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非公開
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職業:
契約社員
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ビルバク
自己紹介:
24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。
副管理人 阿井幸作(あい こうさく)
28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。
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福来亭は味千より薄くて高くて美味かった
2011/10/20 [Thu] 07:19
・お詫びと訂正・
このブログで福来亭のことを『日本人が関わっていない』店だと書きましたが、当該店舗は
大阪王将
が中国で設立した合弁企業が展開したラーメン店でした。
王将系列の店なら餃子が旨いのも頷けます。
そして『薄い豚骨スープ』と形容した白湯スープは鶏ガラスープでした。
そりゃ豚骨の味が全然しないはずです。
間違った情報を書き、福来亭をはじめ、拙ブログを読んで下さった方々にはご迷惑をおかけしました。
本当にすいませんでした。
酢豚定食美味しかったです。今度は天津丼を食べます。
11月17日
北京の一大オシャレスポットになるはずが、ローカルな店や企業が集まりすぎたせいですっかり雑多なイメージがこびりついてしまった建外SOHOに新たなラーメン屋が進出した。
その名も
【福来亭】
店の設立に日本人が関わっていないことがすぐにわかる。ふと、とっくの昔に潰れた
を思い出してしまった。
【福来亭】の看板メニューは
『白湯ラーメン』
『白湯』とは『さゆ』という意味ではなく、豚肉からとったスープという意味。
店に入ってみると店のオーナーが意外と日本通である証拠を見つけて感心した。
店内には4人用や6人用のテーブルも8卓ほどあるのだが、注目すべきは店の中央を占めている長テーブルだ。
オフィスが多い建外SOHOという場所柄、個人客を狙ったのだろう。店内には計20人ほどが座れる一人用の長テーブルが置かれていた。北京にラーメン屋は数多くあるが、カウンターを設置している店は少ない。そこにわざわざ個人客用に長テーブルを置くということは、日本のラーメン屋のスタイルを目指しているに違いない。
プライバシーにも多少は配慮されていて、対面にいるお客さんと目が合わないように磨りガラスが壁になっている。しかし一席ずつ独立した仕切りで囲われているわけではないので、知らない客同士の距離が近い。
私の席は長テーブルの一番端っこで、左隣にはオッサン、右隣には木の板という全く落ち着かないポジションだった。
視察の意味を兼ねて私が注文したのは白湯ラーメン(25元→オープン価格で
12元
)、餃子(6個/12元)、アサヒビール(16元→
8元
)の3品。
肝心の白湯ラーメンは名前の通りスープが白かった。一般的な豚骨スープから脂を抜いたような乳白色で、見た目からしてだいぶ軽そうである。
『白湯』と言うだけスープは全然脂っこくなく、薄い豚骨スープと言った感じだ。こういう薄味のスープだと濃い味付けのチャーシューやメンマがスープの良さを際だたせるのだろうが、味は上品に統一されていて実に平板だった。
ただ麺が美味かった。中国で一番愛されている日本料理屋【味千ラーメン】の麺は使用期限切れの輪ゴムのような食感で麺から味が感じられず、妙にツルツルしているから麺にスープが全然絡まない。
しかしここの麺は中国の『拉麺』と日本の『ラーメン』の中間のような太さと歯触りで、薄味のスープに適度に馴染んでいた。
餃子にちゃんと『羽根』が付いていたのは嬉しかった。醤油をしっかり付けることができ、白湯ラーメンで欲しかったしょっぱさがここで味わえた。また、皮が破れておらず、油まみれじゃないのも高得点だ。
建外SOHOは腐っても小金持ちの集う場所なので、個人客と団体客をバランス良く取り込めたら客足は絶えないだろう。焼き鳥や刺身などのサイドメニューも頼める中国独特の居酒屋形式のラーメン屋には日頃から疑問を感じていたので、【福来亭】にはラーメン屋でラーメンだけ食って帰る硬派な人間を増やす役割を今後は担ってもらいたい。
しかしここ建外SOHOには中国の一大チェーン店
味千ラーメン
と日系の横浜家系ラーメン
無敵家
、そして老舗の
井上亭
がある。みな豚骨ラーメン屋でありそれぞれ客を惹きつける個性を持っている。この中で新参者が生き残るには並大抵のことではないだろう。
とりあえず【福井ラーメン】の二の舞にならないことを祈る。
しかし、日系のラーメン屋でも結局は居酒屋のようにサイドメニューを充実させてしまうのは、ラーメン屋が中国人にはちょっと高いレストランとして受け入れられているからかもしれないが、客がラーメン1杯に物足りなさを感じているからじゃないんだろうか。なんというか、ラーメン1杯だけじゃ口寂しいのだ。
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