忍者ブログ
カレンダー
03 2026/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[12/21 LenkaAdhes]
[09/26 MabelKarce]
[09/25 Rositaelego]
[08/19 Jessiehop]
[08/19 HaroldLab]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
42
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
     ★を@に変えてください
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
* Admin * Write * Comment *

*忍者ブログ*[PR]
*
このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 久々に中国ミステリ界の話題でも扱ってみることにします。

 まだ結論が出ていない結構微妙な問題ですのであまり気乗りはしないのですが、中国ミステリ界が兼ねてから抱えている問題点が改めて顕在化した一例でもあるので取り上げてみます。
 
 
 そもそもの始まりは2011年7月に新星出版社から出版された【ホームズ全集】です。〘中国語で唯一注釈がついたハードカバー版ホームズ全集〙と銘打たれたこの全集は9冊セット580元(約7,000円)という強気な値段が付けられています。

 634494931057978750821i041k1.jpg
  参考サイト:ネットショッピングサイト・京東商城

 
 新星出版社が満を持して中国のミステリ界に送り出したこの意欲作に一体どんな問題が潜んでいたと言うのでしょうか。それはこの全集最大の特徴である《注釈》にありました。
 
 
 全集とその注釈者である劉臻(リュウ シン)に対して、陳一白という評論家(?)が8月21日の【上海書評】に《福爾摩斯被窃醜聞》(ホームズがスキャンダルされた)というタイトルで辛辣な批判を加えています。
 
 
 以下はその書評の抄訳です。



  《福爾摩斯被窃醜聞》
 
 『国内1のホームズ研究家』と称する劉臻が【ホームズ全集】に付けた2,000余りの注釈のほとんどはレスリー・S・クリンガーの【The New Annotared Sherlock Holmes】からの盗用であり、全くの詐欺と言っても差し支えない。

PR
 
 『天漫のハルヒが作画崩壊してない?』
 参考サイト:百度掲示板


 百度掲示板でもこういう声が上がっている。やはり天漫版ハルヒは中国人読者も違和感を抱く仕上がりだったようだ。しかし、前回のブログで『なんでハルヒの漫画版って揃いも揃って出来がアレなんだよ』と言ってしまった負い目があるというわけではありませんが、この漫画のハルヒや朝倉さんは可愛いと思いますよ。
 
 
  haruhin12.JPG
 やや顔が凛々しすぎるときがありますが……
 

 さて、この前知人から『天漫のハルヒって日本のハルヒをトレースしてるんじゃないの?』という質問を受けました。

 『なんで角川本社がそんなこと許すの?!』というツッコミを飲み込んで一応調べたんですが、まぁ結論から言いますと当然トレースなんてしていません。

 ただ、日中のハルヒを見比べて読んでいったところ、忽然と両者の決定的な隔たりに気付き、『天漫のハルヒは単なるコミカライズではない』という考えに思い至りました。
 

 その【気付き】が確信を得ているかどうかは別にしまして、ここでひとまず日中の漫画の違いを明らかにするために中国の漫画雑誌をいくつか上げてみましょう。
 
  haruhin7.JPG
   知音漫客   漫画SHOW

  haruhin8.JPG
 
  読者層は不明。
 
  shouman.jpg
   尚漫
 
  haruhin10.JPG
 みんな大好き糸使いです。
 
 
 この3誌はどれもページを左から右に読む左綴じ形式の雑誌です。セリフが小説と同様に横書きである漫画は中国では一般的だと思います。
 
 ただし日本漫画の翻訳コミックスは、原作の形式を尊重しているのか右→左に読む右綴じのまま売られています。天漫に掲載されているエヴァを御覧ください。
 
  haruhin9.JPG
 
 吹き出しのセリフが日本と同様に縦書きになっています。これは左綴じだと読みづらいです。
 
 しかし、たかだかA5版サイズのコミック1ページに原作の4ページを強引にねじ込む、昔のガロみたいな手法を取っている海賊版コミックは読みやすさなど配慮していないから左綴じのままです。

 tianman.JPG

 角川が出した月刊漫画誌・天漫をようやっと購入。場所の問題か発売部数が少ないのか家の近所では全く見かけず、大学と学生が集まる北京市の海淀区まで行かなければいけませんでした。

