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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
42
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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 wuyexiaoshuohui.jpg


 11月11日の光棍節に中国で新たな雑誌が生まれた。その名も【午夜小説絵】。一般的な雑誌よりも挿絵に重点を置いた小説誌である。発行元は【歳月推理】と【推理世界】の2つのミステリ雑誌を出版している歳月文学雑誌社だ。

 【午夜】とは真夜中という意味を指す中国語である。ちなみに日本の有名なホラー映画『リング』は中国語で【午夜凶鈴】と言う。
 

 【午夜】という言葉を冠していることからもわかるように、本書の内容はホラー寄りである。本業のミステリとは似て非なるジャンルを挑戦したにも関わらず、歳月文学雑誌社は非常に豪華な作家陣を持ってきた。


 【鬼吹灯】の作者天下覇唱と【盗墓筆記】の作者南派三叔という盗墓小説の2大看板を惜しげもなく起用するあたりに雑誌社の意気込みが伺える。
 
 
 盗墓小説とは冒険小説や秘境探検小説のようなジャンルであり、誤解を恐れずに言うとインディー・ジョーンズやハムナプトラみたいな内容である。天下覇唱と南派三叔はそのジャンルを築き上げた立役者であり、中国小説界全体で人気を誇るベストセラー作家と言っても差し支えないだろう。
 


南派三叔
nanpai.jpg
コラしたい写真。
この角度はちょっと許されない。 

 
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 久々に【歳月推理】をほとんど(海外物以外)読んだ。というわけで11月号の感想を簡単に書き記してみる。まずは掲載作品の紹介から。
 
  suiyue1111.JPG
 
 目次(作品タイトル/作者名
 
 《オリジナル》
 罪悪天使―穿紫格子大衣的女人/ 午曄
 酔殺/ 章蒙霞
 消失的北極星/ Spring
 凶手車小春/ 黒骨
 1/2模倣犯/ 別問

 
 《海外物》
 神秘来客 / オースティン・フリーマン
 (ソーンダイクシリーズ。原題及び邦題不明)

  世界怪奇実話之復活的戦死者/ 牧逸馬
  

 《コラム》
 台湾地区推理漫談―“既晴流”
 (天蝎小猪による台湾人推理小説家『既晴』の紹介)
 
 

 いつもは1作品だけを取り上げてレビューを書くけど、今回はオリジナルミステリ5作の感想をざっと書いてみる。
 



 まずは【罪悪天使―穿紫格子大衣的女人】(紫色のチェックのコートを着た女)。本誌に久々に登場した午曄が罪悪天使シリーズの最新作を引っさげてきた。
 

 客で賑わう火鍋屋でフグ毒を盛られ殺された女。レストランだというのに財布すら所持していない女の身元を調べると、とある殺人事件の被害者として警察のデータベースに登録されていた。

 主人公たちは既に犯人も捕まっている過去の殺人事件に真実が隠されていると睨み、再調査に臨む。しかし、功を焦った同僚が彼らの調査の邪魔をする。
 
 
 死者がもう一度殺されるという絶対に起こりえない出来事に、物語では早くから警察内部によるデータの改竄が指摘されるが、実際そのとおりだから意外性がない。しかもその方法が警察官によるハッキングと言うからスケールが小さい。
 
 午曄と言えば物語の現実性と論理的な推理を重んじる小説家として知られているが、今回はリアリティを意識するあまり小さくまとまりすぎていた。それに、一介の警察官が警察のデータを本当に改竄できるのか、午曄の作品だからこそそこが疑問に残った。
 

 【賭け象棋なら珍しくないが…】

 北京に住んでもう4年になるけど戸惑う場面に遭遇することが未だにある。日常生活を送っているだけなのに新しい発見には事欠かない。場違いな風景を目の当たりにすると、舞台の裏側を見てしまったような気まずい喜びを感じる。
 

 ちょっと前の話になるが、8月に国貿地区の路上で小さな賭場が開かれていた。
 
 国貿地区とは北京市の朝陽区にあるビジネスマンや富裕層が生活する洗練された都心部だ。しかし一方では出稼ぎ労働者や地方からの旅行者たちの受け皿としての役割を果たしている。
 
 guazi1.JPG

 決して綺麗な風景ばかり見えるわけではない。
 Podで音楽を聞いている外国人の後ろで、乞食の老婆がゴミ箱から漁ったマックシェイクを啜っている光景なんかよく目にする。
 
 
 だからこそちょっとやそっとのことでは驚かないようになっていたのだが、高級デパート新光天地まで200メートルもない白昼の歩道で堂々と賭場が開かれていたのには言葉を失ってしまった。


 10人程度の男女が白熱した様子でオッサンを囲んでいた。彼らが注目しているのはオッサンの足元だ。覗いてみるとそのオッサンはヒマワリの種(中国語で瓜子)を数個摘んでは小皿に叩きつけるように放り投げている。そしてすぐに手のひらサイズの木の板で蓋をして、足を止めて見ている『客』に向かって数を聞く。
 

