中国のオタニュース、というか日本のアニメや漫画に対する中国人オタクの反応が見られる動画サイトに気になるスレッドがありました。
日本のクソオタ!その天朝(中華人民共和国のネット用語)娘を放せ!
日本人のオタクが中国人の可愛い女の子と付き合っているコスプレ写真でも掲載してるのかなと思ってクリックしたら、出て来たのが小林尽の新連載漫画『一路平安』です。
小林尽と言えば代表作の『スクールランブル』と『夏のあらし』がアニメ化されてyoukuとかにもアップされているので、中国でも比較的知られている漫画家でしょう。
その作者の新連載漫画に登場するヒロインが中国人の女の子ってところが中国人のクソオタたちの目に止まったようです。
主人公の日本人の少年は当然中国語を話せませんし、この女の子は日本語が上手くなさそうです。
ここでは女の子の台詞の上にピンインと四声(アルファベット上のマーク)が書かれていますが、原文では日本語のルビが振られているんでしょうか。
そして主人公が力を借りるのがアニメ動画の中国語字幕。必死に記憶を辿って今の状況に適した中国語の台詞をサラッと言ってのけます。(これ原文でも流暢な中国語を喋っているんですか?)
5月9日の午後、あるニュースが中国のネットを駆けめぐりました。
《留学生が校内で女子大学生を強姦する》
5月7日の晩、江西中医学院の女生徒が実験楼で留学生に強姦された。彼(原文ママ)の男友達も当時その場にいて数人の外国人に押さえ込まれ、自分の女友達が目の前で犯されるのを見せられた!学校は事を穏便に解決させるため古臭い手を使い、公費で保研(テストを免除して進学させる)したが、その女生徒は既に頭がおかしくなってしまって、保研が何になるんだ?現在学校は情報封鎖している。
NTRもののエロマンガを連想させる痛ましいニュースです。このニュースはボクがネットで簡単に検索しただけでも、豆瓣(中国版SNS)や百度貼度(百度の掲示板)、そして微博(中国版Twitter)でも当然ながら話題になっています。
しかしどこのサイトを開いても情報ソースが出て来ません。書き込まれるのは脊髄反射的で感情的なコメントと詳しい情報を要求する懐疑的な発言です。けれども各サイトで原文がリツイートされていくうちに、『この女生徒は中医学院の15棟に住んでいる。ただ情報公開者のプライバシーを守るため名前や経歴は明かせられない』といった《詳しい》情報がいつの間にか判明されます。
そして外国人や留学生への不満や、『うちの大学でも起きたよ』という第三者の実体験など本事件を補強する怪情報がゾクゾクと現れます。ですが相変わらず確証のある事実は出て来ません。
9日の午後5時になるとニュースサイトも動きだし、今回の事件の一連の流れを説明する記事をネット上に掲載しました。そこで学校側が調査した結果、事件は全くのデマであるということが明らかになりました。
馬桶上的阿拉丁(トイレの上のアラジン)
著:風聆 イラスト:kurudaz
本屋で見つけて即表紙買い。久々に本を裏返しにしてレジに持って行った。
本書は2009年に第1回台湾角川ライトノベル大賞銀賞に輝き、台湾国際角川書店から出版されている。翌2010年に中国大陸版として発行されたのがこれだ。
あらすじ
主人公張暁果は普通の身長、普通の体格、普通の顔、「普通」の二文字で形容できてしまう18歳の少年だ。それが学校のトイレで用を足しているといきなり便器に話しかけられた。《アラジンの魔法のランプ》の分身を名乗る便器の精霊・阿磨尼亜(アンモニア)の《ご主人》となってしまった張は、学校の先生や同級生の精霊は格好良いのに何でオレだけ便器…とふて腐れる間もなく最近台湾で超常現象が起きた。張は先生やクラスメイト、そしてパートナーのアンモニアの力を借りて事件を解決するため異変に立ち向かう。
便器を題材にした小説なので、これはライトノベルじゃなくて更に幼い児童文学のカテゴリじゃないかと疑ってしまった。だけど、物語の登場人物たちは典型的なライトノベルにありがちなキャラで、主人公と比べてキャラクター性に富んでいる。
果たしてライオンは虎よりも強いのか、白サイよりも強いのか、訓練された土佐犬よりも強いのか。(餓狼伝より)
では果たしてドリアンはドブ川より臭いのか、三角コーナーより臭いのか、稲中の田辺より臭いのか!ドリアンは本当に臭いのか!!
先日友達がドリアンをまるごと1個買ってきました。
ドリアンを使ったケーキやその他デザートは何度か食べたことがあり好きな味だと思っていたのですが、生で食べるのはこれがはじめてです。
この大きさで53元。とは言うものの重さの半分がこの凶悪な外皮で占められています。
冷やしていたせいか皮を剥いても臭いはありません。そもそもドリアンって中国のスーパーではどこでも売られている、一般的でやや高価な果物です。しかし『異臭』というほどの臭いではないと常々思っていました。
このドリアンも硫黄臭はしますが、それを除けばむしろ良い香りなんじゃないでしょうか。これでは納豆やキムチにすら負けそうな臭いです。
幼稚園児の握り拳ぐらいの大きさ
パイナップルよりも優しい黄色の実は完熟バナナのように柔らかく、綺麗に皮から取るのが難しい。
ソフトクリームと同様で食べるのに歯は不要。クリーム状の果肉は舌にまとわりつくのに口には残りません。味は言うまでもなく美味い。こってりしているとはいえ果物だから脂っこさは当然なく、まるで天然のカスタードクリームだ。夕食後だというのに2人で1個あっという間に平らげてしまった。
買ったドリアンが新鮮だったので、よく言われるようなドブ川、三角コーナー、田辺といったイヤな臭いは感じなかった。しかし食後のゲップが焼肉のあとよりも臭くて、それに吐き気がこみ上げた。
中国にいると日本ではなかなか手に入らない果物を買える。冬はナツメであったり夏は生のライチであったり、一度その味にはまってしまうと次の旬が来るのが待ち遠しくなる。スーパーで素通りするだけだったドリアンも、今後は値段を見て旬を確認することにしよう。
2006年第18回中国科幻銀河賞特別賞を受賞した今作品は大勢の読者に賞賛されています。
ボクにとっては初めて読む中国SF小説。三部構成でまだ二冊も残っている大長編であり、今作はまだ物語の序章に過ぎません。第二部の“黒暗森林”はエライ傑作だと豆瓣でお薦めされました。
1960年代、つまり文化大革命の時代に中国で極秘に行われていた宇宙文明調査が全ての物語の始まりになっています。文革で大学教授の父親を殺された葉文潔は当時まだ10代後半の女性でありながらその学才を見出され、宇宙文明調査センターに派遣されてめきめき頭角を現します。
しかし文革のせいでこれまで何度も裏切りに遭って人生を狂わされた彼女が祖国のために働けるはずもなく、あるとき彼女は上司を騙して無断で宇宙へ向けてメッセージを送ります。そして送信した葉文潔すら予想もしなかった宇宙人《三体文明人》からの返事が来ますが、ここで彼女は岐路に立たされます。
一つは三体文明人からのメッセージを上司に報告しこの世界的出来事から身を引くこと。もう一つは彼女の独断で彼らに地球の居場所を伝えるメッセージを送ること。
葉の意志は決まっています。彼女は今まで自分を裏切り続けたこの世界を見限り、全人類を裏切り、宇宙人側へついて彼らの地球侵略の手助けをするのです。彼女は躊躇うことなく返事を返しました。