 日経経済新聞:角川GHD、中国で月刊漫画誌


 
 早速創刊号のラインナップを紹介。
 

 ・貞本義行×夏達×姚非拉の座談会・

 tianman1.JPG
 
 夏達は現在ウルトラジャンプで『誰も知らない~子不語』を連載している中国人漫画家、姚非拉は中国で15年以上漫画を描き続け、夏達も所属しているSummer Zooという漫画家集団(スタジオやプロダクションという認識で良いのだろうか?)を立ち上げた実力者です。
 
 
参考サイト:百度百科・夏達
百度百科・姚非拉

 
 
 ・機動戦士敢達UC・

tianman2.JPG 

 ストーリー:福井晴敏  漫画:顔開文化
 原案:矢立肇・富野由悠季
 監督:顔開  作画担当:陳暉/陳岳
 アシスタント:雲峰、晨光、文仲、宅宅、小美、酥餅、刁通、世剛、毛魯、小三
 制作:北京顔開文化発展有限公司  


 (書き漏らしを修正しました。9月13日)

 タイトルにUNICORNって書かれているってことは、現在ネットで放映しているアニメのコミカライズってことなんでしょうか。

 作画担当の顔開文化は北京顔開文化有限公司という名前で、漫画やアニメ制作を専門にしている会社です。

参考サイト:顔開の新浪微博ブログ
 
 

・涼宮春日的憂鬱・

tianman3.JPG
 
原作:谷川流  人物原案:伊東雑音 
漫画:Summer Zoo  監督:姚非拉
 
(注:本作の漫画担当者は豚宝。Summer Zooは制作会社でした。訂正いたします。)
 
 なんで【涼宮ハルヒの憂鬱】のマンガ版っていつもアレなんでしょうか。ハルヒはともかくキョンが酷すぎる。
 
 こんなクオリティで原作付きの漫画を任せるんだったら、【涼宮ハルヒちゃんの憂鬱】みたいなパロディ漫画を自由に描いてもらった方が良かったんじゃないか。
 
 それと今更ですけど【いとうのいぢ】の【のいぢ】って【ノイズ】って意味だったんですか。あと【伊藤】じゃなくて【伊東】なの?!
 
 

 ・家宅平安・
 
tianman4.JPG

 編絵:APO
 
 コスプレ大好きの女の子が真人間に戻ろうと努力しているのに気になる男の子もコスプレイヤーだった。どうしましょう?ってお話。
 
 
 天漫の誌上にはどこにも【少年漫画誌】と書いていないので少女漫画風の漫画があっても全然構わないんだが、創刊号だと言うのに雑誌の方向性が見えない。少年少女双方に受け入れられようとしてどちらからも見向きされなくなるんじゃないか。
 
 ただし絵が上手いし話もコミカル。主人公もオタクの癖に前向きで明るい性格なんで少女漫画に漂うありがちな不安感はない。
 現に主人公は【マジキモイ】って陰口叩かれているのに、次のページでは半年経ってすっかりイメチェンして明るく元気に登校していたりする。

 こっからいろんなイケメンレイヤーが出てきて主人公を取り合うのだろうから、バラエティ豊富なキャラをどんどん出してもらいたい。
 


 ・初末 ONCE AGAIN・
 
 tianman5.JPG

 脚本:風息神涙
 漫画:Buddy
 
 他人の顔にその人物の肩書きや能力しか見えなくなってしまった敏腕サラリーマン。ある日地下鉄で何の文字も浮かべていない『素顔』の女の子を見つけ、心を奪われてしまう。
 
 
 この画風ってBeLoveとかYOUとかのレディースコミックに寄ってない?この雑誌って10~15歳が対象じゃなかったの?子供の頃からいろんな漫画を読むのは良いことですけど…子供を全く子供扱いしていない広州天聞角川に脱帽。
 


 ・花牌綺談・
 
 tianman10.jpg

 編絵:LiYun
 特別協力:冷天
 
 キャラクターの時点で拒絶してしまい全然読んでいない。

 巫女姿とかチャイナ服とか巨乳とかメガネとかっていうキャラクターを強調する技法は、画力がある程度のレベルに達しているか、ヘタでも良いから絵にそれ相応の個性がないと通用しないんじゃないんでしょうか
 