 どうやら丁半賭博のような遊びらしく、お皿の中にある瓜子の数が奇数(中国語で単数)なのか偶数(双数)なのかを当てれば良いらしい。
 変わっているのはお皿の中の瓜子はいちいち取り出さず、10個ぐらいになるまでそのままにしておくところだ。結構乱暴に瓜子を放り込むので、お皿の中の瓜子とぶつかって飛んでいき数がわからなくなってしまう。

  guazi.jpg  

 

 驚いたのは賭け金だ。なんと1回100元(1200円程度)もかかるらしく、真っ赤な100元札がオッサンと客の間を行き交っている。10人全員が賭けていたわけではないが、100元札は胴元のオッサンの懐に入っているように見えた。

  当たれば100元は魅力的だが、こんな単純なルールと設定でイカサマがないわけがないし、オッサンがくれる100元札だって信用できない。それというのも、オッサンの隣にいて瓜子が放り込まれるたびに口火を切って数を叫ぶ男性がいた。これは私の勝手な推測だが、この男性はオッサンとグルで歩行者が賭けをしやすい環境を作っているサクラなんじゃないだろうか。
 それだけなら良いが、この男性が負けるたびに支払う100元札が実は偽札で、オッサンは負けたときにはこの偽札を他の客に配っているんじゃないだろうか。
 

 考えるだけ疑いは晴れないし、そもそもが怪しいギャンブルなので結局私は賭けに参加せずその場を去った。

 
 リアルなストーリー構成とローカル色を押し出したいミステリ小説業界は現在、中国的な小説を生み出そうと躍起になっているが、その土壌はサスペンス小説方面の方が肥沃なようだ。

 zhiwen.jpg
 
 今年の4月に新星出版社から出た《刀峰上的救贖》は中国の警察官の堅実な仕事ぶりや、真に迫った犯罪現場を精熟した筆致で描き出している。しかしストーリーは現実社会に準拠していながらも、その内容は凄惨な凶悪事件の目白押しで本当に中国が舞台なのかと錯覚させられるボリュームだ。
 
 
 妊婦誘拐や連続強姦殺人、そして左利き殺しなどの大事件が中国の北京市で短期間のうちに次々起こるわけだが、そこまでやってもストーリーが大味になっていないのは、警察官が主人公であることを利用して事件現場の検証や検死の光景と言った舞台裏まで描き出しているからだろう。
 

 この作者はよほど取材をしたのか、それとも警察関係者なのか、はたまた【CSI】【マイアミバイス】の大ファンなのかわからないが、わざわざ検死報告まで記述するところに貪欲さを感じずにはいられない。
 

  ・お詫びと訂正・
このブログで福来亭のことを『日本人が関わっていない』店だと書きましたが、当該店舗は大阪王将が中国で設立した合弁企業が展開したラーメン店でした。
王将系列の店なら餃子が旨いのも頷けます。
http://search.51job.com/list/co,c,2665729,0000,10,1.html
そして『薄い豚骨スープ』と形容した白湯スープは鶏ガラスープでした。
そりゃ豚骨の味が全然しないはずです。
間違った情報を書き、福来亭をはじめ、拙ブログを読んで下さった方々にはご迷惑をおかけしました。
本当にすいませんでした。
酢豚定食美味しかったです。今度は天津丼を食べます。
11月17日



 北京の一大オシャレスポットになるはずが、ローカルな店や企業が集まりすぎたせいですっかり雑多なイメージがこびりついてしまった建外SOHOに新たなラーメン屋が進出した。
 
 その名も【福来亭】
  baitang1.JPG
 
 店の設立に日本人が関わっていないことがすぐにわかる。ふと、とっくの昔に潰れた【福井ラーメン】を思い出してしまった。
 
 
 【福来亭】の看板メニューは『白湯ラーメン』
 『白湯』とは『さゆ』という意味ではなく、豚肉からとったスープという意味。
 
 
 店に入ってみると店のオーナーが意外と日本通である証拠を見つけて感心した。
 
 店内には4人用や6人用のテーブルも8卓ほどあるのだが、注目すべきは店の中央を占めている長テーブルだ。
 
 オフィスが多い建外SOHOという場所柄、個人客を狙ったのだろう。店内には計20人ほどが座れる一人用の長テーブルが置かれていた。北京にラーメン屋は数多くあるが、カウンターを設置している店は少ない。そこにわざわざ個人客用に長テーブルを置くということは、日本のラーメン屋のスタイルを目指しているに違いない。
 
 プライバシーにも多少は配慮されていて、対面にいるお客さんと目が合わないように磨りガラスが壁になっている。しかし一席ずつ独立した仕切りで囲われているわけではないので、知らない客同士の距離が近い。
 
 私の席は長テーブルの一番端っこで、左隣にはオッサン、右隣には木の板という全く落ち着かないポジションだった。
 
 
 
 視察の意味を兼ねて私が注文したのは白湯ラーメン(25元→オープン価格で12元)、餃子(6個/12元)、アサヒビール(16元→8元)の3品。
 


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