れる『帰国』という別れはやはりちょっと割り切れないものがある。いつか自分もこうやって去るときが来るのか、なんて感慨に耽ると行ってもいないのに日本に帰ったあとのことを考えて不安になる。
かといってず~と見送る側になるのもどうかと思う。
さて、それで貰った本なんですが、彼も別にボクの趣味嗜好を考えてくれたわけじゃないんですよね。そもそもプレゼントじゃなくて不要物処分なんですから。
なので彼の趣味がモロに出てる本を大量に贈られたわけですが、ちょっとその一部を御覧下さい。
勝間和代 『断る力』
大前研一 『即戦力の磨き方』
重茂達 『35歳までに必ずやるべきこと』
南部靖之 『人間開国』
堀江貴文 『徹底抗戦』
etcエトセトラ……
なんでしょうこのラインナップ。これからの自分のタメになりそうでなりそうでちっとも食指が動きません。
ボクも以前、留学を終えるとき友人にもう読まないだろう本をあげた経験があります。(もっともまた北京に戻ってきたときに奪い返しましたが)
そのとき彼は喜んでいただろうか。答えはNOです。
何故ならボクがあげた本は彼の趣味ではないからです。
しかし、人から貰った本を無下に扱って良いものか。それもNOです。
その人がなぜボクにその本をあげたのか。その意味を考える段階で、読書は始まっているのです。
ただ単に面白いから薦めているのか、自分には足りない『何か』が載っているから読ませようとするのか。
まぁ今回の件は、いらないものを処分したいからって理由が一番強いんですけどね。
「あと20冊くらい残ってるけどそれは持って行く」
って言ってたしね。
どっちかっていうとその20冊の方が欲しかった。
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