 ただ、この漫画から花牌の遊び方が学べたら良いなぁって思いました。
 
 
 
 ・新世紀福音戦士・
 

 エヴァは貞本エヴァを中国語にしただけなので特に言うことはありません。写真もなしです。
 
 ちなみに、【天漫】に限らず中国の漫画は左から右へとページを読み進める構成になっているのですが、本誌のエヴァだけは日本の漫画と同様に右開きで掲載されています。するとどういうことが起きるのかと言うと、雑誌を普通に読み進めていったら突然エヴァの1話目ラストページになります。




tushu.JPG
 
 北京ブックフェアとは…


公式サイト: 第18届北京国際図書博覧会
アースナビ:http://www.earthnavi.com/asia/beijing/festival/135272/index.html
asahi.com:CREEK & RIVER SHANGHAIの出展する『北京ブックフェア2011』 8/31(水)より開催
 
第18回北京国際図書博覧会が閉幕


 8月31日から9月4日の開催期間のうち、一般人が入場できるのは土日の2日間だけ。平日3日間は何をするのかと言うと、業界関係者が各出版社のブースで版権売買の商談が行われる。
 

 本当なら盛況が見込まれる平日に行きたかったのだが、関係者以外入場禁止なので、もはや祭りの後の体を成している土曜日にしか行けず仕舞いだった。もしも入場できていたら講談社の重大発表を間近で聞けたのだろう。
 
 
 入館自体は拍子抜けするほどあっさりしていた。念のため持ってきたパスポートを出す必要もない。
 
 
 入館してすぐ、日本が主催しているイベントでもないのにロビーにサクラ大戦のBGMがかかっているのは何故なんだろう?と不思議に思ったが、この疑問は1時間後に氷解する。
 
 
 
 会場は出版社の種類によって東館と西館に分かれていたが、とりあえず東館にある海外出版社の展示場に行くことにした。

  tushu2.JPG

  tushu1.JPG


 日本のコーナーは講談社や小学館のブースが面積を大きく占めており、その他にはメディアファクトリーやディスカヴァー・トゥエンティワン、昭文社、東方書店など様々な出版社が3畳ほどの正方形のブースに本を陳列している。
 

  tushu10.JPG
 
 日本からは100社以上の出版社が出展すると事前に聞いていたが、実際は同じブースに共同で展示していた出版社が多数あったとは言え、その1/3程度しかなさそうに見えた。
 
   
 日本の出版社の方に話を聞いてみると、陳列している本を売ることはできないとのこと。そして版権の商談期間は既に過ぎているので、これらの本は一般参加者に向けて並べているだけにすぎないらしい。ただし、期間が過ぎているとは言え版権エージェントや他所の出版社の社員が時々やって来るので、それほど気も抜けないようだ。
 

 良い本があったら大枚はたいて買おうと思ったのに、肩透かしを食らった気分だ。中国のブースでは本を購入できるのだが、一般の本屋で手に入る本をわざわざここで買う必要はない。
 

5af4d7eaeb6d738fd439c925.jpg

 鎖不住的秘密

 
 編著:北京偵探推理文芸協会


 2010中国偵探推理小説精選系列(2010年度中国探偵推理小説傑作シリーズ)の副題からわかる通り、本書は第5回偵探推理小説グランプリで受賞した8作品が掲載されている短編集です。
 

 その8作品のあらすじを説明する前に、まずは北京偵探推理文芸協会とは何ぞや?という質問に答えることにしましょう。ということで本書のそでの部分に記載されていた紹介を抄訳して転載。
 
  

 北京偵探推理文芸協会は2004年に北京市民政局に批准されて成立した民間社会団体であり、目下中国では唯一探偵推理文学の研究や創作をする専門組織だ。

 協会は中国オリジナル探偵推理小説の発展を唱えることを主な職務としており、全国的に探偵推理文学のイベントを開催したり、国内外の同行の士と学術交流を繰り広げている。

中国アマゾン:鎖不住的秘密

Copyright: 栖鄭 椎(すてい しい)。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By 御伽草子 / Template by カキゴオリ☆