記念すべき開幕式は海淀区の国家図書館にある芸術センターで執り行われました。と言っても式典の14時から18時までほとんど来賓の作家や会社社長らのトークとなり、本番はあくまでも9月11日です。
10日及び11日のイベントは事前予約制となっておりQRコードがないと入場できません。海外からのお客さんが多いのである程度の防犯対策が必要なのでしょう。会場は500人ぐらい収容できる大講堂でしたが多分400人ほどしか入っていません。また、中間の席が「ゲスト席」となっていましたが多分ここには大学のSF研究会の学生や関係者なんかが座っていたのでしょう。
前日の9日に北京師範大学でのトークショーで藤井太洋さんが、参加者の平均年齢が日本よりずっと低い、ということを感動したように話していましたが、この日もやはり学生らしき若者の姿が目立ちました。
この日は『三体』の劉慈欣、王晋康、呉岩、姚海軍ら中国SFの巨匠をはじめ、日本SFからは藤井太洋、たちはらとうや、アメリカSFからはCat Rambo、Crystal M Huff、そしてハリウッドの特殊効果?専門家のSebastian Carrilloが参加。
各界の著名人が中国SFの歴史や未來、そしてメディアミックスについて話す中、この日一番の目玉はおそらく呉岩、董仁威、姚海軍、藤井太洋、Cat Rambo、Crystal M Huffによる中日米SFトークショーだったと思います。ただ、藤井太洋さん方外国人3名の会話がほぼ英語だったため私は話をいまいち理解できませんでした。
実は会場では中英の同時通訳が行われていて受付で借りられる小型受信機でその通訳を聞くことができたのですが、それをすっかり忘れて入場してしまっていました。まぁなんか、日本やアメリカに中国SFを輸出することについて語っていたと思います。
しかし映画関係者が次々に壇上に上がっている様を見ると、中国SFって本当に映像化に力を入れているんだなと感心しました。原作小説を海外輸出するより映画にしてから世界に広めた方が手っ取り早いんじゃないでしょうか。