ダイヤモンド・オンラインにフリージャーナリストの中島恵さんが北京のオタク事情に関するコラムを投稿していました。
その1ページ目で現在は休業中の北京の漫画喫茶『B3』が取り上げられていたのですがその紹介がなんというか…
その漫画喫茶「B3」は怪しい場所にあった。
壁は剥げ落ちてボロボロ。
少々手垢がついた漫画本…
もう少し こう 何というか 手心というか…
言っていることはどれも間違っていませんが、こんな場所でも留学生や在北京日本人の数少ない憩いの場なのであまり怖がらせるようなことを書くのは勘弁していただきたいです。確かに、私も友人に初めてこの店に連れて行って貰った時はちょっと面食らいましたが…
(店は写真にある通り壁一面が本棚になっています。客はテーブルで漫画を読み、混んでいるときは相席にもなります。だから日本のインターネットカフェみたいなイメージを持って入店するとビックリします。私は以前、店に入るや否や店員に「この店にはパソコンないの?」と聞いた日本人のオジサンを見たことがあります。)
さて、私がこのコラムを読んでいて「おや」と思ったのは『置かれていたのは100%日本語の漫画本や雑誌だが、筆者が店内にいる間、日本人の姿は1人もなかった。』という箇所です。
店を訪れた時期が違うだけでここまでの認識のズレが起こるのかと感心しました。何故なら私はB3に来る客なんて日本人ばっかりだと思っているからです。
B3は北京の軍事パレードの影響で2015年の8月下旬に臨時休業し、現在に至るまで漫画喫茶として営業を再開していないので、中島さんが店を訪れたのはその前ということになるでしょう。そして例えば中島さんが北京に来ていたのが7月か8月だとすると、夏休みには留学生が一時或いは完全帰国して日本人学生の数がめっきり減るのでB3の客層も日本人より中国人が目立つことになります。
そして私は土日にしかお店に行けませんが、週末は留学生の他に私と同じ境遇の日本人の社会人の客が多いです。中国人もいないことはありませんがやはり毎回日本人客の数の方が多かったと記憶しています。
B3の客層一つでもその時期や観測者が違うだけでまるっきり逆の結果になるのですね。土日の様子しか知らない自分にとっては面白い情報でした。
ちなみに、漫画喫茶B3は2016年1月現在まだ営業を再開していません。春節終わったらそろそろ再開して欲しいんですけどね。